第11話 新しい発見がないか様子をみてみよう
今日は、リイナ行動をみて、勉強してみる日なのかもしれない。
昨日は、何をするにも、知らないことだらけで、
あまりにも、知らなさ過ぎて、
聞くに聞けない感じだった、見学習に徹してみよう。
今日は、朝から水が魔法でだせることを知ったしね。
現状の迷子のような状態も
リイナだったら、いい案があるかもしれない。
そんな風に、小一時間前は思ってました。
特に魔法を使う気配もなかったし、
バックから魔法のアイテムが出てくるわけでもなかった。
村に戻るような魔法もなかった。
やみくもに勘のまま、歩いている様だった。
最初のうちは、元気だった彼女も、太陽が真上を過ぎるころには、
疲れがでているようだった。
〈リイナ、そろそろ休憩しない?〉
〈まだ、歩けるけど、少し休憩しようかしら。
周囲の安全を、確認してきてくれない?〉
〈了解〉
僕は、リイナの周辺をぐるっとし、上空からも
観察したけど、木々が生い茂っているだけで、
何も目新しいものを、
発見することができなかった。
これは、本格的にまずいのかもしれない、
食料は、パンが一欠け、水は無限みたいなものだけど、
固形の物がなければ、歩けなくなるだろうしね。
捜索隊が結成されればいいのだろうけど、
遭難してることすら、判らないだろうから
組まれることはないよね。
そもそも、組まれることがあるんだろうか。
ということは、自力で村か、一緒に居た冒険者を
探すしか、生き延びるあてはないのだろう。
そんなことを考えながら、彼女の元に戻った。
〈ただいま、特に何もなかったよ〉
〈何か、食べられそうな果物とか、木の実とか、きのことか、草とか
なかった?〉
必死だな、おい。
〈残念だけど、なかったよ。
もう一回探してくるよ〉
〈あなたじゃ、食べられるかどうかすら、判らないでしょ〉
急に攻撃的になったなぁ
〈草は、判らないかも知れないけど、
木の実やキノコは、見つけれるよ、食べられるかは別として〉
僕も最後は、口調が厳しくなってしまった。
〈期待してないけど、わたしが休憩している間に
探してきてくれる?〉
ちょっと毒があるけど、
空腹だから、イラついてるだけだよ、きっと。
ぼくは、彼女のために、食べ物を探しを行うため、
また、ふらふらと辺りを散策した。




