第10話 周りを散策してみよう
残残念ながら、バックの中にどんな物があるか確かめることができないので、
周囲を散策してみよう。
昨日は、リイナに任せたから、この付近がどうなってるか、
まったく知らないんだよね、見慣れないものもあったりするのかな。
10メートル付近をひととおり、一周してみる。
周りには、木や草などが生い茂っており、
道、獣道すらなく、どこもかしくも、木々ばっかり。
密集と呼べるほどではないので、
避けれながらなら、進めれそう。
そうじゃなかったら、走って逃げれないか。
それとは別だけど、幽体のままだと、
どこまでも、遠くにはいけないことが分かった。
だいたい、10~15メートルくらいを
見回せるみたい。
上もふらふらと浮かぶことができるけど、同じくらいの距離まで。
高空から下を見下ろそうと思ったけど、
樹木はもっと高くて、見下ろすことはできなかった、残念だ。
少し不思議なことは、
密林だから、虫や生き物が多く生息しているのかと
思ったけど、一匹も見つけれらなかった。
もっと真剣にみれば、発見できるのかな。
とりあえず、モンスターがいないことは確認できたし、周囲の状況も判った。
安心したら、リイナのことが気になり始めたから、
急いで戻ることにした。
〈特に気になるとこはなかったから、今から戻るよ〉
紳士だからね、一声かけてから、
戻らないとね。
〈今、着替えしているから、ゆっくり帰ってきてね〉
僕は、お願いどおり、ゆっくり帰るため、
全力でリイナのもとに向かった。




