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プロローグ
『昔々の話…
あなたの、お祖父さんやお祖母さんが生まれるよりもずっと昔…
この星【地球】は森林がなくなり地球は滅亡の危機にありました。
すべての人が、もうだめだと思いました。
その時、【森神】と言う者が現れました。
森神が歩いたところには草木が生い茂り、両手を上げれば木々は葉をつけ、花は美しく咲きました。
こうして森は復活し地球は助かりました。
そして、森神はこう言いました。
「これからは、もっと自然を大切にし二度とこのようなことが起きないようにしなさい。もし、次に起こった時は人間はこの世から消えることになるでしょう。」
そういうと森の中へと消えてゆきました。
それから人々は自然を大切にし、二度とこのようなことが起きないようにしたとさ』
これは今の時代なら誰でも知っている、【もりがみさま】という昔話だ。
ホントにあったのかどうかなんて知らんが、これをホントの話と思っている奴なんてほとんどいないだろうさ。
俺もただの昔話だとしか思ってなかったさ。
中学生のころまではな。