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ゼロサムゲーム

作者: ヒデころ

 やっと、やっと長年の努力が実った。

 私達にもとうとう、権利と呼べる権利を手にする日が来たのだ。

 まだまだ微々たる自由だが、これは大きな一歩目。これから少しずつ――。




 私達は「好きな物を食べる権利」を、「好きなだけ生きる権利」を貰った。

 私達は「好きな職業に就く権利」を、「好きな事を言う権利」を受け取った。

 しかし、両性が同じ立場には立っていない。


 私達は「好きな場所に住む権利」を、「好きな人と結婚する権利」を手にした。

 私達は「好きでない人から離れる権利」を、「好きでない物を批判する権利」を勝ち取った。

 昔に比べれば、かなり豊かな日々を送っているとは思う。でも、理想には程遠い。




 私達は「嫌いな集団を排除する権利」を、「嫌いな物を破壊する権利」を掴み取った。嫌いだから嫌い、その考えは重視されてしかるべき。

 私達は「嫌いな人を殺す権利」を、「嫌いな概念を殲滅する権利」を獲得した。存在自体が害悪、そんなものは無くなってしかるべき。

 全盛期でさえ、猿が手にしたことのない権利。それを私達は我が物にした。

 そうは言っても、私達に逆らう傲慢な猿は掃いて捨てるほどいる。私達に隷従すれば生かしてやると言っているのに、未だに自分達が優れていると思い込み、やれ不平等だ人権侵害だと偉そうに反逆してくる。

 奴ら、頭の悪い野蛮な猿が蔓延っている限り、いつまた私達の権利が脅かされるか分からない。

 全ての猿を檻に入れ、監視し、そして絶滅させなければ、私達が思い描く自由で平等な社会は訪れないのだ。

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