でぇと・・・?
菴さんに指導してもらうこと早数日_
「菴さん・・・厳しすぎませんか?」
「早くこんな面倒事は終わらせたいので」
おかげで最初は何時間もかけていた畝づくりをたった二時間でできるようになりました。
「おや・・・もうこんな時間ですか・・・わたくしは仕事があるのでこれで失礼します」
やっと終わった。これでようやく私も仕事に行くことができる。
「おはようございます!」
「あ、あの・・・おはよう・・・ございます」
「おはようて時間でもないだろ・・・ほれ、これ今日の分な。配り終えたら帰っていいって局長から伝言付きだ」
「了解です!」
いやぁ~。お仕事って、こんな楽しいモノなんですね!今まで働かなかった私は何だったのか。
「えっと・・・4658・・・4658・・・って、これ私の住居区NOじゃん!」
「そんなことってあるんですね。じゃあ、これは後回しにして、次、いきましょう」
「次は電車で移動ですよ。大分離れた住居区NOになりますからね」
大分離れたって・・・どれくらいだろう?それでもまあ電車だし46エリアからは出ないでしょう。
そう思っていた時期が私にもありました。
「なんで21エリアまで来たのか、簡潔に十文字以内で説明お願いします」
「依頼主からの指名です」
「十文字超えてるし・・・」
「漢字をつかえばきっちり十文字ですよ」
それはそれでむかつくな・・・。
「これが終わったら美花さんのだけなので、すぐに帰れますよ」
「了解です・・・住居区NOは何ですか?」
「2125です」
2125だったら入り口からも近いうえに4桁だから覚えやすい。いいことだらけ・・・!
「でも、この住居区NOって・・・」
そう言って、顔を真っ青にした勇さんは、後は頼みましたとばかりに帰っていった。なぜだ。
というか、この依頼主って会長さんじゃないか・・・。いったい何がどうなっているんだか。
「人の家の前で、何をやっているんですか。美花さん」
「いや、あなた人じゃないですよね。菴さん」
会長さんから幽便ですよ。そう言って手紙を渡したら今日の仕事は終わり。これで帰れる・・・!
はずが、
「どうしてこうなったんですか。私はさっさと帰りたいのですが」




