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7、空き地のリフト、他

呟怖です。

【保育園から】保育園の近くに住んでいる。子どもの声がうるさくて困ると言う人もいるが、わたしは気にならない。むしろ幸せな気分にさせてくれるので、どんどん元気な声をあげてほしいと思っている。でも、今日の保育園は変だった…。なぜかさっきからたくさんの悲鳴が聞こえる…。



【手を振られる】最近よく手を振られる。相手は全く知らない人だ。ニコニコと笑顔で手を振られていると、こちらも思わず振り返したくなる。でも実際は、自分のうしろにいた人にだった…。そんなことが、最近幾度となく繰り返されていた。今日なんか五人もそんな人に会った。ああ「また」、六人目…。



【空き地のリフト】空き地に、リフトが下りてきていた。まるで折れ線グラフの谷のように、この空き地にだけ下りてきている。異様な状況に唖然としていると、横で同じように見ていた子供が好奇心を抑えきれずに、そのリフトに乗ってしまった。ゆっくりと空に昇っていくリフト。しばらくするとそれは消えてしまった。



【漫画の中の私】昔から、人が残酷に殺されるマンガが大好きだった。ホラーにしろ、推理物にしろ、格闘ものにしろ、とにかく人が死ぬマンガなら必ず買った。最近、とある現象が起き始めた。自分の名前と同じキャラが死ぬのだ。あの漫画も、この漫画も。そしてすぐに完結したり、打ち切りになったりする…。



【ゴリラになる】「わたし、どんどんゴリラになっていってる。運動も、筋トレも、特になんにもしてない。ただ普通に生活してるだけ。なのに毎日少しずつ、体に筋肉がついていって、体毛も毛深くなってるみたいなの。なんで、どうして…? 誰か、助けて!」――今日もメスゴリラの一匹が、檻を激しく叩いている。



【暗黒卿が見てる】ダー●ベイダ―にストーカーされている。会社の前に、最寄駅に、家の側に、彼の姿を見かける。初めはなんであそこにコスプレした人がいるんだろうと思った。でも、誰も彼の姿が見えない。自分だけに見える。彼は何もしない。ただ私のあとをつけてくるだけである。



【男女】13年前、小学生だった俺は集団で、とあるやつをいじめていた。そいつは男のくせに女みたいなやつで、見てるだけでイラついた。今日は同窓会だ。あの男女もいるのかと行ってみると、なんと俺以外の男はみんな性転換をしていた。あいつが笑って言う。「君だけまだ男なんだね」

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