チャプター5 「パロ・スペシャル」
織部コルテ:桜花というヒロインが居ますが、轟編で書き切った感があり、彼女を今後、ゼファーナと絡ませるのが難しくなり、新しいヒロインが必要かなと考え、生まれました…。鳥村から拉致された時点では、天然で、おしとやかなお姫様みたいな感じで書いてたけど、義父のセプテンバーをあんな風にしたため、お姫様キャラにならんだろうと思い変更、今のような性格に…。性格は、仮面ライダーカブトの主人公をモデルにして、冒険しました。ツンデレにならないように努力したいキャラです。
『そうか…。ザッパーが無差別に攻撃を…。あいつは、少し気性が激しい…。しかし、根は優しい奴…。だから、仲間として認めてやってくれないか』
携帯電話を片手に、アルゼは、うん!と頬笑みながら頷く。彼女は自宅のソファーに転がり、ザッパーから渡された、あのテディベアを抱き抱える。
電話の相手は、アメリカに留学しながらも、地獄同盟会の全体を指揮している…、彼女の兄、エヌアルだ…。 受話部から聞こえる兄の優しい声に、アルゼは飼い主に撫でられている猫ような甘えた声を出す。普段、地獄同盟会のみんなには見せないよう表情と声で、携帯電話の先の兄に甘える。
とても、他人には見せられないような姿、表情であった。
『今後も、お前達には、戦ってもらう…。状況は辛いが、全体的な視点からでは、かすかに、こちらに傾いて来ている…』
そう言われ、態度を改めて、アルゼはソファーから起き上がる。
今は、ケン・ホッパ脱走といい、ゼファーナ春日から聞いた鳥型のファンタジスタスーツの件など、様々、動かなければならない状況だからだ…。
しかし、現実は、もっと違う形となっていたのを、アルゼは知らない…。
さらには、この異なった形を作り上げてたのが、携帯電話の先にいる兄、エヌアルなのを…。
『ところで、あのテディベア…。気に入ってくれたか?』
エヌアルはプレゼントの感想を求めると、アルゼは、また表情を柔らかくして、両腕に抱えているテディベアを見つめて、笑顔で、うん!と頷いた。その妹の無邪気な声に、エヌアルは、ふふ…、と笑いを口から漏らす。
セプテンバー・ミリア:変態の悪役って格好良くね?との勘違いから生まれてしまい、今の行き詰まりの原因となったキャラ…。元々、悪役を書くのが苦手で、スリーピング編のケンみたいな解りやすい悪役しか書けないため、書いてて楽しい悪役を目指しました…。モデルは、アメリカのパロディ映画、最終絶叫計画シリーズの登場人物を意識した感じで。初めて書くタイプのキャラであるため、かなり頭を悩んでいます…。しかし、書いてて楽しかったりします…。