Surporter is important!?
___彼の夢には続きがあった。
__一人で闘うのではない。ペアを作り共に敵と闘うのだ。ペアは男女どちらでもよい。そして、そのペアには魔導書を渡してもらう。もちろん、このことをはなしてからだ。敵も同じようにペアがいる、そのことに気をつけろ。では___
ここは、快斗の部屋、どこにでもある普通の男子の部屋だ。別に散らかっているわけではない。
目が覚めた快斗は夢の内容を思い出し、右肩に描かれた不思議な生き物が型どられた模様を気にしていた。
「なんで俺なんかが選ばれてしまったんだろう」
そして、枕の傍には見れない表紙の魔導書らしきものが置かれていた。それを開けようとしても開かない。どうやらサポーターにしか開けることができないようだ。
でも、それよりもこのことをどうやって伝えようか___快斗はそのことで頭がいっぱいだった。着替えている時や、朝ごはんを食べている時にもそのことしか考えることが出来なかった。カバンのなかには、この世の物とは異なる魔導書が入れられている。家を出る直前にどう言おうかを考えついた。そして、家を出て高校へと向かった、道中、親友の佐藤恵美と合流し、何気ない話をしていた。そして、「放課後話があるから残っておいてくれ」といっておいた。一時間目、社会、二時間目、国語、三時間目、体育、四時間目、書写、五時間目、物理、六時間目、数学、全てしっかりと授業を受けると、みんな部活に向かっていった。教室に残っているのは、快斗と恵美だけである。快斗は魔導書を後ろ手で持ち、恵美に話し始めた。
「恵美、よく聞いてくれ、これから話すことは本気だから」
「な、何よ」
快斗は魔導書を床に置き、カッターシャツを脱ぎ始めた。そして、模様の描かれている右肩を見せながら、
「これは、永遠雷斗と呼ばれる者に選ばれた者に描かれるものらしい、この魔導書はサポーターにしか、開けないんだ」
「なんなの、何が言いたいの?」
「…サポーターになってほしい」
「も、もちろんよ、イマイチ話しが読めないけど、親友のよしみよ!」
__ガラガラッ
その時、教室に入って来た人物を見て、二人は、一瞬目を疑った___