伝説の魔導士現る
____ここは、日本のとある場所。ここには、かつて伝説と呼ばれた魔導士が使っていたとされる杖___永遠雷斗が封印されている祠がある。そしてこの杖に選ばれた者を皆「永遠」と呼ばれる。
これは、杖が選ぶ者が選ぶ「永遠」になる少年少女の物語____
____僕は藤沢快斗、17歳、どこにでもいる普通の高校生。僕らが通う立城高校は市内有数の全日制の公立高校だ。
「もう、あと1週間で春休みかーー」
今は3月中旬、少しずつ暖かくなってきていた。
「そうだね〜」
親友の佐藤絵美が返事を返す。
「そういえば、今日って、英語、国語、体育、数学だよね?」
「そうだよー、体育はバドミントンだね。私の得意な競技だー」
____4時間目終了後、
「あー、眠たかったー。体育のあとの数学はやっぱりきついよね〜」
「きつい、きつい。なんでこんな時間割にしたんだろう」
SHRを終え、快斗と絵美はそれぞれの部活へ行き、終わると6時頃だった。快斗は帰ると、夕食が用意されていた。両親と妹は先に食べていたのか、少し減っていた。夕食を終え、風呂に入るため、脱衣所へ行き、上着を脱ぐと右肩が少し黒っぽく変色していた。
(なんでだろう、どっかでぶつけたのかな。でも、そんなに痛くないけど)
風呂に入り、十数分で上がった。
二階の自分の部屋へ入ると、宿題をして、9時頃にベッドに入り眠った。
深夜、快斗は不思議な夢を見た。
「お前は、選ばれた。」
そこには、真っ青な空、眼下には町らしき白い塊が見える。そして、その言葉の主であろう老人が立っていた。
「お前は、選ばれた。」
「だから何にだよ!」
「永遠雷斗に選ばれた。永遠の候補に選ばれた。7人の中の1人に選ばれた。そして、杖のある祠を見つけ出し、手にした者が真の永遠となる。そして、過去の私が亡くなったあとの世界で世界を変えて欲しい私が望んだ世界へと」
「それは、どこなんだよ」
「立山望むその城は、その中に成る4つ言書かるるものの下にある。期限は1週間後の10時まで、解いてそこにいなければ消えてしまう。後のことは、1週間後……う…」
そこで目が覚めた。そして、その後、肩の黒っぽい変色が何かが模様を型どっていた___
そして、その模様が永遠雷斗に選ばれたことを示すものだと分かった……