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今日から、死神なんで。  作者: 明日は 奇跡の始まり
死神との出会い そして、2人の日々
4/31

それぞれの学校生活

死神サイドー

「孤独を埋めたいっていうか。」

そう言った恭は、だまりこんだ。

何か考えているようだ。


どれどれ?もうすぐ死ぬなら、やりたいことやっときたい。

けど、お母さんには、会えない。


そっか…。お母さんに、会いたいのか。

死神だから、もしかしたら、会わせてやれるかも!

会わせてやりたい。


生きてる間に、親の愛・人の愛を

感じさせてやりたい。


神様お願い!

恭とお母さん会わせてやって。


ー学校ー 恭


葵「おはよ!恭。」

こいつは、同じ学年の海島(うみしま) (あおい)

幼馴染。よく相談にのってもらっている。

唯一の良き理解者…かな?


緑「おはようございます!内尾せんぱいっ!」

こいつは、一つ下の2年生。

森谷(もりたに) (みどり)

俺にやたらとなついてくる。


「おう。葵に森谷おはよう!」


「ちょっとー。いつになったら、下の名前で

  呼んでくれるんですかー!」

いつも森谷と苗字で呼ぶと、こう怒られる。


「あぁ、なんか森谷は森谷だからな。」

うん。これなら、少しほめられてると思って

ひくだろうな。


「それって、ほめてるんですか?よくわかんないんですけど。」

おぉ、ひっかかったー。


「おう。じゃあ、授業いくぞ?」 葵・緑「うん!」


ー学校ー 死神(みの)


真希・瑠璃「おはよ!美野。」 「おはよ!」

この2人は、主にこの学校生活を、共にする友達。

宮野(みやの) 真希(まき)伊納(いのう) 瑠璃(るり)


大林「よう!玉宮~w」 「おはよう。」

こいつは、やたらと私のことをいじってくるうざい男子。

大林(おおばやし) 健太(けんた)

ここ最近こいつで、毎日イライラしている。


「相変わらず、素っ気ないな。俺のこと好きなんだろ?」

うざーーーーーーーーーー!

この用なやりとりを、ほぼ毎日やっている。

いい加減その自意識過剰を、どうにかしてほしいと

刹那に思う美野。


「そろそろやめないと、ほんとキレるから。」


「まぁまぁ、照れるな。」

もうこいつの頭誰か直してください。

じゃないと、被害者が増えていくばかりですよ。

そんなことを思いながら、席につく美野。


すると、真希が助け舟を出してくれた。

「ねぇ、そろそろやめたら?授業始まるけど。」


「まぁ、どうせ隣だから、後で続きな。」

あぁ、頭痛い。もうやだー。


ー授業ー 恭


恭「これは、こうで。こうで…」


「先輩これどうやるんですか?」 「これは、こうやってな。」


「ほう。ありがとうございます!」


至って、真面目で平凡な授業。


ー授業ー 死神(みの)


「玉宮!」 「なに?」

今普通にしてるけど、お腹はぐつぐつ湧いている。


「あのさ、お前の好きなタイプは?」

何聞いてきてるんだ、こいつ。

もしかして、あの自意識過剰からも、卒業なのか??

そんな期待を、抱いた。


「かっこよくて優しくて、面白くて自意識過剰じゃない人が

 いいなー。」           ・・・・・・・・・


「ふーん。じゃあ、俺嫌い?」 「まぁね。」

最近は、とにかくうざいから、こういうのを隠さない。

ひどいと思うだろうけど、これ毎日体験してみてほしい。

相当つらいですから。


「ふーん。何か教えてもらいたいとこあるか?」


「じゃあ、休み時間に物理教えて!うち化学と

 生物しか、得意じゃないんだよ。」


「おう!俺に任せれば、ちょちょいのちょいだぜw」

頭がいいのと運動神経いいのだけは、取り柄だからね。

まぁ、顔カッコいいのかもしれないけどさ。

うざいからね。


ー休み時間ー 恭(お昼ご飯)


「先輩!私が作ったの食べてくれますか?

 ちょっと自信ないんですけどね。」


「おう。自信ないなら、出来れば嫌だがなw

 おぉー、上手いじゃん!じゃ、食券買ってくるわ!」

最近は、この流れで 完食させられるから

早めに抜け出さないと。

そう思い、立ち上がると


「先輩全部食べないとだめです。」

そう言って、食券への道を阻止した。


「えぇ。俺に、自由をくれよ。最近お前の作った昼しか

 食べてない。たまには、定食を食べされてくれ!」


「じゃあ、私の食べる?定食じゃないけど

 違うの食べたいんでしょ?」

葵。助け舟出したつもりなんだろうが、

助けになってないんですけど!!

とりあえず、葵のでいっか。


「海島先輩ずるいー!」 「じゃ、葵の食べさせてもらう。」


「先輩のばかー。」


ー休み時間ー 死神(みの)


「玉宮ー。準備出来たぞ!」 「はい。お願い!」


「まず、この問題解いてみてくれ。」


「うーん、こんなもん?」 「…。お前バカだな。」

確かに、バカだけど。

何か大林に言われると、すごいむかつく。


「うるさいなー。じゃあ、わかーりやすく教えてね。先生w」


「ここは、こうやってな。こうで…」

…大林近い//意外ときれいな顔してるなー。

と見とれていたら、大林に

「おい、お前聞いてんのか?見とれてたろ?」

と言われた。

これは、自意識過剰じゃなくて、事実っていうのが

悲しい。大林に、見とれるなんて…。


「見とれてないから。とにかく、時間短いから

 早く!」

何か意識してきちゃった。恋しちゃうのか…?


まさか、こんなやつにないよなー。

そう、思う。いや…。そう思いたい。

だって、瑠璃が大林のこと好きだし。

私は、恋より友情が大切だしさ。


それに、大林と付き合ったとして

今みたいに、早く帰らせるために、泊まるの

禁止されるだろうし。

そうなると、生活苦しくなるし。


大林とは、付き合えない。

どんなに好きだって…。

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