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Q.僕はどうしたい?どうしたらいい?

作者: タクモ蕣
掲載日:2026/03/01

僕は問う。


君は答える。



Q.君は何故そんな暗い顔をしているの?


A.何故……、毎日が苦しいから、かな。



Q.なんで毎日が苦しいの?


A.毎日繰り返されるんだ。居心地の悪い日々が。



Q.何で居心地が悪いの?


A.お前だって知ってるくせに。結局は全部僕が悪いんだ。僕自身に問題があるから、僕はうまく馴染めない。



Q.君の問題って?


A.そんなの、僕にも分からない。僕は精一杯やってるつもりなのに。



君は視線を落とす。


僕も一緒に落とす。


暫くして、君は問う。


僕は答える。



Q.僕の何が悪いのかな?君なら分かるんじゃないの?


A.君が分からないことに僕が答えられるわけないだろう。



Q.何で分からないの?


A.僕と君は同じ価値観を共有してるからさ。



Q.じゃあ僕はどうすればいい?


A.それは……。



君は悲痛な顔を僕に向ける。


僕は答えられないから君に問う。



Q.それなら、君はどうしたいの?


A.そんなこと聞かないでくれ。分からないんだ。僕はその質問に答えられない。



Q.だったら、君の理想は何? 君の思い描く、君の理想は?


A.そんなの……。そうだ、それを君に聞きに来たんじゃないか。



君は必死だった。


僕はそれを馬鹿馬鹿しく思った。


君は衝動的に僕に問うた。



Q.僕は何になりたい? どうしたい? どうしたらいい? それを知る為に、僕は君と向き合っているんだ。


A.僕も君と同じだ。僕も君のことが分からない。



僕は嫌気が差した。


僕は嫌気に任せて君に問うた。



Q.分かる筈ないじゃないか。君は僕以外を知らない。一人ぼっちの君が、何を指標に君自身を測ると言うのか?


A.そんなこと、言わないでよ。



Q.僕としかまともに話せない君に、人の何が理解できると言うの? 他者を恐れ心を閉ざした君に、自分自身の心が理解できると思っているの?


A.……。



Q.答えてみなよ。本気で何とかしたいのなら。



君は僕を殴り付けた。


僕はひび割れた。


僕は君を睨んだ。


君も僕を睨んでいた。



A.いいよ、もう。消えてよ。どうせ君に僕は救えない。役立たず。


A.そうだ。僕は君を救えないさ。やっと分かったか。愚か者。


A.もういい。僕は他を当たるよ。


Q.君に僕の他がいるの? 臆病者の君に?


A.探してみせるさ。だって君とじゃ埒が明かない。僕は僕を知る為に、他者に触れる。


A.それでいい。そうすればいい。やっと僕もお役御免ってわけだ。清々する。



君は僕に背を向け歩き出した。


僕も君に背を向け歩き出しやがて僕は世界から消えた。



A.人は一人じゃ何もできない。それは物質的な意味に限らない。他者を理解しようとしない者に、自分自身は見えない。他者を知って初めて、僕は君の問いに答えることができる。その時になったら、僕の前にまたおいで。澄み切った顔で迎えてあげる。




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