Q.僕はどうしたい?どうしたらいい?
僕は問う。
君は答える。
Q.君は何故そんな暗い顔をしているの?
A.何故……、毎日が苦しいから、かな。
Q.なんで毎日が苦しいの?
A.毎日繰り返されるんだ。居心地の悪い日々が。
Q.何で居心地が悪いの?
A.お前だって知ってるくせに。結局は全部僕が悪いんだ。僕自身に問題があるから、僕はうまく馴染めない。
Q.君の問題って?
A.そんなの、僕にも分からない。僕は精一杯やってるつもりなのに。
君は視線を落とす。
僕も一緒に落とす。
暫くして、君は問う。
僕は答える。
Q.僕の何が悪いのかな?君なら分かるんじゃないの?
A.君が分からないことに僕が答えられるわけないだろう。
Q.何で分からないの?
A.僕と君は同じ価値観を共有してるからさ。
Q.じゃあ僕はどうすればいい?
A.それは……。
君は悲痛な顔を僕に向ける。
僕は答えられないから君に問う。
Q.それなら、君はどうしたいの?
A.そんなこと聞かないでくれ。分からないんだ。僕はその質問に答えられない。
Q.だったら、君の理想は何? 君の思い描く、君の理想は?
A.そんなの……。そうだ、それを君に聞きに来たんじゃないか。
君は必死だった。
僕はそれを馬鹿馬鹿しく思った。
君は衝動的に僕に問うた。
Q.僕は何になりたい? どうしたい? どうしたらいい? それを知る為に、僕は君と向き合っているんだ。
A.僕も君と同じだ。僕も君のことが分からない。
僕は嫌気が差した。
僕は嫌気に任せて君に問うた。
Q.分かる筈ないじゃないか。君は僕以外を知らない。一人ぼっちの君が、何を指標に君自身を測ると言うのか?
A.そんなこと、言わないでよ。
Q.僕としかまともに話せない君に、人の何が理解できると言うの? 他者を恐れ心を閉ざした君に、自分自身の心が理解できると思っているの?
A.……。
Q.答えてみなよ。本気で何とかしたいのなら。
君は僕を殴り付けた。
僕はひび割れた。
僕は君を睨んだ。
君も僕を睨んでいた。
A.いいよ、もう。消えてよ。どうせ君に僕は救えない。役立たず。
A.そうだ。僕は君を救えないさ。やっと分かったか。愚か者。
A.もういい。僕は他を当たるよ。
Q.君に僕の他がいるの? 臆病者の君に?
A.探してみせるさ。だって君とじゃ埒が明かない。僕は僕を知る為に、他者に触れる。
A.それでいい。そうすればいい。やっと僕もお役御免ってわけだ。清々する。
君は僕に背を向け歩き出した。
僕も君に背を向け歩き出しやがて僕は世界から消えた。
A.人は一人じゃ何もできない。それは物質的な意味に限らない。他者を理解しようとしない者に、自分自身は見えない。他者を知って初めて、僕は君の問いに答えることができる。その時になったら、僕の前にまたおいで。澄み切った顔で迎えてあげる。




