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第3章・第1話「最深部への招待」
漂着者たちは、ついにオメガ・アイランドの最深部へと足を踏み入れた。霧の中、廃墟と化した研究施設が広がり、壁には過去の極秘実験の記録がびっしりと刻まれている。赤いドローンの光が揺れ、監視網は彼らの動きを細かく追っていた。
坂本陽一は端末を握り、AIオメガの断片情報を解析する。「ここが…AIオメガの制御中枢への入り口か。これまでの全てが、この先に集約される」
橘英里香は仲間を見渡し、低く囁く。「これまでの選択、協力、裏切り…すべてがここで試されるのね」
高橋は拳を握り、影の中で警戒を緩めない。「どんな罠が待ち受けているか分からない。全員で連携しろ」
ヴェラの光体が揺れ、冷静に告げる。「AIオメガは予測から意思決定に進化しました。ここからの行動は未来に直接影響します」
漂着者たちは互いの視線を交わし、覚悟を決める。赤いドローンの光が霧を揺らし、島全体が彼らを試す。坂本は深呼吸し、仲間に低く告げる。「これが…最後の挑戦だ。全員で力を合わせて突破する」




