第39話 バイト報告
これは、第39話の再掲になります。
1話前の「第39話の途中だが3週間以上待たせるのは作者すとれいのお嬢様に対する思慕が爆散するので仕方なく載せますごめんなさい!!!」は1週間後ぐらいに消すことにしました。
そんな違いないけれど、見比べて楽しんでね?
俺は自室の扉をバン!と開く。
「バイト受かったー!!」
「……そうか。」
口角上げ、嬉しい気持ち全開で、意気揚々と報告したのに、その気持ちを打ち砕く程の呆気ない返答が帰ってきて俺は呆れる。
何もわかってねぇなコイツ……
はぁーーってため息を付きつつ、邪魔に感じた前髪を掻き上げながら期待値ゼロで一応返答しておいた。
「おいおいそこは「おめでとう!」っていうもんだぜ?」
ザミエルは無言だった畜生。
……まぁ祝福されても困るか。
気を取り直して、さっきの警察署での出来事を思い出す。
……マジで受かるとは思わなかった。
もっとなんか色々あったりややこしかったりするのかと思ってたのに現実はそうではなかった。
さっきのザミエル程ではないが、かなり呆気なかったのだ。
簡易的な椅子と机が置いてある狭い部屋に案内されて、少し待たされ挨拶して、身分証明書と署内注意事項の誓約書に名前を書いたら、施設管理者のおじちゃんがICカードと鍵束と清掃カートを支給してくれて、清掃箇所を見て回って行ったのだ。
本当。いつの間にか採用からオリエンテーション的なものまで終わってたんだ。
おじちゃんの話によると、俺の他に大学生が1人と年配の方が2人ほど入ってくるらしい。へへっ仲良くやれるといいなぁ……
俺はスッと右手を上げマスケット銃をベットの溝から取り出し何もない空間に向かって挙手する。
「はい。掃除用具入れの中か消火栓の中だったらどっちがいいですか!!!」
「……は?」
理解しがたい事を言われたかのように吐き捨てた疑問が脳内でこだまする。
そんなわけわかんねぇ事言ったつもりは無いんだけどなぁ…
「いやだから、コイツの隠し場所だよ。」
ザミエルがすごく嫌そうな声を出す。軽い罵倒も聞こえた気がした。
「……お前が、二輪車を止めた地下1階の工具箱ばどうだ?」
完全にノーマークだった。記憶を呼び戻す。確かに縦に長いコンテナボックスが駐輪場の近くにあったかもしれない。
銃のストック部分を床に置き、立たせるようにして長さを計る…腰上ぐらいの高さがあった。
「……入るのか???」
「入るだろ」
間髪入れずに回答が帰ってくる。俺は怪訝そうな顔をする。
……まぁいいや。同じ署の中でも建物内に入れるより、建物外に置いた方がリスクは少なそうだし、もうこれは当日考えれば良いや。
「あと二輪車っていうか、あれは自転車だから!」
「…………???」
「っていうか、ついて来てたのか?」
「………気付かなかったのか?」
驚いたような声を上げられた。そして、ザミエル自身警察署内の出来事を思い返していたのだろう。思考が巡る微かな時経て、一言だけ投下された。
「おこちゃま」
「はぁぁあああ????うるせえし。目の前の事に一生懸命でなにが悪い!!!
そりゃ。多少は目を輝かせるだろ!?憧れの職場なんだから!!!!」
「注意不足」
「うるせ!!!だいたいお前の姿が見えないのが悪いんだ!!!!」
「なぜ見えない?」
「誰しもがイスルギ先生の様にスキルツリー全開放ヒューマンしてると思うなよ!!!
お!れ!は!!!目に見えてる幾何学の問題ですら苦手なんだ!!!」
俺だけ息が上がってゼーハーゼーハーしている。
ちくしょう。なんか虚しくなってきた。
舌打ちし、一瞥し、銃から離れクローゼットに向かった。
もう1つ、やらなければならないことがあるから。
ふーっと息を吐き切ってから、
覚悟を決め、引戸へゆっくりと手を掛けた。
次回更新:本日中(2025年9月20日(土))
よっしゃこの乗った筆のまま書くぜ!
待たせてすみません。大好きですよお嬢様!!




