表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

21/49

第20話 ザミエル登校1

「ザミエル本当、お願いだ。今日だけ、今日だけでいいから学校に付いて行って欲しい!!」


朝から俺は姿も見えない悪魔…ザミエルに懇願する。

理由は簡単だ。昨日登校したが、息苦しくて、どうにかなりそうだった。俺は確実に不審者だった。何度帰ろうと思ったかわからないし、朝バス停でちゃんとノアと話せる気がしない。また忠誠の誓いの時にも……俺、今のままじゃ確実に不審者になる……


「頼むよ!!!今日の7限再テストがあるんだ!!!俺、このままじゃ7限まで持ちそうにない!!!!でも、俺…このテストは落とせないんだ!!補講や再々テストは嫌なんだ!!」


ザミエルは何も言わない。


「本当に頼むよ!!!たまに、「大丈夫か小僧」って言ってくれるだけでいいんだ!!いや。嘘、30分に1回は言って欲しい。俺は返事しないかもしれないけれど、お前だけは俺の脳内で話し続けて欲しいんだ!!!ねぇ。頼むよ!!!!」


「……俺が、「大丈夫か小僧」って言い続けるだけで、お前は……その、そんなに__」


「変わる!!確実に変わる!!!こんなの頼めるのお前しかいないんだ!!!だから頼むよ!!!」


ザミエルがようやく口を開いた。


「……対価として何をくれるんだ?」


「…え?」


俺は驚いた。恐る恐る聞く「…何が欲しいんだ?」と

ザミエルは口角を上げて…まるで楽しんでるように答えやがった。


「そうだな。お前の体を乗っ取らせて貰う……か、「俺は悪魔に懇願しないと再テストも受けられない弱い人間です。ザミエル様ありがとうございます」と言って貰おうかな」


視界が揺らぐ。なんで俺が、、、そんなこと言わなきゃいけないんだ???

だが俺は、2つ目の対価を選ぶしかなかった。ザミエルに体を乗っ取られるなんて何されるのかわからない。


「……っ。おれ…は、悪魔に…__」


「おーい。声が小さいぞ? あとせっかくだから心を込めて言って貰おうかな」


…クソ野郎。


「俺は!!!悪魔に!!懇願しないと再テストも受けられない弱い人間です!ザミエル様ありがとうございます!!!」


クソが。くっそ疲れた。つーか、誰のせいで俺がこんな状態になってると思っているんだ。全ての元凶はお前じゃないか。。。なんでそんなやつに感謝を述べないといけないんだよ!!


一通り笑い尽くした後、早速ザミエルは「大丈夫かw小僧」と言ってきてくれた。お前のせいで大丈夫じゃねぇよ!!!!くそっ。最悪だ。。。まぁいい。今日1日中俺はお前に大丈夫だと肯定して貰うからな!!


俺は、なにか大切なものを失った気がしたが……気にしないことにした。


__________


ザミエルはちゃんと30分に1回。家出る前の…仕度するときからずっと「大丈夫か?」と言い続けてくれた。俺、契約話聞かされた時も思ったんだけどさ……コイツ。悪魔の癖に律儀じゃない?


ま。悪いことじゃないから別に良いんだけどさ……


だからバス停に着くまでに俺は既に3回も「大丈夫か?小僧」と聞かされている……

やばい。何気ない確認だし、まだ俺になんのピンチも訪れてないしコイツ……悪魔なのに。。。なんで俺は、こんなに心に来ているのだろう。

確認される度に心臓の場所が感じ取れるぐらい肺と肺の間の奥が熱くなる。存在を浮き立たたせる。


…………俺、こんなに限界だったんだ…って今改めて実感した。


ま、実感したところでどうにかなるわけじゃないけどさw


そうこうしているうちにバス停に着いた。案の定…ノアが居る。俺に気付いて手を降ってくれる。「おはよー。エイデン!」って……


俺は、先程までの気持ちをなるべく自分の奥に沈め、閉じ込めて。もう浮上してくる事がないよう願いながら「おはよう。ノア」と普通に挨拶を交わした。

次回更新:2025年6月20日(金) 16時頃!


vs俺の夢編の出だし2話とも若干重めですみません。

この温度差で風邪引かないでくださいねお嬢様!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ