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雨が降る青い星

作者: 武田道子

雨が降る青い星



風が森の梢を滑るようにやってくる

さわさわと葉ずれの音

一粒一粒の雨が

一枚一枚の葉を濡らす

森の儀式

丁寧に洗い清め

雫は大地へと

降り注がれる



誰も知らない

誰も気づかない

森の儀式を

木々は太古から続けてきた

森はそうして生き続け

森はそうして生き物たちを生き続けさせ

物言わずもの思わず繰り返し

それが愛とも気づかずに



昔神様が大雨を降らせ洪水を起こし

ノアと家族、つがいの動物たちだけが救われたという物語ある

雨の力の大きさ

生き物を全滅させることも

生き物に命を与えることも可能

それが神の愛だという話



雨は美しい、だが怖い

一粒の雨が川を氾濫させ

ダムを破壊する

そして、一粒一粒の雨が

命の糧になる

青い水の星

そこに私たちは生きている


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― 新着の感想 ―
[良い点] 森の儀式を太古から続けてきた、という言葉で、自然の深い営みを浮かべました。見ることも、触ることもできない営みが、雨が降る青い星に、光が届かないほどの宇宙に、、、あるのだと、この詩を読んで、…
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