コスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコスコス
にしても、次から次へと。いや、それも当たり前か。俺もゲームでは、銃声が聞こえたら迷わず漁夫に行くもん。いや、そんなこと考えてる余裕はない。聞く限り、足音は3人ほどだ。俺は息子に意識を集中させて感度を上げる。
「属性転化・氷」
聞いたことのない技が俺と乳首を襲い、あたりが一瞬にして氷の世界となる。
「悪いね、賑やかだったから、乱暴して見たくって。そしたら、なんだよ君。あのマイナス5兆のやつじゃないか。しかも、強い魂力の正体はあのマキシマム乳首…楽しくなりそうじゃん」
そう言って、氷結によって身動きも取れない俺たちに、次の攻撃が炸裂する。
「属性転化・炎」
体に炎を纏い、氷漬けにされた乳首に攻撃を向ける。
このままじゃやばい。そう思ったがそんな心配は無用であった。
「私を誰だと思っているんだい?マキシマム乳首さまだぜ!?!?」
その名前気に入ってんじゃねーか、と思った直後、体を包んでいた氷をチクニティで溶かし、パンチの風圧で炎を吹き飛ばした。
「誰かは知らないが、きみ!その程度の威力じゃ、俺を殺すことはできないぞ、諦めて帰りたまえ。」
「流石、双槍のスピリスト。バース・シコリティを展開させながらも、チクニティによる多種多様な攻撃ができるなんて。にしてもなんて高密度の魂力だ…まさしく天才だね。」
双槍のスピリスト、は、おそらく乳首のことだろう。てかこいつ、めっちゃ二つ名持ってるなぁ。そう思いつつ、今攻撃を仕掛けてきたあいつの正体に意識を集中させる。それを感じ取ったかのように、やつは言った。
「悪いね、一方的に攻撃をして。僕はギルドランク4位、七色の極楽鳥花のリーダーを務めている、七色 昴だ。」
「なあ乳首、あいつはどういうやつなんだよ?」
マキシマム乳首は落ち着いて答えた。
「やつは7つの属性を操る属性使いだ。使う属性の多さと強さから、天弓の狙撃手とも呼ばれている。」
「ギルドランク4位って、さっきの人もそうだよな?乳首」
俺が尋ねると、乳首は頷く。
「なんだ、もしかして、凩にでも遭遇したのか?」
七色は、落ち着いた口調で質問をする。でも、ギルドって何人もいるんだよな、なんで凩だってわかったんだ?
「ああ、お前に攻撃される前に遭遇した。何回ビビらせるつもりだよ、七色の極楽鳥花!全くとんだ災難だぜ。」
「バカいうな、災難はこっちのセリフだ。前まで3位だったのに、玉魂特戦隊に瀕死状態にまで追い込まれランクを落とし、仲間を失い、給料も出せないからギルドの仲も不穏。全盛期の勢いもない、寂しいギルドになっちまった。久々の飯代にしてやろうと攻撃した相手は、−5兆のよくわからんやつと有名なスピリストだ。ほんと、ついてないとしか言いようがないな。」
またここでも玉魂特戦隊。一体どんなに手強いんだ。互いに攻撃する理由がなくなって膠着したところで、乳首が変なことを言い始めた。
「んー、退屈しているならば少しゲームをしないかい??七色くん」
「ゲーム?何をするつもりだ」
「今この子、−5兆円の新人くんはギルドを作ろうとしているのだよ。そこで提案なんだけど、ちょっとした賭けをしないかい?」
「賭け?おれは絶対にこんなよくわからんマイナスの男なんざのギルドになんて入らないぞ」
よくわからんマイナスの男・・少し傷つくな。
「なーに、七色くんは何にもわかっちゃいないねぇ。彼はこうみえてシコリストなのだよ」
「シコリスト…だと!?」
特戦隊の男はシコリストらしい。だがそれ以外はさっぱりなので、俺は何も言えなかった。
「どう?少しは興味が湧いてきたかい?」
その瞬間、七色が目の色を変えた。
「にくい!!!」
俺は拳が飛んでくるのを感じて右腕で守ろうとしたが、俺に拳が当たることはなかった。後ろで乳首が、七色の腕を掴んで止めてくれていた。
「おっと、よくないねぇ七色くん。どうしたんだい?」
「おれらはその特戦隊二位の男に仲間を殺されたんだよ!だから、シコリストのお前がたまらなくにくい!!」
きっと、そのシコリストとは玉魂特戦隊のリーダーを指しているのだろう。
「そうか、だがその怒りを握くんにぶつけても、埒があかないだろう?」
全くだ。
「そうだな、ストレチアのリーダーとしたことが、らしくないな。謝る。それで提案とやらの詳細を聞こう」
聞く耳を持ったようだ。
「七色の極楽鳥花のメンバー1人と、シコリストである握くんで試合をしよう。だが、ただ戦うだけというのも興が乗らないだろ?そこで提案だ。握くんが勝てば、握くんの作るギルドに七色の極楽鳥花のメンバーの1人を指定制で入ってもらおう」
え?ギルドランク4位のメンバーと戦わなきゃいけないの?ほんとにこのガン黒乳首は無茶苦茶だ。下手すれば死ぬよ?
「僕たちが勝てばどうする?」
当然それを聞いてくる。
「んー、正直なんでもいいかな。だって握くんは負けないよ?」
どこからそんな自信が湧き出てくるんだ。勝てるビジョンどころか、生き残るビジョンも見えないぞ。
「僕たちも舐められたものだな。僕が勝ったら、スピリスト、あんたの正体を教えてくれ。」
「おっけー!!」
「交渉成立だ。さあ表にでろ、握くん。デュエル開始といこうじゃないか。」
ガン黒乳首、死んだら呪ってやる。そう思いつつ俺は、億万長者への一歩になりうる戦いに向け、心を落ち着かせるよう努める。
…絶対に勝つ。俺の人生はまだ始まったばかりだ。こいつを倒してギルドを作る。そして自分の全てを誇って生きていくんだ。
「お手並み拝見と行こうか。」
「負けて駄々こねるなよ…?」
「いや、こねまくるから!!」
そう言いながら、バトルの出来そうな開けた場所に移動する。
「半強制的に俺と戦うことになってしまっているが、いいのか?シコリスト。」
「いいわけないだろ!あんな攻撃を見せられて。すぐにだって逃げ出したいよ!」
おれはありのままの本音をぶつける。
「逃げたっていいぜ?ここまで舐められちゃあ、逃さないけどな!」
「地獄の果まで追いかけてみろこの野郎!」
おれは、左腕をパンツに突っ込み、金玉を揉み込む。前回シコリティを使ってから、俺の息子はいつでも勃てるようになった。シコリティ、最高!
「属性転化・風」
周囲一面を竜巻が飲み込み、尋常じゃない風力で俺は上に吹き飛ばされた。
ただ、この状況は二度目。あのサイコパス乳首に投げられたときと同じ。一瞬にしてちんぽをしごき右腕を利用して着地をする。
「俺のターンだくそ!」
おれはまたちんぽを瞬時にしごき一撃を仕掛ける。
「かかってこい、オナニーマシーン! 属性昇華・嵐」
やつがそう言った途端、雷が俺に直撃した。痺れて腕が動かない。これじゃ息子を扱けないじゃないか。このまま雷を浴びせ続けられたら、俺は負けてしまう。そう思ったが、俺は一つ忘れていたようだ。俺の息子は誰よりも早漏で、どんな刺激でもすぐに射精してしまうのだ。
俺は思わずにやけて、息子の向きを調整した。
「ぶっかけはよくするもんでね。」
俺は今まで味わったことのない快楽に包まれ、七色めがけて精液を発射した。前代未聞の射精量に七色は驚く。というより動揺する。
「な、な、なに、なにやってんだ!汚らしい!!」
七色は精液まみれになり、取り乱しているようだ。
おれはそれを見て拳を握る。金玉が光り出し、それが右腕に伝う。俺はやつに向け拳を大きく振りかぶりながら、落下を始めた。
「やってくれたな、だがこの程度の速度、簡単に見切ってやるわ!」
「属性昇華・斬!」
七色は刀を精製し、俺に向けて構えた。
俺が地面に着地する寸前、ついにその時が来た。七色も、それに合わせて剣を振るう。
「射精拳!!」
今、一瞬にして考えた技名。その凄まじい威力の拳が七色にぶつかる。
ドゴオオオオオン
拳に鈍い感触が伝わった途端、大きな爆発音とともに七色が吹き飛んでいった。
「グアアアアアアア!!」
七色は、50メートルほど先の大木にぶつかって止まった。俺は一応生死を確認しに駆け寄った。「クソ、どう…やら、僕の負けだ。君の…力量を…見誤っていたよ。まあ次は僕が…勝つさ。」
死にかけた声でそう言った。
「はは、勝っちまったよ。やっぱ俺つええ!」
「おお、握くん、勝ったのかい。すごいじゃないか。」
サイコパス乳首のお出ましだ。
「ああ、なんとかな。はっきり言って完全に切られたと思ったよ。」
そう。あの瞬間、わずかに七色の刀の方が先に振られていたはずだ。しかも実力のある七色が、タイミングを見間違えるってのも考えずらい。俺が速すぎたのか、まぐれか。しかし、乳首は予想外のことを言った。
「私も君の右腕は切られたと思った。」
「え?」