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ひまりを鍛えましょう

妄想の続きです。

ひまりからの話を聞いて、王様は国民が知ってしまうと大混乱に陥るという判断のもと、この事は私たちだけの極秘となった。もちろん、ひまりのこともだ。ひまりのことはまだ王様の身内以外、誰にも知られていないらしい。不思議に思って聞いてみると、『聖女』様が現れたことに気付けるのは王様だけで、聖なる間に入れるのも王様だけなんだとか。アカリさんの時もそうだったらしい。王様は従者たちのことを信用はしているが、信頼しているのは身内だけだから、誰にも気付かれないように転移魔法具でアカリさんの部屋に移動したらしい。王家の部屋には全て転移魔法具を置いてあるんだって。



ただ、極秘ではあるがこの世界の危機ということで、協力者もいるだろうと私たちの家族、屋敷の人には知ってもらおうということになった。お父様がうちの屋敷の者たちのことは信頼しているからだ。そして、ひまりはうちの屋敷に来ることになった。お城にはたくさん人が集まるから、極秘は難しいかもしれないということと、ひまり自身が弱いままではどこにも連れて行けないし、始まらないので、キースに勉強と訓練をお願いしたからだ。



まぁ、ひまりも一応『聖女』だし、キースは『神の愛し子』の『守護者』だから、キースにお願いするしかなかったんだろうけど。



お屋敷に戻ってからはキースがみんなに分かりやすく説明してくれたので、とりあえずはひまりはうちに受け入れられた。ひまりはみんなが様付けして呼んでくるのが嫌で、ひまりって呼んでー!って嘆いてて、私の身内だけが呼び捨ててで呼ぶことで納得してくれた。ひまりにタクスは私の双子の兄だと教えると弟じゃないなんて、ここからもう違う!と、ひまりが知ってる物語との違いを探す為に勉強に励むことにしたらしい。ちなみに、サンタンカ家からも仲間になる人がいるってことでひまりはレナードという者がいるか聞いていたけど、そんな名前の人はいなくて、ひまりはレナスがそのレナードとそっくりだと言う。たぶんゲームではレナスは男だったんだろうね。



お兄様はひまりの勉強のサポートの為にお城での仕事は免除され、うちのお屋敷にずっといることになった。お姉様は相変わらず王都で花嫁修業らしい。お兄様だけずるい!って嘆いていた。でも、デレクと婚約をちらつかせると、極秘のことは守るようにするという約束をして王都に戻っていった。どんだけ、デレクと結婚したくないんだろう。








そんなこんなでなんとかお屋敷の人たちが落ち着いた頃、ひまりは訓練開始となり、今、訓練している。



「こんなん聞いてないよ~!無理ー!!」



ただのジョギングなんだけど、もうひまりは根を上げている。



「なんでユキリアたち、そんな余裕なの!?私と一緒スタートじゃないの!?」



「だから、ひまり、言ったでしょ?私たちはもう冒険者もしてるって。貴族学校入ってから冒険者始めるわけじゃないって」



「聞いたけどー!やっぱゲームと全然違うー!私自身鍛えるってきついー!」



「だからここは現実って言ったでしょ?ゲームではひまりも魔物と戦ってたんでしょ?」



「主人公も一緒に戦ってた~!う~!!」



私はひまりと並走しながら話をしている。私は余裕すぎるんだけど。ひまり、走りながらこんだけ喋れたらまだ余裕ありそうね。

私は少しだけスピードを上げた。



「あ!待って~!おいてかないで~!」



ひまりはそう言いながら私についてくる。根性はありそうだとキースが言ってたから大丈夫そうね。



タクスたちはひまりの話を聞いてから、少しでも魔物と戦う経験がほしいとオオバコに戻って冒険者をしている。ロウガやリオス、ハクトは交代でタクスたちと魔物狩りに参加している。今は1週間おきにタクスたちは帰ってきているので、その時にロウガたちは交代している。



そして、なんと、リュートが冒険者になった。王様も世界の危機と聞いて、王側が何もしないわけにはいかないとなり、話し合った結果、リュートがどうしても冒険者したいと立候補したそうで、王様は仕方なく許したそうだ。リュートはタクスたちに教わりながら無理をしない約束をして、魔物狩りをしている。冒険者になったばかりでランクが低いがタクスたちとパーティを組むことによってオオバコにいれるらしい。



……リュート大丈夫かな?タクスたちバカみたいに強いからほんと無理しないでほしいな。アルがいるから、きちんと無理させないようにしてくれてるだろうけど、タクス、お願いだから無茶させないでね?




なーんて考えながら走っていると、横にいるはずのひまりがいないことに気がついた。いつの間にか私はかなりスピードアップしていたみたいで、ひまりはだいぶ後ろの方で倒れていた。


私は慌ててひまりのとこに戻った。



「ぜぇ、ぜぇ、…わ、たしには、…ゼェ…、むり、です…ゼェ、…ぜぇ…」



「あ、ごめんなさい。つい、うっかり」



ひまりはかなり限界まで走ったらしく、喋ることもままならなくなっていた。



「体力アップはここまでにしましょうか。次は魔力ですね」



様子を見ていたキースとミネがやってきて、次にいきましょうとひまりに話しかける。



「…ぜぇ…ぜぇ…、お、願い、…ぜぇ、…やす、ませてー!」



ひまりは息を切らせながらなんとか喋っていたけど、最後はもう悲痛の叫びだった。



「それだけ叫べたら大丈夫じゃない?魔力使うっていってもひまりはまだ感じられるようになるところからだし、魔力訓練しながら体は休めるわね。ひまりはこの世界守りたいんでしょ?」



……わぁお、ここにもスパルタがいるわ。可愛い可愛い黒猫さんが悪魔に見えるわ。



「…はぁ…はぁ…私は!…はぁ…この世界!…はぁ…守りたい!」



……ひまり、すごいわー。私にはいきなりこんなスパルタ無理よ?


誤字脱字、読みにくいなどあると思います。すみません。

読んでくれた方に感謝を。

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