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落ち着いてほしい

妄想の続きです。


私たちが困り果てていると、キースが話し出してくれた。



「ひまり様、自己紹介が遅れました。私はユキリア様の『守護者』であるキウィリウスと申します。キースとお呼びください。こちらも混乱しておりますので、まずはひまり様のことを教えていただけませんか?ひまり様はアカリ様と違い、別世界から直接来たわけではなさそうですが違いますか?」


「え?!アカリさんってやっぱり向こうの世界から直接来てるの!?道理で顔が馴染むと思った!確かにそういう話ではあったけど!」



「…はぁ…。ひまりは向こうの世界では死んでいるわ。神様が死んだ人の魂から選び、神様が身体を創って、この子の魂を入れているの。ある意味、この子も特別ね。私たちのような『守護者』に近いかもしれないけど、魂は間違いなく別世界から来ているわ。神様が赤子からでは間に合わないからという判断よ。今、身体は13歳だから、精神が安定する前に来ちゃったってわけよ」



ひまりの代わりにミネが答えてくれている。

キースはなるほど…と納得すると、私の方を向いた。



「ユキリア様、これは落ち着いて頂く為にもユキリア様のこともひまり様に話された方が良いかもしれません。ひまり様も一応『聖女』様ですし、もしかしたらこの先起こりうることも神様により知っているらしいので、話してもよろしいでしょうか?私としましては関わりにならなくても良いとも思いますが、この世界が滅ぶかもしれないとなるとユキリア様の死に関わってしまいますのでそれは避けたいですし、どうもそれはユキリア様にしかできなさそうと判断致しました」



…キースがそこまで言うならそうなんだろうな…。私、チートだし。



「わかったわ。ひまり様が言っている私のことはどうも違いすぎるみたいだし、ゲームの世界のことなんでしょう。でも、ここは現実よ。目を覚ましてもらわないと…」



「ユキリア様、ありがとうございます。では簡潔に話してしまいましょう。ひまり様よく聞いてください」



キースは私のことをざっくりと話してくれた。私と神様のことや、私も前世の記憶が多少あること、私の成り立ち、私と家族との絆、私の仲間たちのことを。


ひまりはその間は真剣に話を聞いてくれていた。顔は百面相してたけど。




「え?じゃあ、ユキリアもゲームやってたの?だから、そんなに進んでるの?」



……説明してくれてもワケわからないこと言ってるわ。



「…はぁ、もう、ひまりって呼ばせてもらうわね。ひまり、いい?この世界は現実。魔法もあるし、神様も聖獣もいるからゲームみたいな世界って思うかもしれないけど、ここは、この世界はゲームなんかじゃないわ。だから、死ぬこともあるの。ゲームみたいに死んだらやり直しがきく世界じゃない。そして、私はひまりが言っているようなゲーム知らないから前世でもやっていないわ。私の何を知っているのかわからないけど、全て、私と周りの人が築き上げてくれた私の人生よ」



私が真剣な顔つきで言うと、少し理解したのかひまりはしゅんとなった。



「そっか…。ごめんなさい。確かにミネに蹴られたら痛いから現実ってのはわかる。…でも、私がやったゲームはこの世界のことって聞いたから、私が役にたつかもって、私がこの世界を救うんだって思って。だから、急がなきゃと思って…」



……この子は神様に話を聞いて、この世界を救いたいという思いなのはなんとなくわかったわ。どうやら魔王が生まれるかもというのは本当らしいし。私だって前世の記憶を思い出してから、この世界はゲームとか小説みたいだなって一度は考えたことあるわ。でも、魔物に襲われたら怖いし、怪我だってするし、冒険者だって何人も死んでいる。この世界は現実なのよ。



「ひまりの話では貴族学校に通う時からのスタートなのよね?それならまだ時間はあるわ。ひまりはまずこの世界のことをきちんと知ることから始めた方がいいわね。もちろん、協力できることはするわ。ひまりは神様に身体創られたということは魔力はあるの?聖力は?」



「…ん?…あれ?…あるのかな?」



ひまりはゆっくりミネを見る。



「ひまり、あなたが慌てたからあなた自身のことが何もわからないんでしょう?…はぁ、一応、魔力も聖力もあるはずだわ。でも、感じることも扱い方もわからないでしょ?神様が教える前に飛び出したんだもの。つまり、ひまりが教えられることはこの先起こりうることだけね」



私とミネ、キース、アルティだけがため息を吐いていた。



「ユキリア、ちょっと俺にはよくわからなかったけど、とりあえず、この世界の危機がせまっているかもしれないんだな?それで、ひまり様はどうすればいいだろう?このままお城でお勉強してもらう方がいいのか?」



お父様がまだ困惑気味に聞いてきた。

王様もよくわかってないらしく、困惑気味だ。



「そもそも、まおーとはなんだ?この世界には魔物がいるからそういうものか?ユキリアはわかっているのか?アカリもわかるのか?」



王様がアカリさんの方を向いた。



「わかるようなわからないような……。とりあえず、ヤバくて強くて悪いやつって感じかな?」



アカリさんはあまりゲームとかをしてこなかったんだろう。けど、魔王の説明とかとりあえずわかんないよね。どんな魔王かもわからないし。



「おそらくですが、魔物を操り、魔物を統べる者と考えて頂くのが一番かと。この世界が滅ぶというのは魔物で埋め尽くされてしまうということかもしれません」



キースがわかりやすいように説明してくれる。

……っていうか、ここまでの話でそこまで推測できるキースって天才すぎない?前世のゲームとか知らないはずだよね?



「そう!ミッションをクリアしていかないと、この先、どんどん魔物が増えていって魔王が生まれて、その魔王によってさらに魔物が増えていって、人類は滅亡するの!」



「……みっしょん?…」



…お父様、そこひっかかっちゃいますか~。



「お父様、ミッションとは任務のことです。つまり、神様から与えられた仕事というものでしょう。それをこなしていかないと魔物が増えてしまい、滅亡すると…」



……はぁ、私の自由とは……。こんなとんでもないことに関わりたくないけど、キースからも言われるってことはそういうことなんだろうな…。神様、私の自由は?こんなことならすごいチート能力なんていらないよー。

誤字、脱字、読みにくいなど、たくさんあったと思います。すみません。

読んでくれた方に感謝を。

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