呼び出しの内容
妄想の続きです。
私たちはとりあえず話を聞く為にお城に向かった。
転移魔法具で行くと、王様とアカリさん、アルティだけで待っててくれていた。
「急にすまない。とりあえず、部屋を移動してから説明する」
私たちはプライベートルームに案内された。
「本当にすまない。こちらも急なことで少しついていけていない。とりあえず、順をおって説明するからそう身構えないでくれるか?……特にランス」
「大事な娘のことだ。仕方ないと思え」
ソファにお父様と並んで座っているのだけど、お父様を見るとものすごいこわい顔で王様たちを睨んでいた。
そんなお父様を見て、王様は諦めたようにため息を吐いて、私の方を見た。
「…まず、ユキリア。…いや、ユキリア様。知っていたことを黙っていて申し訳ない。神聖樹の異変の時にいろいろ調べ、ユキリア様に探りを入れようとしたところ止められ、アルティードとアカリから聞いてしまった。もちろん他の者にはいっさい他言はしていない。調べるのもデレクに頼んでいたから従者たちも知らない。知っているのは完全に身内だけだからそこは安心してほしい」
「ユキちゃん、本当にごめんなさい。ただユキちゃんには自由でいてほしいから、ディオは知らないフリをしてくれてたの。知ったことを知ってしまうと協力を要請してしまうかもしれないからって。なるべく宛にしないようにするために。………ただ、今回はどうしようもなくて」
…私は開いた口がふさがらない。まず王様が知ってたこともびっくりだし、知らないフリしてたこともびっくりだし、王様にも守られていたなんて…。
「……それで?この呼び出しはどういうことだ?」
お父様は相変わらず、こわい顔で睨み付けている。
「…それが、また『聖女』様がこの世界に来たんだ。昨日、聖なる間に現れた。そして、訳がわからないことを言っている。とりあえず、この世界の危機らしいんだが…」
「私が聞いてもよくわからなくて…。話していることについていけないっていうか、私、ゲームなんてあまりしてなかったからよくわからなくて。とりあえずこの世界はゲームの世界って言ってたのは理解ができたの。それでよくわからないままいたら『神の愛し子』を連れてきてって」
「俺にはそもそもゲームというものがわからない。ユキリア様もアカリと同じ世界の記憶を持っているのだろう?だから、とりあえず呼び出したんだ」
「それで、その『聖女』様はどこにいるんだ?」
「今はアカリの部屋で休んで頂いている。『聖女』様だからユキリア様に危害を加えるとかないと思うが、その、勢いが少し、怖かったのでな…」
……私も全然よくわかりません。ゲームは前世でやったことぐらいはあるけど…。……とりあえず、王様、ユキリア様ってやめてくれないかな?
「…あの…陛下。…その、様付けは少し、やめていただけませんか?…」
「あぁ、すまない。ユキリア様が『神の愛し子』様と自覚してしまうとやはりな。口調は今まで通りを意識していたが、ユキリアに戻すよう心がけよう。ユキリアも堅苦しいのは苦手だとアカリから聞いているからな」
「…ありがとうございます」
「ではユキリアも陛下ではなく名前で呼んでくれないか?プライベートの時だけでいいから」
「…え?…あ、わかりました。ヴィクトディオ様」
「…できれば愛称がいい」
「…ディオさま…」
「様付けもいらん」
「……ディオさん……」
「妥協しよう。アカリのこともさん付けだしな。ずっと羨ましかったんだ。息子たちも愛称で呼ばれていたからな」
………なんちゅー注文やねん!本題どこ行った!?キースとアルティが黙ってるのもなんか怖いんだけど!?
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




