ビッグボア
妄想の続きです。
私たちはビッグボアから逃げていた。慌てて逃げているので身体強化をみんな忘れているから、普通に走っているのだ。
逃げているのだけど、ビッグボアはしつこく追いかけてくる。森の中を走っていると湖にあたり、その周りをくるくると何周も走っていた。
「キース!何とかしてくれよ!」
「戦いたいと仰ったのはタクス様でしょう?これも訓練の一部です」
キースだけ涼しい顔で余裕で走っている。
「レナスは何とかならないかな?!」
「私は8歳でローザリー家に来てしまっているので魔物と戦ったことはないんです!」
「ユキリア!また聖力を出してくれ!」
「走りながらとか無理!」
「…はぁ、ヒントぐらい与えましょうか。アルバート様、魔法をお使いください」
「魔法?…エアー!」
アルは走りながらビッグボアに向かってカッターのような風魔法を使った。私たちは訓練によって無詠唱でも魔法を使えるんだけど、走りながらだからなのか略詠唱を唱えている。ビッグボアには多少当たったもののあまり効いておらず、追いかけてくる。
「走りながらとか無理だよー!」
「うーん、困りましたね」
「あっ!?」
私は躓いて転けてしまった。
「ユキリア!」
………ヤバい!?やられる!
そこまで迫ってきていたビッグボアは私に突進してくる。
その瞬間、見えない壁みたいなものにぶつかっていた。
ーーー《あるじー大丈夫?》ーーー
ライが私の前に結界を張ってくれたのだ。
「ライ、よくやりましたね。これでユキリア様は大丈夫です」
ビッグボアは何回か見えない壁にぶつかっていたけど、タクスたちを見ると、私の横を通り抜けて、またタクスたちを追いかけ始めたのでタクスたちはまた全力で逃げ出した。
「ちょっ!?俺たちは!?」
「ライの結界は今はユキリア様にしかしてないですので標的が代わると襲ってきますよ?」
私は湖の周りをくるくるしてるタクスたちとビッグボアを少し離れて見ていた。
タクスたちは何周かして、また私の所ぐらいまで走ってきた時に叫びながら私に言った。
「ユキリアー!剣!短剣をこいつに投げてくれー!」
「ユキリア様、目を狙うといいですよ。」
私は集中しながら走っているビッグボアの目を目掛けて、短剣を投げた。短剣は見事に目にささり、ビッグボアの動きが止まると、アルが魔法を使ってビッグボアに攻撃をし、タクスは剣を持つとジャンプして、ビッグボアの頭を突き刺した。私たちは初めて魔物を倒すことができた。
「皆さままだまだでしたね。ユキリア様はお見事でしたよ」
「いきなりビッグボアとか無理だろ!もうちょっと、こう、最初はスモールラビットあたりからとかさぁ」
このビッグボアは小さめではあるものの、ビッグボア自体Cランクの魔物なのだ。
「だいぶ森の奥まで来ていましたからね。ビッグボアぐらい出ますよ」
「タクス、倒せたからいいんじゃない?とりあえず、証だけギルドに持っていこうよ」
「そうだな。ビッグボアの証って耳だった?」
「あれ?尻尾じゃなかった?」
「牙じゃないですか?」
「はぁ、皆様勉強不足ですね。このまま丸ごと持って行ってギルドで聞きましょうか」
「え?どうやって持っていく?」
「ユキリア様の鞄があるじゃないですか?」
……え!?なんか嫌だよ!?…死体だよ!?
「えーー、なんか嫌だ」
「はぁ、仕方ありませんね。私が持ちますよ」
キースはそう言うと、倒れたビッグボアを消した。
「「「?!」」」
「キース、今、どうやったの?どこに消したの?」
「あっ、結局ユキリア様に言ってませんでしたね。これは空間魔法ですよ。ユキリア様には鞄があるので教えてませんでしたが、覚えますか?」
「………そのうちで大丈夫」
「そうですか。それではギルドに帰りましょうか」
私たちはギルドに帰ることにした。もちろん、帰りは聖力を出して、安全に帰った。
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




