家族に説明
妄想の続きです。
泣いている私が落ち着くのを皆は待っていてくれた。
お父様は訳がわからないなずなのに、家族と専属執事、専属メイド以外の従者を下がらせてくれていた。しかも、見たことは絶対に誰にも言うなと命令して。
そして、怪しい少年に対してはとりあえず、今のところは害はないだろうと判断したのか、様子を見てくれているようだった。
私が落ち着いた頃、簡易的な椅子をベッドの周りに並べ始めた。
私に気をつかったのだろう。でも、気をつかわれると気をつかいたくなるもので、私がソファーの方に行こうとすると強制的にベッドに戻された。
お母様とお姉様に関してはベッドの上にいる。ってか、メッチャぺたぺた触られて身体の確認されてた。
皆が落ち着いた頃、お父様が口を開いた。
「ユキリア大丈夫かな?ゆっくりでいいから説明してくれるかな?」
お父様は私が怖がらないように優しい顔で聞いてくれる。
それが嬉しくて、でも、不安で泣きそうになった。
泣いた後って、涙腺ゆるゆるよね。3歳だから仕方ないって思ってくれるかな?
皆、急がせずに落ち着くまで優しい顔で待っていてくれる。
私はやっと落ち着いて口を開こうとした時、キースがそれを止めた。
「私から説明しましょう。ユキリア様にも先ほど説明したばかりでの…あの出来事だったので、たぶんまだ混乱しているかと思われますので」
「でも、私たちは先にユキリアから君との関係を聞きたい。わからなくてもいいから。きっと君からの説明の方がわかりやすいのだろうけど。でも、ゆっくりでいいから先にユキリアから聞きたいんだ」
「おとーさま……」
お父様は真剣に、でも、どこか優しくそう言う。私からの言葉を先に聞きたいと。
キースはわかりました。と頷き、優しく私の方を向いた。大丈夫ですよ、と言ってくれてるみたいだった。
「あのね、おとーさま、キースはわたしの『しゅごしゃ』なの。『せーじゅーさま』たちといっしょなんだって」
お父様は私の話を優しく聞いてくれていたけど、真剣な顔つき、いや、一瞬少し焦った顔つきになった。
その顔を見てしまって、私はまた不安になり下を向いた。
「うん。わかった。つまり、私は『神の使い』様に手を出してしまったわけだ。謝って済まされる問題じゃないなぁ。すみません。せめて、ユキリアのことを知ってから殺してくれると救われます」
お父様が突拍子もないことを口にするので、私は顔をガバッと上げた。
お父様は何を言っているの?!自ら殺されるってどゆこと?!
私が訳がわからなすぎて口をパクパクしていると、お父様は説明してくれた。
「ユキリアやタクティスはまだ幼いからわからないだろうが、『聖獣』様や『神の使い』様ってのはこの国、いや、この世界にとって、神様と同じなんだよ。敬って信仰するべき存在なんだ。そんな存在に手を出したら処刑は免れない」
私は慌ててキースを見て、首を思いっきりフルフルする。
キースはわかってますよと言わんばかりの微笑みで頷いて、そして口を開いた。
「大丈夫です。私も慌てていましたので、順序を何もかも飛ばしてしまい、申し訳ありません。ユキリア様を必死に守ろうとしたことは伝わってますのでお互い様ということで終わらせてくれるなら、こちらも本望です。ですが、この後の話を聞いた後の態度次第ではわかりませんが」
「はっ、ありがたき幸せです」
とりあえず、許される方向になったことに皆が安堵の表情し、また、キースが今までの経緯、私の説明をし出し、みんな真剣な顔で聞いていた。双子の兄タクスなんて、絶対わからないだろうことなのに、それでも真剣に聞いていた。真夜中に起こされて、眠たいはずなのに、微塵も眠そうな態度は見せない。
ってか、お兄様もお姉様もわかっている感じだけど、本当にわかっているのかな?うちのお兄様、お姉様たちは天才なの?私も疲れからなのか、現実逃避なのか、そんなことを考えていた。
誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。
読んでくれた方に感謝を。




