冒険者
妄想の続きです。
冒険者学校はいわゆる訓練施設みたいな感じだった。
私たちは身体強化は一切なしってキースに言われてたけど、それでも余裕なほどだった。
それでもテントの立て方や、交代で見張りの仕方、乗馬、馭者の仕方など様々なことも教わった。
タクスは勉強も怠ってはいけないとお父様に言われてたので、キースや私、アルにも教わりながら学校に通っていた。冒険者学校でも多少、授業はあったけど、それは冒険のことだから、タクスは勉強を教えなくても大丈夫だった。
レナスは私たちのお世話などメイドの仕事もしながら通っていたけど、完璧だった。冒険者学校の訓練はうちの訓練に比べたら生ぬるいもので冒険者学校に通うことが休みみたいなもんって言うていた。
冒険者は魔物退治だけではなく、街の人が困っていることを引き受けたりするので、いわゆる何でも屋だった。冒険者学校に通っている間はそういう簡単なお仕事を引き受けることもあって、掃除や草抜き、郵便配達みたいな仕事もやっていた。タクスとアルは草抜き以外はどれも初めてすることなので苦労していたけど、新鮮だから楽しいらしい。
私も初めてなんだけど、私は前世の記憶もあるので楽勝でちょっとお仕事はつまらなかった。それでも、街の人たちからお礼を言われるのが嬉しくて、やりがいは十分にあった。
そんなこんなで私たちは冒険者学校を卒業し、はれて冒険者になった。冒険者学校は2年間なので私たちは12歳になっていた。
お兄様とお姉様は貴族学校をもう卒業していて、お兄様はデレクの仕事やお父様の仕事など、いろいろ手伝っているようだ。
お姉様は結局、貴族学校ではいい人は見つからず、社交界で探すようにと王都で暮らしている。デーヴィドお祖父様のところで花嫁修業をさせられているらしい。
お父様は私たちが冒険者になったけど、勉強は怠らず貴族学校に通う頃には戻ってきて貴族学校に通うことを約束するなら冒険者を続けてもいいって言っていて、私たちはそうすることにした。
タクスは結局勉強はやめれないのかよーと嘆いていた。タクスはスタートが遅かったから勉強は苦労しているのだ。
そして、私たちは今現在、冒険者らしいことをする為に森に入っていた。冒険者は魔物を倒して、倒した証を冒険者ギルドに持っていくと報酬が貰えるのだけど、私たちは全く魔物と出くわさないのだ。
「なー、ユキリア!その力、何とかならねーか?」
「…そんなこと言われても…」
「ユキリアちゃんいるから僕たちは一切魔物と会わないもんね」
「何を仰いますか、タクス様!この素晴らしいお力のお陰で私たちは平和に暮らしてるんですよ!」
「わかってるよ、レナス。でも、せっかく冒険者になれたのにこれじゃ意味ねーじゃん」
「ユキリア様はどうされたいです?魔物と戦いたいですか?」
「うーん、せっかくだから戦ってみたいかも。戦い方も教わったわけだし」
「そうですか。ではユキリア様、聖力を少し抑えましょうか」
「え!?そんなことできるのか!?」
「そうですね。ユキリア様でしたら、魔力と聖力の違いをもう分かられていると思いますのでできると思いますよ?」
………魔力と聖力の違いとはなんぞや?
「…魔力は分かるけど聖力はあまり分かんないよ?」
「ユキリア様の中にある魔力はどんな感じか分かりますか?」
「それは分かるよ。モヤモヤしたものが私の中にあるもの」
「では、それとは別のものを感じることできませんか?」
私はそう言われて、集中して身体の中を感じてみた。すると魔力とは別のさらさらしたものを感じることができた。
「うーん。なんかさらさらしたものが流れているかな?」
「おそらくそれが聖力です。それはユキリア様から外に流れているのを感じませんか?」
また集中してみると、確かに私から流れていっているのを感じた。
「それを止めてみて下さい」
私は塞き止めるイメージをしてみた。
「はい。さすがユキリア様ですね。見事にピタッと止まりましたね。では、これから気をつけて下さい。ユキリア様が完全に止めたことで魔物が出始めますよ?」
キースにそう言われて私たちが周りを見渡すと、がさごそと音が聞こえ、よく見ていると、大きなビッグボアーが現れた。2mぐらいはあるかな?
「ちょっ!?いきなりビッグボアか!?」
「そうですね。ここは森ですからね」
ビッグボアは怒り狂ったように私たちに向かってきた。
「いったん逃げよう!いきなりはきつすぎるよ!」
私たちは逃げることにした。
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




