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お友達?

妄想の続きです。

私がハクトをよしよししていると、後ろの方からものすごい圧を感じる気がして、振り向くとキースがニコニコしながら歩いてきていた。



「ユキリア様?探しましたよ?こんなところに居られたのですね?」



……ひぃー!…ご、ごめんなさい……。



「キース、ごめんね。たぶんハクトちゃんはピョンキチに会いたかったみたいで私のところに走ってきちゃったの。ユキちゃんはただハクトちゃん探してたのよ」



「ぷきゅ!」



……ハクト、黙ってた方がいいと思うよ?



「…そうでしたか。ユキリア様がお食事中にハクトが飛び出したと……」



ハクトは何かを察したのか震えだした。



……だから、気配消してた方がよかったのに……。



「そういえば、アカリ様は参加されてないのですか?」



「私は苦手だからいつも参加してないの。お祝いは家族だけで別でもやってるしね」



「そうなのですね。…で、このお嬢様は?」



……すごいね、キース。よく女の子ってわかったね。



「キース殿、レナスは私の娘でして、ユキリア様と仲良くなられたようです」



「ブライス様の娘様でしたか。どのように仲良くなられたのです?かなり短時間でしたけど」



「はい!ユキリア様に助けて頂き、私はユキリア様を主と決めたところです!」



「…………ちょっとわからないので、最初から説明してくださいますか?」



そう言われてレナスは経緯を話してくれた。



「…………そうでしたか。さすが、ユキリア様ですね」



……キース?…棒読みになってるけど大丈夫?感情がまったくないよ?



「ですがレナス様。これはオーランス様にも確認しないとわからないので、その話はいったん保留にしておいていただけますか?」



「そうですな。オーランス様に私からもお願いしておきましょう。せっかく娘が主を見つけられたのですから」



「キース、サンタンカ家は騎士一家らしいの」



「えぇ。存じていますよ」



「さすがはキース殿ですね」



そう話していると、うちの家族が皆やってきた。どうやら、ライが念話を送っていたようだ。



……ライはいつの間にこんなに離れていても念話できるようになったの?…しかも、私には聞こえないようにして……。



ーーー《キースに鍛えられたの。あるじ寝てる間、ぼくは大変なんだからね》ーーー



………なんか、ごめんね?………ってことはライ、私の居場所キースに教えてなかったの?



ーーー《場所は教えてたよ。キース見てたもん。会話までは聞こえなかったみたいだけど》ーーー



………キース、全然探してないじゃん!…




「ユキリア!勝手にいなくなっちゃ駄目じゃないか!」



「お父様ごめんなさい」



「ランス、あまりユキちゃん責めないで?ユキちゃんもハクトちゃん探してただけだから」



「アカリ、あなたも参加してたの?」



「ううん。私はハクトちゃん届けに来たの。ハクトちゃんピョンキチに会いたかったみたいで」



「ハクトとピョンキチは仲間みたいなものだからね。久しぶりで嬉しかったのかもしれないね」



「すみません。オーランス様。私が目を離してしまったばっかりに。ハクトは私が躾ておきます」



「いや、大丈夫だ。……この子は?」



「オーランス様、レナスです。うちの3女です」



「ブライスの娘だったのか。てっきり男の子だと」



「お初にお目にかかります。サンタンカ辺境伯家三女、レナスにございます。ユキリア様の護衛騎士を希望しております」



「………うん。…ちょっと話が見えないから1から説明してくれるかな?」



今度は先ほど話を聞いたブライスが経緯を説明してくれた。



「…はぁ、ユキリアもやっかいなところに気に入られたな。またサンタンカ家か。………レナス?うちの護衛騎士になるということはほぼローザリー家になることと一緒だ。滅多に家に帰ることもできなくなるけどいいのか?」



「もちろん!端からそのつもりでございます!」



「貴族とはそれぞれ、秘密を抱えてたりする。もちろんサンタンカ家にもあるだろう。ローザリー家に来たらその秘密をうちにばらすことにもなるかもしれないし、逆にうちの秘密を握ることになる。それを守れない者はうちには来れない」



「もちろんです!私はユキリア様の護衛になりましたら、ただのレナスになります!」



「うちは代々王家の騎士ですから秘密などあってないようなものですが、倅たちにはきちんと教育しているつもりです。もちろん主を決めたら家には帰ってくるなと教育しています。どうか娘もお願いします」



「……はぁ、ユキリアはどうしたい?」



……どうしたい?って聞かれても……。さっき会ったばかりなんだけど。…そりゃあ女の子のお友達ほしかったけど、これはなんか違うような………。



私は困ってキースを見た。キースは相変わらず笑顔を崩さない。



ーーー《あるじー、この子は大丈夫そうだって》ーーー



………ライ?どういうこと?何が大丈夫そうで、誰が大丈夫そうって?



ーーー《キースがこの子の魂は綺麗だって。女の子のお友達ほしいなら、この子を1から鍛えるって》ーーー



………ライとキースは念話で会話できるのね……。



ーーー《キースはあるじが学校行く前にあるじの女の子のお友達ほしかったみたいだからちょうどいいって言ってるよ?》ーーー



………そっか。私が貴族学校行くようになったらキースは学校には付いて来れないもんね。……この子、何歳だろ…?



「レナスは何歳なの?」



「レナスはユキリア様と同じですので、レナス、確か8歳だったか?」



「はい!ユキリア様と同い年なのですね!これはもう運命としかいいようがないです!」



「同い年かー。うーん。じゃあお友達になってくれる?」



「もちろんです!ユキリア様!」



「ユキリアがお友達になりたいのなら仕方ないですわね。ブライス、ほんとにいいですのね?この子はもううちの子になることと同じですのよ?まだ8歳なのに」



「マーリア様。もちろんでございます。家の者はこうと決めたら迷わず貫き通しますので安心してください」



「それはもうわたくしは十分にわかっていますわ。代々王家に仕えてくれてますもの。女の子の護衛はどこにでも付いていけるからわたくしも安心できるのだけど、その分、何でもできるようになってもらうけど、覚悟はあるかしら?」



「もちろん覚悟の上でございます!」



………そんなに覚悟させるの…?



「……はぁ、ユキリアもいいなら仕方ない。サンタンカ家はほんとしつこいからね。レナス、これからよろしく頼むね」



「はい!ありがとうございます!」



こうして、私はお友達?が出来たのでした。


誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。

読んでくれた方に感謝を。

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