神聖樹、再び
妄想の続きです。
お祖父様の屋敷に帰ると、もう話し合いは終わっていて、今日はお祖父様の屋敷に泊まって、明日に神聖樹のところに行こうということだった。
そして、次の日、私たちは神聖樹に向かった。お祖父様の屋敷も王都の真ん中辺りにあるから、神聖樹までは少し遠く、お祖父様に馬車を借りて向かった。お祖父様も行きたいって言ってたけど、叔父様に仕事しろと止められて一緒には行けなかった。
神聖樹まで来るとノエルは早速、聖水を撒いて力を使っていた。少し、枯れていたのが回復してたけど、まだ完全ではなかった。
……あ!ノエルが力使ってたから、思い付いたけど、聖魔法使ったらいいんじゃないかしら…?…
私はノエルの横に行くと、神聖樹に手を当てて、聖魔法を使った。神聖樹がよくなりますようにと祈りながら。
すると、神聖樹の根が光り出して枯れていた根が回復した。
「ユキリア様、お見事です。私もノエルの行動を見て思い付きました。ノエル、よくやりましたね」
ノエルはキースに誉められて、すごく驚いた顔をした後、うー♪と言いながら喜んでいた。
私たちが神聖樹の周りを回りながら他に枯れているところはないかと、探していると、突然、神聖樹の幹の辺りが光だし、そこから女の人がにゅっと出てきた。
………あ、女神様だ。
私はその女の人を見たことがあったので、そこまで驚かなかったけど、お父様とお兄様はすごく驚いていた。
「あなたがユキリア様ですね。ありがとうございました」
女神様は私に話しかけてきたけど、なんだかよそよそしい。
「……女神様ですよね?」
「私は女神様をモデルにされたと聞いています。私は神聖樹の精霊といえばいいのでしょうか。人前に出ることはないので姿を見せたのは初めてですが」
「ユキリア、この神々しい人は女神様なのか?」
「そっくりだけど違うみたい。神聖樹の精霊だって」
………お父様たちには聞こえてないのかな?
「どうして神聖樹の精霊が出てきたんです?」
「神様から神託がありました。次に来たら枝を渡すようにと」
「枝?」
「挿し木ですか」
「はい。ユキリア様の力と、今はノエル様がいるので挿し木でも育つだろうと仰られていました」
「…はぁ、ノエルがいることを知っているということは神様はユキリア様のことすごく見てるんですね。……まさか、ノエルは神様が仕向けたんじゃないですよね?」
「キース様がそう仰られたら、違うと、偶然だと言えと仰られていました」
………神聖樹の精霊さん?…その言い方だと肯定したようなもんだと思うんだけど……。
「…はぁ、もういいです。神聖樹を増やすことは大事ですので、それは付き合いましょう。ユキリア様、すみません。よろしいですか?」
「…うん。いいけど、どこに植えるの?」
「神様はそこまでは仰られてなかったのでどこでもいいんじゃないでしょうか?」
「お屋敷の近くでいいと思いますよ。それこそ、ノエルもいますから村の畑で十分じゃないですか?」
「そこでいいなら、そこに植えたらいいけど。ノエル、お願いできる?」
そうノエルに聞くと、うー♪と片手を上げていた。任せて大丈夫そうだ。
私たちは神聖樹の精霊から枝をもらうと帰ることにした。
お兄様に神聖樹の精霊さんの声は聞こえてなかったのか聞くとバッチリ聞こえていたらしい。お父様は動揺してたんだろうってことだった。
私たちはお祖父様の屋敷に着くと、挨拶だけ済ませてすぐに自分たちの屋敷に帰った。
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




