お祖父様の屋敷
妄想の続きです。
あれから3か月ぐらい経った。卵はもちろん浄化したけど、生まれる気配はなく、そのまま私の部屋においてある。なぜか浄化しても卵は黒いままだったけど、キースに聞いたらちゃんと浄化されてるって言ってたからそのままだ。
王都はあれから魔物が出なくなったらしい。アカリさんがちゃんと神聖樹に調査に同行して、黒いトゲはなくなったと証明してくれたらしい。
「ユキリア、いるか?」
朝食を食べてから部屋でゆっくりしていると、お父様が入ってきた。
「お父様、どうしたの?」
「ラースはもうすぐ学校だから王都に下見に行こうと思うんだけど、ユキリアはどうする?アリアとタクスは勉強があるから置いていくんだけど」
タクスもとうとう勉強を始めたのだ。今日はエマに見てもらっているらしい。
「お兄様も行くんでしょ?もちろん行くわ」
「行くなら、ちょっとお願いがあってな。神聖樹にもまた行きたいんだ。少し枯れていたのが気になるからノエルも連れていこうと思う。それでもいいか?」
「もちろんよ。またお城から行くの?」
「いや、今回は俺独自の行動だから父上のところからだ。ラースが学校に行くようになれば、ラースは父上のところから学校に通うことになるしな」
お祖父様のお屋敷、何気に初めて行くや。楽しみだなー。誕生日祝いは毎回来てくれるし、なんなら半年に1回以上はタクスの成長を見ると言って、訓練に交じりに来てるからお祖父様たちとは久しぶりというわけでもないんだけどね。
私たちはノエルを迎えに行ってからお祖父様のお屋敷に向かった。ノエルは神聖樹の話を聞くと理解したのか真剣な顔で頷いていたし、瓶に聖水を入れて持ってきてた。
お祖父様のところに行くメンバーはお父様、お兄様、私、キース、ノエルだ。お母様はお姉様たちが残るから一緒に残っているって言ってた。ハクトはいつも私が抱っこしてるから連れて行くけど、ロウガはお母様の希望で屋敷に残っている。たぶん、息抜きって言いながら鬼ごっこでもしたいんだろうな。
もちろん、お祖父様の屋敷には転移魔法具で行った。
お祖父様の屋敷に着くと、お祖父様夫婦はもちろんだけど、お父様のお兄さんであるオースティン叔父様夫妻とその子どもであるアルバートが一緒に迎えてくれていた。
「大好きなユキリアよー!待っておったぞ!さぁじぃじのところに飛び込んでおいで~」
「お祖父様!」
私はお祖父様に言われて飛び込んだ。ハクトはお兄様が抱っこしてくれている。
「ユキリアは可愛いのぅ」
お祖父様はそう言いながら顔にすりすりしてくるけど、お髭が痛いです。
「この子が父上自慢の孫のユキリアか。確かにこれは可愛いな。ランスよ、将来が楽しみだな」
「兄上。ユキリアの将来は楽しみだが、誰にもやる気はないからな」
………あ、叔父様たちは初めて会うのに、私ったら挨拶もしてない。
私はお祖父様から降りると、叔父様たちの前に行き、きちんとカーテシーをしながら挨拶をした。
「よく出来た子だな。ますます将来が楽しみじゃないか。ユキリア、初めましてだな。父上が隙あらばすぐに会いに行くので我々は屋敷を空けられずに会いに行くことができなかったんだ。許してくれ。私は君の父の兄であるオースティンだ。そして、妻のスザンヌに、息子のアルバートだ。アルは君たちと同い年だから仲良くしてやってくれ」
そう言われ、アルバートは一歩前に出ると、軽く自己紹介してくれた。アルバートは癖っ毛の金髪で可愛らしい顔してた。
「初めまして。アルバートです。僕、すごくユキリアちゃんに会いたかったんだ。お祖父様からよく話は聞いてたし、同い年だから。今日はタクス君は一緒じゃないの?」
「あぁ、タクスなら勉強の為に置いてきたんだ。また連れてくるよ」
「そっかぁ。それならまたタクス君に会えるの楽しみにしてる!」
「アルも自慢の孫じゃ!息子たちと違って孫たちはほんと素直で可愛いのぅ!」
お祖父様はそう言うとアルバートを抱っこしてた。
「祖父様、痛いよ…。それに僕もう7歳だから!」
アルバートは抱かれながらお祖父様を押していたけど、お祖父様、年の割りに現役で力が物凄くあるからびくともしてなかった。
「あなた、ここではあれだから移動しましょ?」
スザンヌ叔母様に言われて、私たちは応接間に移動することになった。
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




