ドラゴンさんが消えた後
妄想の続きです。
私たちは元『聖獣』のドラゴンさんが光って消えたというのに、卵を見つめていた。
ちょっと、光りに慣れすぎたかもしれないね。
「それはドラゴンの卵?」
「はぁ、えぇ、そうですね」
「ドラゴンが産まれるのか!?」
「はぁ、産まれるんでしょうね」
……キースはもうため息が止まらないみたい……。
「ユキリアー!ラース!タクス!無事か!?」
お父様が走って、私たちのところにやってきた。
「父上、戻られたんじゃ…。陛下やアカリ様は?」
「城に戻った。戻った後に神聖樹の方にドラゴンが現れたのが見えたから走ってきた」
……そっかぁ。キースがいても、ドラゴンなんか現れたらそりゃあ心配で走りたくも……………走ってきた…?
「お父様走ってきたの?馬は?」
「ん?あぁ、走った方が早いからな」
「父上が抱いているそのスモールラビットは?」
………びっくりしすぎて、全然見えてなかったや。確かに灰色のスモールラビットを抱いてる。
「走ってる途中で出会ってな、倒すつもりだったんだが、ドラゴンが光ったら急に大人しくなって、顔つきが変わったから、もしかしてと思って抱き上げたら抱っこできたから、ほっとくわけにもいかずに連れてきた」
………確かに可愛い顔してる。……灰色のうさぎだ!
「それで何があった?!大丈夫だったのか!?」
お兄様がお父様に経緯を全て説明してくれた。
「…なるほど。あのドラゴンは元『聖獣』様だったのか。それで、最後の仕事って何だったんだ?」
……あっ、何だったんだろう?………卵のことでいっぱいだったから、何したのか、わかんないや……。
「きちんと仕事してましたね。そのスモールラビットを見ればわかるように浄化されていました。おそらく、もう神聖樹のあの黒いトゲは全て消えているでしょう。元『聖獣』とはいえ、さすが元『神の愛し子』の『聖獣』でしたね。現れてよかったですよ?いらない置き土産以外は」
「ほんとか!?とりあえず、卵のことはおいといて、確認はしておこう。……ユキリア、頼めるか?」
「わかった!」
そして、私たちはは神聖樹の根元をグルッと一周まわった。私は見逃さないようにきちんと見たけど1つもなかった。嫌な感じも感じられなかった。そのことを皆に伝えた。
「よかった。とりあえず、残りのトゲは全部、元『聖獣』様が消してくれたことにできるな!………タクス、俺たちは何も知らないんだ。トゲも見えていなかった。ドラゴンが現れて、焦って逃げていたら消えた。いいな?」
「僕たちは観光しながらゆっくり帰っていたら周りが騒がしくなって、降りて見たらドラゴンが神聖樹の周りを飛んでいたのを見た。いいね?」
「見ていましたら、スモールラビットが現れまして、戦おうと構えたところにオーランス様が来てくださって、空が突然、光りましたら、スモールラビットが大人しくなりましたと。いいですね?」
………皆、タクスに口裏を合わせるように細かく教えてるけど、…タクス、そこまで馬鹿じゃないよ?…だいたい黙ってるし。
「なんだよー!それくらいわかってるって!」
「わかってますよ?冗談です。オーランス様とラーティス様が説明し出しましたので、乗ってみました。タクス様はいつもご自分のこと分かられて黙ってますからね」
「そうだよ!ヘマしたらわりーから黙ってるんだぞ!」
「そうだったか。悪かったな。父上を許してくれ。」
「僕もわかってたよ。いつも黙ってること。でも父上が言い出したから会話に入ってこれるようにかと思って、口裏を合わせてるのかなって。僕たちもこうやって口裏を合わせておいた方が話しやすいからね。その時の空気読んで会話するのは疲れるから」
「そうなのか!兄上ありがとー!口裏合わせるってよくわかんなかったけど、皆で嘘を一緒にするってことだな!」
「だいたい合ってるかな?タクス、ちゃんと勉強しようね?」
こうして、私たちは走って城に戻った。走っている途中で私はうさちゃん抱っこしたいって言ったんだけど、弱いうさぎだし、また契約してしまうかもしれないから駄目と言われて、私の横で走ってるタクスが抱っこしてるのを羨ましそうに見ながら帰った。
卵はとりあえず、お父様がこっそり屋敷に戻って、おいてきてすぐにまた城に戻ってきた。お母様とお姉様を連れてきたから、迎えに行っていたと言っていた。
誤字、脱字、読みにくいなどたくさんあったと思います。すみません。
読んでくれた方に感謝を。




