お城、再び
妄想の続きです。
今日は雨だった。タクスは私の部屋でロウガとハクトとおいかけっこをしている。
………タクス?…お願いだから物壊さないでね…。
タクスはロウガが来てから、雨の日は私の部屋で遊ぶのが定番になっていた。今までも雨の日は私の部屋に来てハクトと遊んでたけどね。
「やはりここにいたか」
お父様が私の部屋にやってきた。
………お父様、まだいいけど、私がもう少し大きくなったらきちんとノックしてくれるかしら…?…
「今日はどうしたの?」
「王都の魔物が増えているようでね、また城に行くつもりなんだけど、2人はどうかな?アリアは最近、勉強の方が滞っているようだからおいていくんだけど」
……お姉様は鬼ごっこを取り入れるようになってから、ますます訓練に励んでましたもんね。
……タクス全く勉強してないけど、いいのかしら?
「行く!」
タクスはまた訓練できると思ったのか積極的に返事している。
「タクス、あまり城の騎士たちに迷惑かけないようにしてくれよ?それ守れなかったら次からは連れて行かないからね?」
模擬戦した時はタクスきっちりお父様に怒られていたものね。
「ユキリアはどうする?アカリがユキリア来るの楽しみにしているみたいだけど」
「それなら行くわ。タクス、私はもう城の訓練場には行かないからね」
「えー!まぁいいや。場所覚えてるから一人でも行けるし」
「はぁ、エマも連れて行こうか。セシルにはこの屋敷お願いしないといけないからな」
エマはもうタクスのメイドでもあるような扱いだ。私はほぼ何でも自分でできるし、お父様ももう私にはそこまで心配していないようだけど、タクスは何をしでかすかわからないという心配があるみたいだ。
エマももう付きっきりではなくなったんだけど、私の専属メイドというのは譲らなくて肩書きだけ残っている状態だ。エマもその肩書きに満足しているようだからいいんだけど。
お城に転移魔法具で行くと、王様とアカリさん、殿下2人が出迎えてくれていた。
「ユキちゃん!久しぶり!またペット増えたのね!」
あ、癖でロウガも一緒に連れてきちゃった。アカリさんはたぶんアルティーに聞いたのね。
「この子はロウガ。去年から飼い出したの。アカリさんって動物好きなの?」
「大好きなの!向こうにいる時はペット飼えなかったけど、今は大きなアルちゃんいるからとっても嬉しいの。その子もハスキーみたいでとっても可愛い!」
「アカリ、はすきーとは何だ?」
「んとね、ハスキーってのは犬の種類なんだけど、向こうの世界には色んな種類の犬がいたの」
「そうか。ユキリアが連れてるのは狼だと思ったが、犬だったか。確かに狼とは違う模様だしな。ユキリアは珍しいペットを飼っているな」
「昔は犬の種類も多かったらしいですよ。村長さんが言っていました。このうさぎもこの犬も村長さんがユキリアにくれたんです」
「ラースは勉強熱心だな。あの村に通っているのか。確かにあの村長なら珍しい動物飼っててもおかしくなさそうだ。俺があげた犬もいつの間にか不思議な模様の子犬産んでたしな」
「え!?ディオはたまにあの村にいってるの?」
「あぁ。たまに偵察に行っているがアカリも行きたかったか?」
「行きたいよー!犬増えてるんでしょ?」
「アルはいいのか?」
「…あっ…そうだった。みんなアルちゃんのこと怖がって近寄ってくれないんだった…」
アカリさんは私にはアルちゃんがいるからいいもん!とアルティーに抱きついていた。
「ユキリアのペットはアルのことを恐がらないのだな」
「父上たちはどこの村のことを行っているの?」
「あぁ、まだデレクたちには教えてなかったな。次の偵察の時には連れて行こう。地図には載せてないからな」
「……地図に載せていない?……」
「あぁ。ラースに教えてもらうといい。ラースならきちんと知っているだろう。ラース、すまないがこの2人を頼む」
「はい。わかりました」
「ラースはほんとによく出来た子だな。ほんとにお前たちの子か?」
「毎回言わないと気がすまないのか?だから俺だってちゃんとしてる時はしてるって!」
このやりとりは毎回の様だ。王様といる時はお父様は子供っぽくなる。
……っていうか、こっちが素っぽいから普段は頑張っているんだろうな。
誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。
読んでくれた方に感謝を。




