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金色の狼さん

妄想の続きです。

キースの説明に私が自分の力に驚いていると、私の心の声に反応してくれてライが答えてくれた。



ーーー《あるじは神の愛し子だから神様に近い存在だよー》ーーー



「…!?………今の声は……?」



金色の狼さんがライの声を聞いて驚いている。ライは私の考えに答えてくれたのはいいけど、またみんなに念話してしまったようだ。



キースが笑顔のまま、ものすごい圧で私を見てくる。


たぶん、私の中にいるライに向けてなんだろうけど、ライは私の中にいるから私を見ているようで、とっても怖いんだけど……。



ライは観念したように出てきた。私が狼さんの子供を抱っこしているので腕の中には出てこれず、私の頭の上に乗っかっている状態だ。



……ライ…?……今、普通に出てきたよね?……私、くしゃみしなくても出てこれるのね…?…



「…な!?こんなスライムまで契約しているなんて!」



「スライムだけではなく、ユキリア様のお兄様が抱っこされているスモールラビットとも緑の精霊とも契約されてます」



……あ!ハクト!…私が咄嗟にこの子押さえる時に手放したんだったわ!…よかったぁ。…無事で。私がこの子抱っこしてるからお兄様のところに行ったのね…。



しばらく黙って傍観していお兄様はハクトを抱っこしたまま私に近付いてきた。



「ユキリアはどうしたい?この元『聖獣』様と契約したい?」



「んー、よくわかんない。でも、私と契約することで金色の狼さんが強くなって、獣人さんたちの国を守ってくれるの?」


「もちろんです!」



私の言葉に間髪入れずに応えてくれる金色の狼さん。

私は困った顔でキースを見た。



「…ユキリア様が契約してあげたいならそれはかまいませんよ」



キースは少し困ったような笑顔で答えてくれた。



「んー、それなら契約する。あなたのお名前は?」



「私はエウリュラレと申します」


「わかった。エウ、リュ、ラレ!」



……なんで神様、発音しにくい名前つけるのよ…?…厨二病なの?



「……エーレで、大丈夫…です」



……気、つかわれた…。



「こほん、…エーレ、あなたと契約します」



私がそう言うとエーレは頭を下げたので、エーレに近付き、額のところを触った。そして、エーレが光に包まれておさまった。



「…すごいです。これがユキリア様の加護ですか。…私、聖魔法が使えるようになりました。これで獣人たちの国も今まで以上に魔素を浄化できそうです。…ありがとうございます!」



エーレは感動しているようだった。



……そういえば、この子、どうしよう…?…子犬みたいだし、可愛いし、そばにおいときたいなー…。



「エーレ、この子はどうしよう?エーレみたいに大きくなる?」



「その子はユキリア様の好きにして下さい。私ほど大きくなるには500年はかかるので、ユキリア様のそばにいても大丈夫だと思いますが…」



「…キースぅー…」



「ユキリア様がそばにおいておきたいなら、そうされたらいいですよ。ユキリア様を守るものが増えるのは良いことですので」



「ぼく、ゆきりあ様まもるー!」



………しゃべった!?……



「元『聖獣』から産まれるなど今までにないことですが、その子もユキリア様との契約によって『聖獣』になりましたので、赤子でも喋ることはできるでしょう。しかし、ヘマしそうなので私がしっかり躾しますね。…ライも」



……ちゃっかり、ライも含まれたね…。最近、念話ヘマしてるもんね…。…ライ、私の頭の上で震えられると振動がすごいんですけど…。



そんなことを考えていると、ライは逃げるように私の中に入っていった。



……この子の名前、どうしようかなー?…狼だし、狼牙…ロウガにしよ!…



「あなたの名前はロウガよ!」



私がそう名前をつけるとロウガは光り、そしてすぐおさまった。



……あれ?…もう契約されてるのに、また光るの?『聖獣』なのに…?…



「ユキリア様が名前をつけたので更に力が増したようですね。しっかり躾しますので任せてくださいね」



「ぼく、わかんないけど、がんばるのー!」

 


ーーー《……何も知らないって無邪気でいいな……。》ーーー



ライは私にしか聞こえないようにして念話してたけど、キースは何かを察したのかすごい圧の笑顔で私の中のライを見ていた。



……だから!それは私を見てるのと一緒だから、怖いんだって!…



エーレは感謝の言葉を言って獣人の国は任せてください!と言っていた。そして、私が普通に獣人の国にも行けるように浄化すると意気込んで、帰っていった。



雨は晴れ、空には虹がかかっていた。


誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。

読んでくれた方に感謝を。

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