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聖獣の子供

妄想の続きです。

キースと『聖獣』が言い合いしている間に聖獣の子供が私に向かって飛んできた。



私は反射的にその子を押さえると、さっき浄化したこともあって、そのままの流れで浄化してしまった。聖力がまだ手に残っていたともいうかな。



すると、その子は光に包まれて元に戻ると、耳と目の周りだけ黒く残り、あとは真っ白になっていた。目の周りはもちろんパンダみたいな感じではなく、綺麗なアイラインを引いたような感じだ。



「…あっ!」



「…はぁ、ユキリア様の反射はお見事でしたが、やはりそうなりましたか」



その子はまさに子犬といった感じでものすごく可愛い。ちょっと模様が違うハスキーの子犬みたいで、可愛すぎる。



私は可愛すぎて、押さえていたのをやめて抱き上げた。



「キース!この子すごく可愛いわ!」



私がそうキースに見せながら言うと、その子が少し光っておさまった。



……あれ?…



「…な!?…私より先にその子が契約してしまうなんて!?」



「はぁ、あなたが身ごもったのはもしかすると、この為だったかもしれないですね…」



「しかし!神様はユキリア様に従うようにと!」



「…従うように…でしょう?契約するようにとは言われてないのではないですか?」



「…くっ!……確かに…そう言われては…いない」



『聖獣』は悔しそうにしている。

そして、悲願するように私にお願いしてきた。



「ユキリア様!どうか私とも契約してくれませんか!!私はものすごく強いはずですので、あなた様をバッチリ守ることができますよ!」



「ダメですね。そもそもユキリア様はこの世界で『聖女』であることを隠しておられますので、あなたがいると目立ってしまって仕方ないではないですか」



キースは私がお願いされると断れないことをわかっている為か、代わりに断ってくれている。たぶん。



「それでは!契約だけでも!契約して頂いたら大人しく帰りますので!」



……契約だけでいいの?……そうしたら帰るの?なんで?



「契約すると何かあるの?そもそも『聖獣』なのに契約できるの?」



「『聖獣』は主を失うと、少し力、魔力を持った動物にすぎません。主の恩恵が消えるので。ユキリア様は『聖女』としての力が強いので契約すると『聖獣』であった頃よりも力が増すでしょうね」



…そうなんだー。動物なんだ。可愛いなー。それなら『聖獣』じゃなくて金色の狼さんだ。

…ってか…私、どんなんよ?……チートを増やすアイテムか何かですか…?…



金色の狼さんは、どうか!どうかお願いします!と悲願している。



黙って見ていたお父様がここで口を開いた。



「…契約すると、ユキリアには何か問題はないのか?ユキリアはほいほいと契約してしまっているようだけど、大丈夫なのか?」



「ユキリア様でしたら、おそらく、この世界の生き物全て契約しても問題ないほどの力をお持ちでしょうね。ユキリア様自身には何も害はございません。本来でしたら容量が決まってますので、千年前の『聖者』はドラゴン1体が限界だったのでしょうけど、ユキリア様でしたらこの世界にまだ残っている元『聖獣』すら全て浄化して全て契約することができるでしょう。それだけユキリア様は特別なお体をお持ちです。神様に愛され過ぎていますから」



……そんなん、私、もう、人間じゃないやん…?

…………神様?…私をどうしたかったの?


誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。

読んでくれた方に感謝を。

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