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お城

妄想の続きです。

月日が経つのは早いもので、私は6歳になっていた。


私は毎日、訓練したり、お兄様と勉強したり、畑したりと忙しくも楽しい日々を送っていた。


ハクトもこの屋敷には慣れたもので、訓練してる時は空を駆け回り、勉強している時は私の膝の上で寝ていて、畑に行った時は雑草食べてた。ハクトは物分かりの良い子で屋敷以外では空を駆けることはしない。とっても可愛い子なのだ。私はハクトをよくモフモフしていた。


…こんな可愛い子モフモフしないわけないよね!…



今日もハクトは私のお部屋を駆け回っていた。



「ハクトー、おいでー。」



「ぷきゅっ?」



私が呼ぶとハクトは宙を蹴って、私に飛び込んでくる。



「うー!ハクトは可愛いねー!」



私はハクトを抱っこしたままワシャワシャと撫でまくる。今日は雨が降っているので訓練も畑もお休みなのだ。

しばらくハクトと遊んでいるとタクスが部屋に入ってきた。



「ユキリアー」



「どうしたの?タクス。珍しいね」



「ハクト貸してー」



私がタクスにハクトを渡すと無言でさわさわしている。タクスは意外とハクトが好きなのだ。


それを言うと、違う!気持ちいいから触るんだ!と反抗してくるんだけどね。タクスはツンデレだ。


今日は訓練も畑もお休みだからタクスも暇なんだろう。



「おや?タクスもここにいたのか」



お父様が部屋に入ってきた。お父様が部屋に訪ねてくるなんて珍しい。何かあったのかな?



「ちょっと王都の城に呼ばれてるんだけど、タクスもユキリアも行ったことないからどうせなら皆で行こうかってな

ってね。ちょうど探していたんだよ」



王都?行ってみたい!私は乗り気だったけど、タクスが渋っている。好奇心旺盛なタクスが珍しい。



「えー、俺も行かなきゃいけないか?お城だろー?」



「タクス大丈夫だよ。身内にしか会わないから堅苦しいことはしなくていいから」



あ、なるほど。タクスはマナーが苦手だから渋ってたんだ。タクスもそんなことを考えられるようになったんだね。



「…それなら行く」



タクスはしぶしぶ行くことを決めたみたいだ。たぶん屋敷に居ても暇だからだろう。



私たち家族+セシル+キースで行くことになり、転移魔法具に乗る。転移魔法具が光るともう知らない場所だった。

私たちが転移魔法具から降りると、私たちの前には金髪の男性と黒髪の女性が立っていた。金髪の男性はお父様と同じ年ぐらいに見える。顔はイケメンだ。黒髪の女性はまだ成人してないくらいに見える。そして、懐かしい顔をしている。たぶん日本人だ。



「よく来てくれたな」


「アカリー!会いたかったですわ!」



お母様は黒髪の女性に飛び付いている。よく見ると黒髪の女性の横に大きくて真っ黒のライオンみたいなのがいた。


…黒いライオンさん!可愛い!!



私が黒いライオンを見ていると、金髪の男性が私とタクスに近付いてきた。



「初めてだな。俺は一応ここで王やっているヴィクトディオだ。俺の隣はアカリ。聖女だ。今日は連れてきてないが、ラースと同い年の子と、君たちと同い年の子がいるからまた仲良くしてやってくれ」



……ええー!?いきなり国王陛下と聖女様とご対面ですか!?…しかも、国王陛下の前なのにカーテシーとか敬礼とかもなし!?お母様なんて聖女様に抱きついてるし、どうなってるの!?



「あら?珍しくユキリアが固まっているわ。人見知りかしら?」



「ユキリアは賢いから驚いているんだよね?いきなり国王陛下と聖女様に会わされているわけだし、お祖父様迎えた時はちゃんとしてたのにってなってるわけだよね?」



…お兄様、そうです!まったくもってそうです!


私はお兄様の言葉にコクコクと頷いた。



「そうか。ラースといいユキリアといい賢明な子たちだな。ほんとにお前たちの子か?」



「当たり前だろ。俺だってちゃんとする時はしている」



「ユキリア、驚かせてごめんなさいね。私たちは小さい頃から仲良くて堅苦しいのが苦手なの。私とディオは小さい頃は一緒にここに住んでたわけだしね。あと、セシルも」



「俺は父上の仕事で小さい頃からよく城に来ていたんだよ。暇だからよくこの4人で遊んでいたんだ」



「アカリはこの世界に来てからお城に住んでいるし、一緒に学校にも通ってたしね。私とアカリは親友なのよ」



「なんだ!そうなのかー!んじゃ俺、何も気にしなくていいな!」



大人しくしていたタクスだったけど、いつも通りに戻った。


……いや、さすがにそれは無礼では?



「こいつがタクスか?しっかりお前たちの子だな」



国王陛下の言葉に、皆、笑っていた。


誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。

読んでくれた方に感謝を。

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