神様に愛でられる
妄想の続きです。
美少年がこちらに歩いてくると、その美少年に向かって、女神様は自慢しているように話し出した。
「ふふふっ、いいでしょー。可愛いから愛でてるの!」
女神様は自慢気に言いながら、見せつけるように何度も私にスリスリしてくる。
「それはいいねぇ!僕にも抱っこさせて?」
美少年はそんな女神様を見て、羨ましそうに手を伸ばしてくる。
「嫌よ!それにその姿はなに?そもそも、それじゃ抱っこできないわ」
女神様は渡さしたくないって感じで、私を強く抱きしめる。
「あぁ~、痛いとこつくね。僕だって反省してるんだよ?ただ、この姿の方が許してもらいやすいかなと思ってね」
美少年はちょっとバツが悪そうな顔をした。
あ、それ、正直に言っちゃうんだ。確かに子供だと許せちゃうことあるよねー。でも、何悪いことしたんだろ?
そんなことを考えながら美少年を見ていると、美少年は光に包まれて大人の姿になった。
……うん。美丈夫だわ。綺麗で格好よすぎる。抱っこなんてされたら、また死ぬわ。これがキュン死にってやつなのね…。……意外と私、冷静だわ…。まぁ、死んでるしね。
「ははっ、そんなこと言わずに抱かせてよ」
美少年ならぬ美丈夫はそう言いながら、私を女神様から受け取った。
わぁー、死んじゃうー……
………私、死んでるからもう死なないや。
「ごめんねー。ほんとは死なせるつもりはなかったんだけど、あいつと言い争ってるうちに手がすべっちゃって…」
私、手がすべったぐらいで死んだのか。ってか、この人は神様なんだよね?
「そうだね。君の住んでた世界とは別の神って感じかな。君にはこれから僕の世界にきてもらうんだ。君にはお詫びとして、特別な身体を創ったから。思う存分、僕の世界で自由に生きてほしいんだ」
自由に生きる?わざわざ別の世界で?死んだら皆そうなの?
「違うよ。本当は役割があったんだけど、手違いで違う人がもう行ってるんだ。だから君はもう自由でいいんだ。本来なら死んでも異世界をまたぐことはないんだけど、僕たちは君がよかったんだ。だから、あいつにお願いして、2人もらうことにした」
「お願いしたの?それであの方は許してくれたの?」
黙ってた女神様が口を開いた。何が気になったんだろう。あの方ってだれ?
「いやー、ちょっと争ったんだけど、そもそも争って起きたことだから責任感じさせたんだ。あいつも君には悪いことをしたって言ってたよ。あっ、あいつってのは君の世界の神ね。向こうは人が増えすぎたとかで定期的にもらうんだけど、君のことは譲ろうとしなくてさ。せっかく良い子見つけたのに。君はこれから幸せになるとこだったらしくてね。でも、死んじゃったからね」
なんか、神様同士で私を取り合うって私って何なんだろう。でも、一生分の幸せを使い果たした気がするわ。だって、普通の男の人にも取り合われたことなんてないのに。
「君は本当に面白くて可愛いね。手放したくなくなるよ。もう、ここにいない?…あーでも、君の人生だからダメだよねー。これからもっと自由に幸せに生きてもらいたいしね。……だから行っておいで」
神様はそう言うと、ゆっくりと私を手放した。そして、私はゆっくり下に降りていった。
どんどん下がっていく。でも、なんだか不思議とこわくなかった。そして、そのまま意識が遠退いていった。
意識が遠退く中、神様と女神様の声が少しだけ聞こえた気がした。
「「ー君に幸多からんことをー」」
誤字、脱字、読みにくいなどあったらすみません。
読んでくれた方に感謝を。




