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『理なき世』に探偵は生きる  作者: 小 文具
14/15

Page.O-1 「おでん屋タイショウ:赤レンガ荘前にて」

《Page.O- おでん屋タイショウ とは》


この話は、本編の合間の、ある日の日常を書いた番外編です。


当作品の登場人物が、謎の多いおでん屋台で食事をし、ひたすら会話するシリーズとなっております。


ほぼ全文がセリフで構成されており、状況の補足をする地の文はありません。


本編で語られなかった、登場人物の性格や特徴、意外な一面が見られるかもしれません。


この番外編を読まなくても、本編のストーリーに影響はありません。







※※※※※ 注意 ※※※※※


この話は、「罪人の標は幻想より出づる白き獣か」編以降の、微量なネタバレを含んでいます。


該当部分を読了していると、より楽しめる内容となっております。予め、ご了承ください。

ヘイラッシャイ!おでん屋タイショウだヨッ!


「え、なんかウチの前に、クソデカいおでんの屋台止まってんだけど。なんなん、コレ?え、何何何?どうした?」


ラッシャイ!食べて行きネェ!


「あ、もしかして食わないと帰らないタイプの押し売りか…?あのなぁ、悪いけどウチはそういうのに屈する程、甘々じゃないんだよ。てか普通に邪魔なんで、さっさと帰ってくれんか」


「うわぁ〜!いい匂い!センリさ〜ん!アタシ、こういう屋台で食べるの初めてなんですよ〜!」


「何勝手に座ってんのお前!?話聞いてた!?」


「えっと、タマゴとチクワブと…あ!なんかうねうねしたのが纏まってるアレ、1個ずつでお願いしま〜す!」


アイヨッ!タマゴ、チクワブ、糸コンニャクだヨッ!


「しかもなんで注文も済ませてんの!?おいペルラ、アイツ引きずり下ろ、あれ?ペルラ?」


「ふにゃきゃん」


アイヨッ!ツナ缶だヨッ!


「お前も座ってんじゃねェーーーッ!!!ってかなんで注文が通るの!?なんでちゃんとツナ缶が出てくんの!?」


「あっちゅ、うっほぁ〜!センリさ〜ん!コレ、凄く美味しいですよ〜!早く食べましょ〜!」


「ふにゃんに〜!」


アンチャン!おあがりヨッ!


「ぐぅぅぅうっ、あーーークッソ!理解ったよ!食えばいいんだろ食えば!オッチャン!タマゴとタコとヤキトリのタレ!」


アイヨッ!タマゴ、タコ、タレヤキトリだヨッ!


「うわっ、秒で出てきた!…って待て待て待て!?今鍋からヤキトリ出てなかった!?どうなってんだよその鍋!?よ、よく見たら、何の具材が入ってるのかすら理解らんくらい、出汁が暗黒じゃないか…?」


なんでも出すヨッ!どんどん食いネェ!


「じ、じゃあ、ポミポペリもあんの?あの、ちっちゃいガルア野菜の、甘いアレ」


アイヨッ!ポミポペリだヨッ!


「おかしい…なんで出てくるんだ…?コレ、実は魔法で作った幻覚、とか…?」


ホンモノだヨッ!どんどん食いネェ!


「らめれふほヘンヒはん、ははへはほーひひヘヒふへふはんへ、ほひひゃんはんひひふへひへふほ (駄目ですよセンリさん、出された料理にケチつけるなんて、おじちゃんさんに失礼ですよ)」


「何言ってんのか理解んねーよ!?食い終わってから喋りなさい、汚いな!うーーーん…。まあ、まず一口、いただきます。ッ!!マ、マジでポミポペリだ…!しかも美味いッ、だと!?」


「ふにゃわり」


アイヨッ!ツナ缶だヨッ!


「おかわり、って言ってたのか…?し、しかし凄いな、一般的なおでんではまず入れない具材ですらめちゃくちゃ美味い。鍋からタレのヤキトリが出てきた筈なのに、他の食いモンにはタレがついてる様子も…いや、ダメだ!考えたら、なんだか負けてしまう様な気がする…!」


「おじちゃんさ〜ん、ロールキャベツと、あとウシのステーキ刺し!」


アイヨッ!ロールキャベツ、ウシのステーキ刺しだヨッ!


「だからなんで鍋からステーキ1切れが出てくんだよ!?ま、まさか…オッチャン、オレンジジュース1つ」


アイヨッ!オレンジジュースだヨッ!


「あ、それは鍋からじゃないんだ…って、なんでガッカリしてんだ、俺?感覚が麻痺してきたのか?」


「センリさん、ブツブツ喋ってないで食べましょうよ〜。えいッ、タマゴも〜らい!」


「なっ!?おま、行儀悪い事しないの!頼めば良いでしょうが!あーっもう!食べるよ!全部食べるから!」


アンチャン!ちゃんと味わって食いネェ!


「わーってますよ、あぐっ、んぐんぐ。しかし美味い、しかし謎、もう訳がわからん。俺、涙が出てくるよ」


考えたらおしめぇだヨッ!


「あ〜っ!美味しかった〜!美味しすぎて、ちょっと食べすぎちゃいました、エッフン」


「ふにゃむにゃむ」


「ま、まあ、味は確かだったな、うん。また来てやらん事も、なくなはい、かもしれん。オッチャン、お会計は?」


アイヨッ!5840エンだヨッ!


「うっ!?か、かなり高いな。そんなに食ったっけ、!?おい、イチコ?お前、いつの間にトリュフなんて頼んだ!?」


「あ、ダメでした?いやなんか、なんでも出てくるから、つい思いつきで、と言いますか」


「イチコ。事務所で食事マナー講座1時間だ」


「エーーーーーッ!?!?」


「オッチャン、これでピッタリ丁度、お釣りナシだ。ごっそさん!また来るぜ、ってオイ!逃げんなッ、イチコーーーーーッ!!!!!」


「ふにゃーん!」


マイドッ!また来てくんネェ!



今日のところは、これでおひらき。

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