状況説明的な何か
今日はまだ休みで明日から仕事だ。昨日、転生だか転移だかをしてきて疲れているからな。休息は大事だ。
そういえば、おっさんが家を作ってくれた。
まず、私の趣味が詰まった部屋が一つある。
ゲームとか、スマホとか、ラノベにパソコン、サブカル関係は何でもござれの私の昔の部屋がそのまま再現されている。心なしか小さい気はするが、そこまで求めるつもりはない。生前はこういう部屋で寝ていたりもしたが、今はちがう。
ベッドルームがあるのだ。まあ、ベッドが置かれているだけの部屋だ。朝起きて自室にこもり、仕事に行く。そして自室に戻る。なんて完璧な家なんだろうか。
あと、キッチンはない。トイレもない。トイレはああいう異世界のご都合主義でないらしい。食べたものがそのまま魔力になる感じだろうか。
作ったおっさんの適当さが反映されているな。
無くていいならそれで良いんだが。
それで、衣食住のうち住居は確保された。
ついでに趣味も確保されたからありがたい。一応おっさんに感謝しておこう。ただ、足は向けて寝る。
そういえば服はどうなるんだろう。着ていた服がそのままだから、グレーのフードだぞ。上着は好きだから別に良いとして、下着は(元)日本人として着替えたい。目に関する能力とかをおっさんに貰えないかな。
後でおっさんに聞いておくか。
最後に、私が一番大切にしてきたことだ。
食事は人生のモチベーションに関わる。
若い頃は趣味にお金を使って、コンビニ弁当で済ませたりしていた。ただ、それでは良くないと思う。
あと、食べ放題で元を取るためにめっちゃ食べるのも好きではない。私は好きなものをたらふく食べる方が好きなタイプだ。
結局自分では限界があるから、自炊よりは外食が好きだったがな。近くのカフェの雰囲気が好きで通っていたんだが、もう行けないのは悲しいな。
ただ、おっさんは料理が出来るらしい。朝ごはんを食べに行こう。
おっさんの家は私の家の隣にある。ということでおっさんの家にやってきた。徒歩1分以内のニート御用達の天国だ。あとは飯が美味ければ文句の付けようがない。
玄関の扉を開けると、かぐわしい匂いが漂ってくる。この匂いは嗅ぎ慣れた味噌汁の匂いだろうか。
「お前さん起きたのか。今日の朝食は日本食風だ。まあそこに座れや。」
おっさんが席に座るように促す。席はふたつあり、向かい合わせになっている。奥に座っておくか。
というか手伝った方が良かったか。でも一応客人扱いだから良いのか。
「出来たから運ぶのを手伝ってくれないか?」
喜んで運ばせて頂こう。罪悪感が溜まって仕方ない。ヒモになるのも大変だ。
運びながらメニューを見る。
朝ごはんは、白米に味噌汁、焼魚に玉子焼きだった。家庭的だ。あと見た目は完璧だ。早く食べたい。
でも、見た目が完璧なのにクソまずい料理を作る団長も居るからな。まあおっさんなら多分大丈夫だろう。根拠は無いが、うまそうだ。
「いただきます。」
手を合わせて感謝する。正拳突きはしない。
美味い。素朴で薄めの味付けだが、素材の味をしっかりと活かした真心がこもった料理だ。これなら料理の心配は必要なさそうだ。
さすがに毎日自分で作るのはしんどい。別に作れないわけじゃないが、店の料理とかと比べると味は劣るからな。あと、金を払って上手いご飯を食べられるなら、それでいいじゃないか。
これで衣食は完璧だ。あとの気になったことを聞いてみる。
「なあおっさん、服の着替えってあったりするのか?」
「ああ、ユ〇クロのとかがあるぞ。取り寄せたからな。」
「なんであるんだよ!てか取り寄せたってことは、気に入ってんな?」
「そうだ。今着ているのもユニ〇ロだぞ。気に入ったからお前さんの世界から直輸入している。てか、ベッドの部屋の奥に扉があったのを見なかったのか?」
「初耳だな。ベッドがあるだけの部屋かと思っていたが、クローゼットも兼ねていたのか。」
「基本あの家にあるものはお前さんの物として使ってくれて構わん。自由にしてくれ。
まあ、出勤はしてもらうが。」
気付いていなかっただけで、衣食住が確保されていたらしい。
というか、話をしているうちに無意識に完食していた。
満腹具合もちょうどいい。この人は神かなんかなのか?
そういえば神だったな。料理が出来るおっさん神とかもいるんだな。
今日は休みだし、ごろごろしよう。そうしよう。明日は何時に来たらいいんだろうか。
まあ、晩ご飯のときに聞いたら良いか。
数時間はごろごろした。具体的には、最近ある歌い手にはまっているから、その人とかをリピートした。時間になったからおっさんの家に行こうと思う。
晩ご飯は、カレーだった。めっちゃ美味かった。
そして、明日から基本的に9時出勤だと告げられた。めちゃくちゃホワイト企業じゃねえか。なんで前世に出会えなかったんだ。てかこれは転生なのか分からないから、今世扱いか?
まあ、明日の仕事に備えて、12時には寝よう。
プロローグから3ヶ月たって書きました。全然何を書いたかなんて覚えてないので読み返して、文才のなさに悲しくなってきます。まとめて一気に投稿したい気持ちはあります。多分出来ないけど。