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パクリ

シナリオです。

余命宣告を受けていたある少女が病床で綴った小説にインスピレーションを受けて書きました。

残念ながら、彼女は天国へと旅立ってしまいました。

この物語を、病気と闘い短い生涯を終えた彼女に捧げます。


〇 木屋町通り 夜

  ネオン街


〇 居酒屋

  心音 リカコ 飲んでいる

  リカコ「何か 新喜劇みたいな話やな」

  心音 「ほんまやぁー」

  リカコ「で 楽譜 どないなったん?」

  心音 ビールを一気飲みする

  心音 「郵送になった・・・」

  リカコ「ふーん」

  心音 「でも 心証 悪いよね」

  リカコ「そやな オタマジャクシがシシャモに変わってんもんな」

  リカコ シシャモを食べる

  リカコ「あの曲 ココのお姉さんが作った曲やったんやろ」

  心音 「う うん・・・」


〇 回想 居間

  舞 古いピアノを弾いている

  心音 横に座っている

  心音 「凄い! 凄い! この曲 最高やね! うちに歌詞つけさせてよ!」

  舞 微笑み

  舞  「あかーん」

  心音 「なんでぇー つけさせてーよー」

  舞 微笑んで

  舞  「あかーん」

  心音 ふくれる


〇 居酒屋

  リカコ「で その映画ってどんな話なん?」

  心音 はっとして

  心音 「あー 映画? 金魚の恋愛の話なんやて」

  リカコ「金魚の恋愛・・・ それアニメ?」

  心音 「さぁー」

  リカコ「でも あの曲 つこてくれはったらええのにな メロディーもええし歌詞また 

      グット来るもん! ヒット間違いなしや!」

  心音 「う うん!」


〇 回想 高校教室

  昼休み

  心音 リカコ 楽しそうにお弁当を食べている

  先生 ドアから顔を出して

  

  先生 「平尾? ちょっと・・・」

  心音 首を傾げて

  心音 「はい・・・」


〇 回想 高校廊下

  心音 走る


〇 居酒屋

  心音 ぼーとしている

  リカコ「ココ? ココ? ココ!?」

  心音 はっとして我に返る

  リカコ「何 ぼーとして」

  心音 「うううん 何でもない・・・」

  音楽 始まる

  心音 歌い出す 家族をイメージした歌

  リカコ 客達 うっとりして聴く

  歌 終わる

  リカコ「で 楽譜 当然 コピー 家にあんにゃろ?」

  心音 「コピー? とってない・・・」

  隣の客 ビールをこぼす


〇 強い日差し 夏

  蝉の声


〇 和菓子屋の小さな事務室 1年後

  心音 パソコンに向かっている

  ラジオがかかっている

  パーソナリティー 祇園祭の話題等を話している

 

  パーソナリティー「それでは 今日のゲストをご紹介します 今話題のシンガーソング

           ライター 京都ご出身の川島智弘さんです・・・」

  心音 キーボードを叩いている

  ラジオから智弘が歌う曲が流れている

  心音 無意識に口ずさむ

  心音 「あれ? あれ? この曲・・・」

  パーソナリティー 「いつ聞いても素晴らしい曲ですね この曲 ネットに動画をアップされた

とたん 凄い再生回数だったんですよね」

  智弘 「はい・・・ 僕もびっくりしました・・・」  

  心音 ラジオに近づいていって

  心音 「川島智弘・・・」

  心音 席に戻って

  心音 検索する

  パソコン画面 プロフィール写真

  心音 大声で

  心音 「こ こいつや!」

  隣の社員 コーヒーをこぼす

  

〇 回想 病室

  舞 ベッドに寝ている

  心音 横に座っている

  心音 時計を見て

  心音 「あっ! もうこんな時間! そやったら バイトあるし帰るわぁー」

  舞  「う うん・・・」

  心音 「何か家から持って来るもんある?」

  舞  「楽譜 持って来てほしい」

  心音 「楽譜? あー あの曲の」

  舞  「うん・・・」

  心音 「それ どこにあるん?」

  舞  「私の机の上から2番目の引き出しの中 茶色の封筒に入ってるし」

  心音 「わかった! ほな また明日!」

  心音 慌てて出て行く


〇 木屋町通り 夕方

  心音 歩いている

  ライブスペースの看板

  ポスター「川島智弘来る!! 京都凱旋ライブコンサート」


〇 店内

  大勢のファンで混んでいる

  心音 身を小さくして座る

  ステージ 司会が登場して智弘を紹介しする

  拍手が起こり智弘が登場する

  心音 客席から見ている

  智弘 司会 軽い会話をした後 司会 曲を紹介する

  音楽 始まる

  智弘 歌う


〇 回想 高校の階段

  心音 慌てて駆け下りる


〇 ステージ

  歌う智弘


〇 回想 高校の校門

  心音 タクシーに乗る


〇 店内

  聴く心音


〇 回想 病院の玄関

  タクシー滑り込んで心音飛び出てる


〇 ステージ

  歌う智弘


〇 回想 病院の長い廊下

  心音 走る(手に茶色の封筒を持っている)


〇 店内

  聴く心音 涙を溜めている


〇 回想 久美子の家の台所

  心音 舞(2人とも学校の制服)テーブルで朝食を食べて慌てて家を出る


〇 ステージ

  歌う智弘


〇 回想 道路 朝

  心音 舞(2人とも学校の家制服)楽しそうに走る


〇 店内

  聴く心音 涙を溜めている


〇 回想 病室

  心音 勢いよく入って来る(手に茶色の封筒を持っている)

  叔母 ベットの横に立って泣いている

  心音 ゆっくりとベットに近づいて行く


〇 店内

  聴く心音 涙を溜めている

  音楽 フェードアウト   


〇 楽屋口

  心音 出待ちのファンの中 立っている

  智弘 スタッフと出て来る

  心音 「ちょっと あんた!」

  智弘 不思議そうな顔で振り向く

  


〇 高瀬川 夜

  心音 智弘 歩いている

  心音 「あんた よう 人の曲 ぱっくてれたなぁー! 泥棒!」

  智弘 「・・・」

  心音 「それで有名になるって あんた 最低やな!」

  智弘 「・・・」

  心音 「黙ってんと 何かゆうたら?」

  智弘 「ご ごめんなさい・・・」

  心音 「謝ってすむ問題とちゃうけどなぁー あれはな!」


〇 高瀬川の水面

  ネオンの灯りが揺れている  


〇 とあるカフェ 次の日

  心音 リカコ 座っている

 

  リカコ「それ 訴えーや! それとも週刊誌に売ろか!?」

  心音 「ほんまや! でも 証拠がないしなぁー」

  リカコ「あー そやったな で そいつ どうゆうてんの?」

  心音 「それがなぁー」


〇 木屋町のとあるカフェ 回想 

  心音 智弘 座っている

  智弘 「君 確か 歌手になりたかったんだよね」

  心音 「えっ? 何でしってるん? キモ!」

  智弘 微笑む

  心音 「何よ! きしょいなぁー」

  智弘 「僕と この曲でセッションしてくれませんか?」

  心音 「セッション!?」

  智弘 「て言うか・・・ デュエット・・・」

  心音 「デュエット!?」

  智弘 「このことが世間にばれたら大変なことになります・・・」

  心音 「当たり前やん! パクリやもん! しゃーないわなぁー 自業自得や!」

  智弘 「僕はどうなってもいいけど 周りの人に迷惑をかけてしまいます・・・」

  心音 「・・・」

  智弘 「お願いします・・・ これで 君の夢叶えたいです・・・」

  心音 「夢って・・・」


〇 とあるカフェ

  心音 リカコ 座っている

  リカコ「デュ デュエット!?」

  心音 「う うん・・・」



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