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はじめに


本作品を開いて頂き、誠に有難う御座います。

晴月松ハレツキショウと言う名で作品を書かせて頂いている者に御座います。

新規の方、始めまして。

他作品をご存知の方、毎度有難う御座います。


長々と書くつもりはありませんが、注意点を述べさせて頂きたく、この場をお借りいたしました。

もし、石橋を叩いて崩れたので回り道を探すような慎重派の読者様は一読をお願いいたします。

ただ、長ったらしいので石橋を叩いて崩れたのでジャンプして向こう岸に渡るような豪気なお方はスクロールを用いまして本文の方に行って頂ければと思います。

はい、じゃーんぷ。



・・・行きました?

では、ここにいるのは慎重派の皆様と言う事で話を続けます。

まず、ジャンルが『ローファンタジー』になっていると思いますが、魔法や異能と言った超常現象は起こりません。

異世界が舞台という事でファンタジーかな?と作者が適当に決めました。

そう言う物をご希望の方はお引き取り下さい。


次に、主人公最強のタグについて

上記でも申し上げました通り、魔法など無いのでぶっ飛んだ強さはありません。

地に着いた戦闘を出来るだけ、お届けしたく思います。(但し、銃弾を避けたりします)

尚且つ、銃を主人公が使う場面は余り無く、肉弾戦が多いかと

銃使いを求めているのなら他の作品が適しているものと思われます。


次に、主人公は若干ネタ的な存在で、ネタ的なナルシストが入っています。

ご了承下さい。


最後に、作者は一人称のみの作品は初めてに御座います。

拙く、醜い文章の可能性があります。

それでも良ければ、先にお進みください。


以上の点に何か引っかかる部分があるのであれば、引き返すことをお勧めいたしますが、いかがでしょう?

そうですか、先に進むと?

では、この下から作品になります。

ごゆっくり堪能して下さいませ。

あ、ジャンプしてきた方、この下ですよ~



「空は赤いなぁ…」


 もうすぐ空が茜色に染まるだろうと言った頃。

 皆は夜間演習に向けて休憩を取っている筈の時間帯。

 本来なら自分もその中にいたであろう俺、クラークは残念な事にむさい教官と校庭で仲良く逢瀬(ランデブー)(?)を交わしていた。


「皆いない時間に俺だけ呼び出すなんて、教官って男色家だったんっすね。俺、そんな趣味ないんで、悪いっす」

「俺には妻と子がいるわ!」

「マジで!?」

「知ってるだろ、しばくぞ!!」


 そのむさい教官―アルディン教官は青筋を立てて怒鳴る。

 すげー美人の奥さんと可愛い女の子の三人家族だった筈。

 確か、同級生の何人かが羨ましがってたっけ?


「お前の為に来てやってんだろーが…」

「やだな~教官。冗談、冗談」

「はぁ…」


 この教官はからかうと面白い。

 他の奴等からの評価はものすごく恐いと有名だが、俺に取っちゃどんな生徒でも放っておけないお節介おじさんだ。

 他の教師や職員が投げた俺でも構ってくれる教官だからな。


「ったく、俺をコケにするのはお前ぐらいだぞ?」

「それって特別って事……ちょ!?謝るからその拳下ろして!下ろしてください!」


 鋭い視線で俺を睨む。

 教師をしているとは言え、要請があれば現役に戻れる程の腕前を持つのがこのアルディン教官だ。

 その迫力と言ったら…あれだ…ゴリラだ、うん。

 確かあいつの家の本棚で見た記憶がある。

 

「……」


 おっと、口に出してたら危なかった…。

 アルディン教官の一撃が頭に入ると火花が散ったような感覚がするぐらい痛い。

 あのゴリゴリの筋肉は見掛け倒しじゃない事を俺は知っている。

 自慢じゃないが、何度も食らったからな。

 

「はぁ~…、茶々を入れるのを止めろ。こんな事じゃ何時まで経っても終わらん」

「補講だよな」

「分かってるじゃないか」


 まぁ、言わば俺は成績不振の落ちこぼれだ。

 俺が特別馬鹿ってな理由でもあるが、元々俺は面倒臭い事は嫌いで授業さぼっている。

 座学は眠いし、実技は痛いしな。


 他の生徒がここにいない事を鑑みるに学校唯一の不良生徒らしい。


「ふふん」

「何故お前は威張ってるんだ…」


 なんとなく?

 唯一ってカッコイイ感じがするから。

 そう言えば、頭を抱えてため息を付くアルディン教官。


「訓練校始まって以来、補講なんてものは一度も無かったのだがな…」


 ここは訓練校や育成校なんて呼ぶ人が多いが、正式には『護衛官育成校』ってな場所だ。

 つまり、『護衛官』とやらになりたい夢見る青少年達が集まる学校である。

 まぁ、俺は違うが。


 護衛官と言う仕事は数十年前に王の命令によって新設されたらしい。

 何でも『銃』と『御貴族様達』が絡んだ事件によって危機感を抱いた当時の王が新設を強行したと言うのを座学で聞いたような気もするが、座学は基本寝てるし知らん。


 何十年も前に作られたと言うのに護衛官の絶対数が不足している。

 訓練生の数は多いのに、だ。

 理由は色々あるがまぁ、訓練厳しいし抜け出す奴もいるから仕方ない。


 その為か、訓練校への入学は数が欲しい国からの援助があり、平民でも楽に入る事ができる。

 寧ろ、護衛官は貴族を守るのだから平民が訓練を受けれなくてどうすると言う話だが。


 まぁ、貴族も護衛官になれないことはないが、そんな物好きは少ない。

 護られる側だと貴族も認識しているし、平民の方も護るべき対象と見ているのが一般的だからだ。

 それでもなりたいお馬鹿さんもいる様で、俺は一人知っている。

 まぁ会うことも無いだろうし、関係の無い話だが、そいつはもう卒業して、訓練生から護衛官補佐になってるはずだ。

 

「お前は何で訓練校に入った…。それが分からん」


 護衛官って言う職は人を護る仕事だ。

 大抵は要人、つまり国のお偉いさん、宰相とかだな。

 商人、貴族、ほぼ無いが王族だったりも護るときもあるかもしれない。

 俺には縁の無い話だが。


 言わば、護るって事は狙われてるって事にも繋がる。

 時には命を落とす事もあるだろう。

 故に、その危険性から多くの『制約』と『恩賞』があるのだ。

 その一番の恩賞が『歴史に名を残すほどの功績には如何なる階級の民であろうと貴族またはそれに順ずる階級を与える』って言われている。

 俗っぽく言えば『一代限りの貴族にしてやんよ』って事だ。

 

 ここにいる訓練生から現役の護衛官まで全員がこれを狙っていると言っても過言ではないだろう。

 平民だって一代限りとは言え、貴族になれる機会(チャンス)何だからな。

 だがまぁ、この恩賞を受け取るなんて事はまず無い。

 今までで受け取ったのは過去に十数人だけだったはずだ。


 普通の訓練生はこれを目指して頑張ってるのにお前は何してんだって話だろう。


「俺の特異性は理解してるだろ?」

「まぁ、そうだがな…」


 アルディンは俺から目を逸らしながら歯切れ悪く答えた。


 俺は目指してここに入った訳じゃない。

 話の流れでここに身を寄せているに過ぎないのだ。

 実際、俺に護衛官なんて…。

 なんて考えていれば、時間が過ぎて補講の時間が終わっちまう。

 さっさと終わらせねば明日に持ち越されるだろう。

 それは面倒だ。


「話が長くなっちまったな。始めるか」

「ういっす」


 まぁ、まだ日は沈まないから少しだけ、からかってこの教官で遊ぶとするか。

 どうせ、もうすぐ最後だし。


もう一話、今日中に上げます


◇ジャンルを『ローファンタジー』から『ヒューマンドラマ』に変えました

よろしやす

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