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第6話 彼のお願い

会いたい!

どうしよう。どうしよう!

コウさんに、会いたいよ。


あの、偽りのお見合いからは、一週間ちょっとたった。

優子にも、結果報告をして、謝った。コウさんへのお願いが聞いたのか、円満で、お断りできたらしい。

優子の方は、私が、コウさんのことを気に入ってるのが、わかったらしく、この機会に、「付き合っちゃえ!」と、背中を押してくれた。「無理!」と、いう私に、嘘のせいで何かあったら、私も謝ってあげるから、頑張ってねと、応援されてしまった。

うーーん。

いいのだろうか?


「お待たせしました。」

悩んでいると、バリスタの本多耀輔ホンダヨウスケ君が、珈琲とティータイムサービスの小倉どらやきを、運んできた。

ここは、ワタル珈琲店。私の勤めているセレブ御用達『ローズ』が、徒歩圏内で、ほぼ週1通っている。

だいたい水曜日の14時30分くらいに来て、一時間くらい休息して帰る。これが、私の癒しの一つである。

『ローズ』は、基本、月曜日と火曜日休み。水曜日は、14時~16時くらい休憩になることが多く、曜日的に、一番ひまなので、この日に、行く様にしている。木曜日も、比較的、時間がとりやすいのだが、ワタル珈琲店の定休日の為、来れないので、ある。

ここには、一年半前から通っている。仕事で、滅入っていて、たまたま気晴らしに、入ったこのお店の珈琲とティータイムサービスのスイーツにはまってしまった。このお店は、高級な珈琲が多いのだが、ワタルブレンドは、比較的、お財布に優しい値段だ。しかも、珈琲チケットが、半年に1回発売されていて、それを買うと、かなりお得。あと、少しお金をだせば、違う珈琲も、注文できるという仕組みも魅力的。

サービスも、しっかりしていて、店内の雰囲気も落ち着いていて、本当に、リラックスできる。

一年弱くらい前に入った本多耀輔ホンダヨウスケ君も、明るく元気で、ひとなつっこい性格で、かわいくて、癒される。長身だけど、童顔でかわいらしい顔立ちの茶髪の25歳。彼、耀輔ヨウスケ君と、呼んでいるのだけど、気さくに話しかけてくれて、珈琲の話を少しして、いつも去って行く。

このお店の制服は、白or黒の襟つきシャツに、黒のストレッチパンツに、黒のベスト一体型エプロンをつけている。左胸には、船の絵とワタル珈琲店のロゴが、青の糸で刺繍されていて、金の名札をつけている。

長身の耀輔ヨウスケ君に、本当に似合っている。

個人的に、このお店の制服、好きなんだよね。店員さんも、素敵な人ばかりだしね。

「ありがとう。耀輔ヨウスケ君。」

私は、ワタルブレンドと好物の小倉あんどらやきを受け取りながら、微笑んだ。

「ゆう子さん、悩みごとですか?」

耀輔ヨウスケ君は、私が悩んでたのを見てたのか、顔に出てたのか、そんなことを聞いてきた。

「ちょっとね。・・・大したことないかな。」

あまり、嘘ついた話はしたくなかったので、言葉を濁してしまった。

それを、耀輔ヨウスケ君も、感じたのか、それ以上聞かず、今日は、珈琲の話ではなくて、自分の悩んだ時、とる方法の一つを紹介して去っていた。

さりげない、耀輔ヨウスケ君の優しさに嬉しくなって、自然と顔がゆるんだ。そこに、好物の小倉あんどらやきを頬張った。物凄く、幸せな顔になったのは、いうまでもない。

絶品!小倉あんどらやき。もちろん、ワタルブレンドも♪


その日の夜。

すでに、日課になったコウさんへのメールを書いていた。

そう、「彼のお願い」は、連絡を取り合うこと。そして、一ヶ月後に、デートすることだった。

なぜ、一ヶ月かというと、コウさんが、忙しいからとのこと。

メールも、長文が良いからと、パソコンメールのやりとりになっている。

彼のメールのルールで、一回につき一つ、質問し合おうとのこと。

今のところ、小さいことしか質問し合ってないけど、少しづつ知っていくコウさんのことが、本当に愛おしくなってきた。毎日のメールのせいなのか?

自分でも認めたくないが、『恋』で、間違いないであろう。

いやいや・・・

気のせいだ。

ちょっと気になるだけだ。

そう思いなおして、コウさんへメールを送った。

そのあと、耀輔ヨウスケ君に聞いた、悩んだ時やることを、試してみた。

それは、紙に、悩みごとを、とにかく思うまま書いていって、書き尽くしたら、紙をやぶって捨てるという方法だった。



読んでくださってありがとうございます。

説明が長くなってしまいました。

話の展開上、次の話は、早めに、更新したいと思ってます。(未定ですが・・・)

初めて、予約掲載方法設定使ってみました。

皆様の、HAPPYを、願って☆

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