表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/58

第50話 いつもの週1が・・・

あの耀輔ヨウスケ君との息抜きの水族館のあと、明日の水曜日、今度は来てくれと頼まれた。

珈琲の腕もあがったので、ぜひ、飲んでほしいと言われた。

ちょっと気になって、最近、私が行く時間帯に変化があるか聞いた。

そうしたら、オーナーが、来てたらしい。

彼女と別れたのか、顔色がちょっと悪く、元気がないらしい。

店長の久米クメさんいわく、オーナーは、付き合うスパンが、短いらしい。

コウさんの友人だけあって、似てるのかな?と、私は思った。

コウさんも、三ヶ月から半年って言ってたよね。

オーナーが来てたってことは、私がいるかを確認に来たのかしら?

お泊りデートの時に、うっかり行ってる日時、伝えたしね。

あの時は、全然、気づかなかったけど、優子だったら、絶対行けない日時を言ってしまった。

その時から、うすうす怪しいと思われていたのかな・・・?


はああ・・・・。


私は、ワタル珈琲店に、向かいながら、いろいろ考えていた。


やっぱり、コウさんに電話してみようかな。

たしかに、怖い。

でも、会いたい。

声が、聴きたい。

やっぱり、好きだ・・・。

今更だけど、しっかり謝って、時間がかかっても、許しをこうのが、大人ってものかしら?


昨日の耀輔ヨウスケ君との息抜きで、私は、元気になったようだ。

前向きに、客観的に?大人的に?考えようと思えるようになった。

自分の弱さという殻の中から、抜け出そうというパワーを、もらえた。

ありがたいことだ。

そういうパワーを与えることができる人になりたい。

それが、私の夢でもある。

耀輔ヨウスケ君に、再度、教えてもらった。

私も、最初は、舞台俳優。今は、ネイリストとして、夢を、幸せを与えれるような存在になりたいって、思っていた。

ここで、もう一度、初心に返るべきではないだろうか?

私の誓いの・・・、

『嘘はつかないべし!自分の思うまま自由に生きるべし!』

この、「嘘をつかない」は、やはり、大事だ。

ついてしまったなら、謝るべきだし、許されなくても、許される努力は、すべきであろう。

あんな形で、逃げて、音信普通・・・。

子供でも、やらないだろう。

大人として、恥ずかしすぎる。

やはり、今、思いたった、今、電話すべきではないだろうか・・・。


私は、スマートフォンを、取り出し、コウさんの連絡先を表示させる。

あと少し・・・。

押すだけである。

それで、電話は、かけれる。

あと少し・・・。


怖い・・・。


でも、会いたい。


ゆう子、あたって、砕けない!


はず・・・・。


私は、思い切って、ボタンを押した。

と、同時に、声がした。

「ゆうちゃん?」


いつのまにか、すぐそばに、人が立っていた。

私より、少し、背の高い。

大好きな人が・・・。


その少しあと・・・、すぐそばで、着信音が鳴った。


「コウさん・・・。何で・・・ここに?」

すでに、ワタル珈琲店の目の前まで、来ていた。


なぜ?

来ると思って、待ち伏せしていた?

コウさんが?

ありえない。


コウさんは、私に視線をやったまま、鳴っているスマートフォンを取り出した。

消そうと、スマートフォンに、見て、驚きの表情を、私に向けた。


「僕に、かけてくれたの?」


とても疲れた顔をしているコウさん。

そのことには気づかず、コウさんが、ここにいることに、驚きを隠せない私。

二人とも、会話がかみあわない。


さっきまでの、勇気が、どこかへ消えてしまったのだろうか?


「ごめんなさい。」

私は、大声をだし、深々と、コウさんに、頭をさげて、走り出した。

このあたりの地形は知っている。

でも、パニック状態になっている私は、目的先も考えず、走り出していた。

自分でも、よくわからなかった。

ただ、予想できないことが、おき、またしても、逃げてしまったのである。





本当に、自分に対して、怒れてくる。

恥ずかしすぎる。

何をやっているのだろうか?


なぜか、逃げ切ってしまった私は、ひとけのいない小さな公園のベンチに座った。


はああ・・・・・。


私は、深い、ため息をついた。


「何やってるんだろう・・・。」

空を、見上げ、私は、つぶやいた。


どうしよう?


更に、やっかいを増やしてしまった。

私って、逃げるくせが、あったのだろうか?


うう・・・・。


今度は、頭を抱えて、思いっきり、目をつぶった。


「ゆうちゃん、大丈夫だよ。」


え?

どこからか?

声がする。

幻聴だろうか?


ゆっくり、目をあけると、コウさんが、目の前に立っている。


声がでない・・・。

代わりに、涙が、一粒こぼれ落ちた。

そして、あふれるほどの涙が、流れ出した。

嗚咽もまじっていた。

すでに、優しく、コウさんに抱きしめられて、背中をさすってもらっている。

安心して、落ち着こうとするが、つっかえが多すぎて、かなりの時間、泣きじゃくった私。

我慢強く、コウさんは、なぐさめてくれた。


やっと涙がおさまっても、コウさんは、抱きしめた手をゆるめてくれない。

いつのまにか、受け取ったハンカチで、涙をぬぐったので、少しはましな顔になっていると思う。

変な顔をみたくないのだろうか?

いや、そんなことではない。

「離してほしい。」と言っても、離してくれない。

代わりに、頭をなでてくる。


うーん。

これは、また、逃げだすと思われているのだろうか・・・。


ありえるかもしれない。

自分でも、予測できない行動で、ある。


「ゆうちゃん・・・。」

寂しそうな声で、呼ばれた。

「僕、怒ってないよ。」

更に、切なそうに続ける。

「怒るも何も・・・最初から、林優子でないって、知ってたんだから。」

最後は、ゆっくり、私に、聞かせるような声だった。


今、何て?

『最初から、林優子でないって、知ってた』?

え?

え?

えええ?


抱きしめられた、コウさんの腕の中で、私は、再度、パニック状態になってしまった。



新年あけましておめでとうございます。

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2月中旬まで、プライベートが、ちょっと忙しいです。最悪、それ以降に、完結?!

あと数話、1月中に完結したいとは思ってますが・・・。

頑張ります!

皆様の健康を祈って☆


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ