表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/58

第25話 お泊りデート④

今回は、長めです。

夫婦ふうふの岩。

海面からとびだした大小の岩が寄り添っている。

夫婦ふうふのように見えることから、こう呼ぶらしい。

ここの夫婦ふうふの岩は、大小の岩が、しめ縄で、結ばれている。

時期によっては、この間から、太陽が昇ったり、満月が昇ったりする、ベストスポットでもある。

神社もあって、この夫婦ふうふの岩が、鳥居の役目も果たしてるらしい。


最初のデートスポットは、ここである。

車を駐車場に止めた位置からは、階段を下りて、海辺を通って、向かう。

久しぶりに潮の香りをかぐ。

天気が良いので、海面がキラキラして、まぶしいくらいだ。

「うわっ!海、きれい!」

私は、つないでいた手を、勢いよく離して、写真を撮り始めた。

コウさんは、この前の花火大会で、私の行動を覚えたらしく、撮り終わるまで、待っていてくれている。

これに、気づいたのは、数分後であった。


「ごめんなさい。」

と、自分の世界に入って、写真を撮ったことと、手をいきなり離したことを、びた。

コウさんは、うなずいて、私の右手を、今度は、優しく掴み、指を絡めた。

怒ってないよね?

私は、再度、コウさんの顔を見た。

目つきは、悪くないし、イライラオーラも、出てないことを確認して、コウさんとつないでる手を、少し強めに握った。


嬉しい!

こういうことも、怒られないのは、愛されてる証拠だよね?

本当に、コウさん、素敵!

いつのまにか、私の頬はゆるみ、鼻歌でも歌うのではと思うくらいの幸せな顔をしていた。

そんなゆるみまくった表情を、コウさんに、盗み見されていたことは、知らなかった。

それを、見て、嬉しそうに目を細めていたことも、私は、知らない。


海辺を、歩いて行く途中。

お店があった。

サザエやアワビ、大あさりを、そのまま焼いてくれて、醤油をたらして食べる、お店だった。

とても良い香りがして、食べたくなったが、お腹は、まだすいていない。

名残り惜しそうに、見て、私は、その場を、通り過ぎた。

「もしかして、食べたかった?」

コウさんは、しっかり私の気配を感じ取っていた様だ。

「えっ・・・。」

思いがけず、声をかけられたので、すぐ返答できずに、困ってしまう。

「お腹すいてないけど・・・。良い香りがして、気になった感じかな・・・。」

と、素直に、照れながら、私は、告げた。

「ふーん。」と、うなずいて、それ以上、コウさんは、聞いてこなかった。

そして、遠目に、夫婦ふうふの岩が、見えてきた。


久しぶりだ。

ここにくるのは。

小さいころ、家族旅行で来たことがあるのと、小学校の就学旅行に、来たぶりかな。

そうすると、20年ぶりくらい?

それは、すごい。

アラサーの私は、ちょっと年齢のことを、思い出し、少し気落ちした。

そういえば、コウさん、何度か、ここ来たことあるのかな?

気になって、私は聞いてみると・・・。

「2、3年前にきたぶりかな。」

意外に、来たことあるんだ。

彼女かな?

気になるな・・・と、思って、「誰と?」と、聞こうか悩んでいると、

「友達と、このあたりでまで、釣りにき来たことがあって、行くかーみたいなノリで来た以来かな。」

「釣り?コウさん、やるんですか?」

彼女でないことに、ホッっとしたのもつかのま。思いがけない趣味に、すかさず、突っ込んでしまった。

「ちょっと前までね。最近は、やれてないな。」

「うまいんですか?」

物凄く前のめりで、私は聞いた。

「どうだろ?ぼちぼちかな・・・。」

と、あいまいな返事だった。


へぇ。

意外。

コウさんて、結構、男らしい趣味あるんだ。

おじさん趣味?

いやいや。

美形は、何をやっても、さまになるというし。

絶対、かっこよいはずだ!


かなり、美化した想像をして、うっとりしていると、手前にある神社で、参拝する順番が回ってきた。

慌てて、小銭を出そうとすると、コウさんが、「ゆうちゃんの分。」と、意外にも、5円玉を渡された。

「いや・・でも・・。」と、躊躇ちゅうちょしていると、いつのまにか離された、右手の中に握らされた。更に、抗議しようと思ったけど、コウさんは、小銭をなげて、すでに、拝んでいる。


こういう強引なところに、負けてしまう。

いつのまにか、それが魅力になっているのだけどね。


私も、小銭を投げて、拝んだ。


そのあと、ベストポジションの夫婦ふうふの岩に来た。

結構、人が居て、写真を撮るのを躊躇ちゅうちょしていると、

「撮らないの?」と、写真を撮るポーズを、して、コウさんが聞いてきた。

「うーん。混んでるし・・・。コウさんと一緒に撮りたいなって・・・。」

と、答えると、

「じゃあ、一緒に撮ろう。」

と、言って、近くにいた、老夫妻に、頼んでいた。


早い!

コウさん、行動が、早い!


コンパクトカメラを渡す様に、促されて、老夫妻に撮り方を伝えた。

おじいちゃんが撮ってくれるらしい。

首に、一眼レフのカメラがかけられたおじいちゃん。

それなりに、知識があるらしく?

も少し右とか、もう少し寄ってとか、注文された。

私は、コウさんの左側に寄って、腕をまわした。

いわゆる、腕を組んだのだ。

写真だし。

いいよね?

驚いた顔をしたコウさんに気づかない様に、カメラをしっかり見ていた私。

おじいちゃんは、縦と横。アップと、何枚も撮ってくれた。

その中で、「お兄さん、笑顔!」と、おじいちゃんに、言われていた。

だからか、今回の写真は、コウさんの笑顔が、撮れたのである。


おじいちゃん、ありがとうございます!!!


そして、お土産売り場を覗いて、磯のりを買って、ちょうど1周して来たので、車のところに、戻ろうとした。

「あ、ゆうちゃん、少し早いけど、お昼食べない?」

と、聞かれた。

意外に歩いたので、お腹もすいてきた。

11時すぎとはいえ、食べてもよい時間帯だ。

「はい。ぜひ。」

と、答えると、歩いてすぐだからと、車には戻らず、お店に案内された。


読んで下さってありがとうございます。

長くなるので、ここで、切らさせて頂きました。

次回は、明日更新予定です。(未定です。)

頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ