第24話 お泊りデート③
ごめんなさい。最初のデートスポットは、次回です。
コウさんは、慣れたように、バックして車を止めた。
前回の、映画を見に行った時も、思ったけれど、コウさんは、運転が上手だ。
運転って、意外と性格がでる。結構、あらかったり、イライラしたり、バックが下手だったり。何かしら、ある。コウさんは、安全運転で、狭いところのバックも、難なく入れた。
私は、もしかしたら、結構、スピードをだすタイプかなと思っていたが、そこは、違ったのだと思った。
もしかしたら、私が横にいるから、気をつけているのかな?
「何?」
車が停止したのに、なかなか降りず、コウさんを見つめていた、私に声をかけてきた。
「えっ・・。運転上手ですね。」
驚いたが、笑顔で、答えた。
コウさんは、くすっっと笑って、
「ゆうちゃんて、本当に、おもしろいよね。」
と、言われた。
え?
え?え?
何が?
どこが?
今、運転を褒めたのが、おかしかったのかしら?
意味がわからず、固まっていると、
「ありがとう。行こうか。」
と、コウさんは、私の頭に、軽く手を数回置いて、行くよう促された。
頭をポンポンッと、やられたのだが、意味がわからない。
わからないが、出ないと、怒らそうな気がして、赤色のギンガムチェックの手提げから、帽子を取りだし、外へ出た。何か、忘れているような気がして、思い出せないなと思い、車のところで、考えていると・・・
「あ、ゆうちゃん、カメラ持って来た?」
と、絶妙なタイミングで、コウさんに聞かれた。
「あ、それ!それです。何か忘れたと思って。後ろのトランクの中のカバンに、入れたまま・・。」
どんぴしゃな答えが返ってきて、人差し指をたてて、腕をふって、喜んだ。
それを見て、嬉しそうな瞳を、コウさんは、向けて、トランクのカギを開けてくれた。
私の黒色のボストンバックの横に、コウさんの荷物が置いてあった。
黒のキャリーバック。誰でも知っている高級ブランドのロゴが、さりげなく全体的にあしらったデザインだ。2泊3日用くらいの大きさだった。
何が入っているのかな?
男性なのに、荷物多いな。
と、いろいろ考えながら、ボストンバックから、コンパクトカメラを、出した。
全体的に赤色で、横は、黒色でふちどられた保護ケースに、赤のストラップのついた、カメラ。カメラは、シルバー。とにかく、主張するカバーに入ったカメラを、首にかけ、ブークレ素材の黒色キャスケットを、かぶった。
日焼け止めは塗ってあるとはいえ、やはり、心配なので、帽子を持って来た。
日傘と悩んだのだが、デートには向かないかなと思い、帽子にした。
デコルテラインも、しっかり日焼け止めは塗ってある。
嬉しいことに、今日は、快晴である。
旅行に、天気が良いのは、大変嬉しいことである。
嬉しいけど、日焼けは、避けたい!
でも、おしゃれは、したい!
乙女心は大変である。
一応?
コウさんの為のおしゃれは、好評だったみたいなので、今日のコーデは、二重丸!花丸で、OKかな?
2時間くらいのドライブも楽しかったが、隣を歩いて、いろいろ見れるも、嬉しいなと思う。
久しぶりの彼氏。
しかも、自分が、ここまで好きな気持ちになったことあるのは、あっただろうか。
前の彼氏も、かなり好きだったけど、うまくいかなかった。
元彼と同じくらい?それ以上かな?
と、自分の気持ちを、素直に考えていた。
この旅行では、嘘を告白しないと決意した自分は凄すぎる。
そのことは、すっかり忘れて、自分の気持ちだけに、目を向けていた。
これが、自分の首を絞める行動だとは、思いもしないで・・・。
恋は、盲目。
この言葉も、決して忘れてはいけないことだと知るのは、もう少しあとのことである。
コウさんは、トランクを閉めて、カギをかかったことを確認して、私の近くに来た。
「忘れ物は、もうない?」
と、再度確認された。
「うん。大丈夫です。」
と、少し笑って答えた。
そのあと、少し強引に、右手を掴まれて、器用に、指を絡めた。
掴んだのは、強引だったが、そのあとは、本当に器用だった。
慣れてる?
と、感じてしまうほど。
いわゆる恋人つなぎをした私たち。
普通よね?
むしろ、当たり前?
急に、ドキドキしてきた自分に、一生懸命言い聞かせた。
私は、本当に、いくつになっても、こういう甘いデートが、慣れない。
いやいや。
久しぶりだから。
いい大人が、こんな小さいことで、ドキドキは、しない!
久しぶりだ!
だから、そうだ!
と、自分に、言い聞かせた。
コウさんの体温が、手から、伝わってくる。
温かい。
何だか、幸せ。
やっぱり、コウさんのこと、好き!
心の中で、私は、つぶやいた。
読んで下さって、ありがとうございます。
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