第23話 お泊りデート②
「冗談だよ。」
車が走り出したあと、すぐ、コウさんが、言葉を発した。
「ゆうちゃんが、今日は、いつも以上に大人ぽい・・・セクシー?きれいだから、からかっただけだよ。」
と、車内の空気を変える為、弁明してきた。
だからって・・・。
あれは、ちょっと・・・。
「今日、髪、巻いてるの?パーマかけたの?」
と、黙りこくっていた私に、「話せ」と、圧力を、かけてきた。
「巻いてきました。すぐとれちゃうので、夜までは、もたないかな・・・。」
と、仕方なく答えた。
「ゆうちゃんの髪、さらさらだよね。巻いたゆうちゃんも、大人っぽくて、きれいだね。」
うっ・・・。
コウさんから、きれいだと言われると、自然と頬がゆるんでしまう。
さっきのことも、冗談なら、許すかと思ってしまう。
やっぱり、恋ってやっかい。
「あ、何か、飲む?2時間くらいかかるから、途中で買うところないかもだし。どこか寄るよ。」
私のゆるんだ頬を見たのかみないのか、機嫌とりを止めて、声をかけられた。
「あ、お茶、持ってきたので、大丈夫です。」
と、言い、何だかのどが渇いたので、水筒をだして、少しお茶を飲んだ。
やっぱり、おいしい。
さっぱりした後味も悪くない、このお茶は気に入っている。
ノンカフェイン。
体にも良いし♪
オーガニックだし。
と、嬉しそうな顔をしたことに、気づいたのか、
「何茶?」
と、聞かれた。
「ルイボスティー。おいしいですよ。」
と、にっこり微笑んだ。
「僕にも、くれる?」
えっ?
何を?
これ?
このお茶ですか?
この水筒、ワンタッチ式で、飲み口も、飲みやすい形になっている。
コップなどなく、直接飲み口に、口をつけて、飲む。
つまり・・・。
関節キッス!!
「えっと・・・。コップ、あります?」
とにかく、断ろうと思った。
何を今更!
なんだけどね。
なんだか、関節キッスだと、認識してしまうと、何だか、恥ずかしい。
「そのままで、良いよ。」
と、運転しながらも、ひょいっと水筒を取って、コウさんは、自分の口に、飲み口を、当てて、一気に飲んだ。
お茶は、少し熱いのだが、熱さも軽減できる飲み口だから、大丈夫だろうと、思った。
しかし、ドキドキする。
私が、飲んだあと、すぐ飲むって・・・。
きゃっ。
やっぱり、恋人同士の特権かしら?
と、嬉しくなって、顔がにやけてきた。
「うん。おいしいね。ルイボスティー。初めて飲んだけど、これいいね。」
と、コウさんにしては、物凄く嬉しそうに言われた。若干、口角があがった程度だが。
私は、気を良くして、ルイボスティーの良さを語ってしまった。
何故か、楽しく、コウさんは、聞いてくれた。
私、お茶って、好きなんだよね。
紅茶や緑茶や烏龍茶は、もちろん、ハーブティなどいろいろ飲む。その中で、苦手なお茶もあるけど、だいたいは好き。
最近は、コーヒーにも、目覚めて、ワタル珈琲店にも、通っている。小倉あんどらやきが、目当ての一つでもあるけど。
飲み物、食べ物大好きな私である。
いつのまにか、コウさんからの恥ずかしいセリフの話は、忘れて、私たちは、最初の目的地に、向かって、順調に走り出した。
混雑も予想していたが、問題なさそうだった。
2時間弱のドライブも、息苦しい沈黙はなく、楽しく会話して過ごしたので、気づくと、目的地近くになった。
正直、ドライブって、楽しいけど、渋滞にはまったりして、会話とぎれたりすると、結構、雰囲気悪くなるから、ちょっと不安だった。
コウさんとは、今のところ、問題なさそうだなと思った。
ちょっと怖いところあるけど、恋は盲目?だから、特別、気にならない。
そういえば、お付き合いも、相性って、あるっていうし・・・。
コウさんとは、うまくやっていけそだなと、私は思った。
すでに、林優子と告白する話は、忘れていたのである。
読んで下さってありがとうございます。
次回は、最初のデートコース到着の予定です♪




