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第21話 デート前夜

ごめんなさい。

甘いデートは、次回です。

人間は、怖い生き者だと思う。

特に、真面目に生きてきた者が、自ら決意して、悪の道に行くのは、怖い。

ちょっと道を間違えただけで、終わらない。

ちょっと回り道しただけでは、終わらない。

ちょっと片足つっこんだだけでは、終わらない。

突っ込んだら、最後、そのまま悪の道を、走り続けてしまうのである。

昔、ドラマで見た。

真面目すぎる人が、転落していくドラマを。

ちょとした甘い心。

ちょっとした弱さ。

ちょっとしたゆるみ。

きっかけは、そうだけど、そこから、少しずつ堕ちていく。

気づいたときには、すでに遅い・・・。

そんな反面教師を見て、絶対、自分はならないって、誓った。

あんな怖い悪魔、堕落した人には、なりたくないって、誓った。

誓ったよね?


そんな大きな話ではない。

林優子でも、おかしくない佐藤ゆう子自身で、いる。

嘘はついたのは、名前と年齢と家柄。あとは、職業の細かいところくらい・・・。

性格は、自分のまま。

コウさんへの想いも、もちろん嘘じゃない。

困るほど、コウさんが、好き。

だから、大丈夫。

これは、悪への、ちょっとしたきっかけではない。

言わない訳ではない。

優子と約束したのだから。

この旅行が終わったら、告白するのだから。

問題ない。


私は、自分に言い聞かせて、明日の旅行の荷物を、チェックした。

着替えに、メイク道具、スキンケア、エプロン・・・。

必要最低限以外は、ボストンバックに入れた。黒色のナイロンで、取っ手が、ベージュ。肩に掛けれるくらいの長さ。

必要最低限の財布や家のカギ、メイク直しグッツは、本革こげ茶色のショルダーバックに、入れた。赤色のギンガムチェックの手提げには、帽子と明日お茶を入れた水筒を入れる予定だ。帽子は、ブークレ素材の黒色キャスケット。横には、少し大きめの白色のファーのポンポンがついている。

忘れ物も、ないので、明日の為に、ジェルネイルを始めた。

秋のネイル。べっ甲ネイルを取り入れようと思う。

左薬指と右人差し指に、べっ甲ネイル。その上に、白い花を咲かせる。残りの指は、交互に、ロージー・ブラウンと白の単色で塗る。そこに、ビジュー系ストーンをのせる。

足の爪は、ボルドー。両親指は、白色で、塗り、上に薄いピンクの花を咲かせる。大人っぽいボルドーと対照的に、可愛らしさを入れたネイルに仕上げる予定だ。


明日は、初めてのお泊りデート。

緊張もあるが、楽しみでもある。

1泊2日も、好きな人と一緒だと思うと、自分磨きに精がでる。

仕事がら、おしゃれには、気を使っている。

でも、明日は、コウさんとの初のお泊りデートなので、いつも以上に気合いが入る!

「きれいだよ!」

と、ささやかれたい!

甘い声で・・・。

と、想像して、恥ずかしくなってきた。


想像しながらも、ネイルは、完成に向かっている。

なかなかの出来栄えで、自然と、笑顔になる。


私は、少しだけ、決めたことがある。

自分の経済能力とおしゃれ度で、コウさんを、魅了したい!

嘘と話す為に、優子の経済能力のおしゃれは、止めた。

庶民さを少しだしていけば、告白したとき、少しは驚きが弱まるのではないかと、私は思ったからである。


しかし、この甘すぎる旅行後、コウさんへ告げることができなくなることを、私は、気づいていなかった。

今でさえ、告げれないのに、甘い甘い時間を過ごしてしまったら、増々言えないという事実を、理解していなかった。

もうすでに、林優子という嘘に、片足を突っ込んでしまっていることに・・・。

そして、今後迎える、終末が、どうなるかを・・・。

今は、まだ、ほんのきっかけでしかないので、終末は、まだまだ先のお話です。

まだまだ・・・先。

もう少し、甘い甘い時間を一緒に、過ごしましょう!

読んでくださってありがとうございます。

次回、早めの更新、目指します。

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