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人狼シリーズ~Thanks Forever

作者: jinn-rou

原案 とある狼好き様です。

  ありがとう、シン。

 私、貴方に逢えてよかったわ。

 貴方を愛してよかったわ。


 タバコもお酒も貴方が戻ったからやめるねーーー


 そして。

 事件は起きた。


 大量の理性を失った人狼が、横須賀基地の地下で暮らす人狼の匂いにつられて入ってきたのだった。


 私はSWAPのリーダー。

 最後まで、私は私の役目を務めるわ。



 「さがってろ、明日香!これは人の力ではだめだ!」


 そう言う、シンの台詞に私は首を振り、


 「私が最後の砦なのよ。」


 地下は手榴弾パイナップルで、破壊することを私は選んだ。

 それでも、シンは私を守ろうとする。


 そんな彼の肩に麻酔をかけ、私は最後の任務を終えようとした。


  私は持っていた小型のケースを開く。その中には、紅いスイッチ。

 これには、C4と言うプラスチック爆弾が入れられている。


 こんなエレベータホールなど、木っ端微塵だ。


 スイッチを私は押した。





 ――……5。



 ドアがさらにひしゃげる。



 ――……4。



 私は、煙草を口から離し、煙を吐き出す。



 ――……3。



 そうだ、生まれ変わったら猫になろう。

 ……そうすれば、人間としての責任なんて一切なく、彼とずっと一緒に居られるから。



 ――……2。



 ドアが崩れ、人狼達が部屋に勢いよく入ってきた。



 ――……1。



 ――「……この、クソッタレ!」


 私は、人狼達に、そう言って笑ってやった。



 ――……0。



 全てが光に包まれる。



 ――……さよなら、シン。




 ありがとう、シン、私を愛してくれて。

 ありがとう、シン、私のところへ還ってきてくれて。


 それだけで十分。


 最後のタバコはきっと、シンは怒るわね。

 でも。

 これで最後だったもの。

 ちょっとは許してね---


 私は一人で逝くけど、貴方を残したのが少し心残り。

 優しい、優しい、人だったから。



 そうね。

 生まれ変わったら猫になろう。

 そうしたら、いつまでも、貴方と一緒にいれる。


 あの、横須賀基地の人工芝の上で見た、貴方と一緒の最後の満月。


 忘れないわ。

 全部、想い出として持っていくわね。


 ありがとう、シン。

 だから。

 泣かないで、私が死んでも---


 また、いつか。

 幾千のときの果てで逢えるから。



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