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作戦開始

...5秒前 4 3 2 1

「作戦を開始する」

俺はやや声のボリュームを抑えながら、そう言い放った。


「まずはこの鉄格子を壊す」

皆が見つめる中、能力で鉄格子の一部の質量を減らし物質の密度を下げていく。こうすることによって、鉄格子を脆くしていくのだ。


「力自慢は集まってくれ」

俺達みたいな凡人には鉄格子を吹き飛ばすなんて大層な真似は出来ないため、あらかじめ盗っておいたワイヤーで鉄格子を削り取っていく。


20分もしない内に鉄格子を破壊した。

「順調だな」

「ああ」


皆が安堵の息を漏らしたその時、鳴らないはずの警報が鳴り出した。当然誰もが驚きの色を隠せなかった。


「なんで!?警報は鳴らないようにしてあるはずでしょ!」

「おい!どうなってんだこれ!?」


周りがパニック状態に陥って騒ぎだした。正直俺も、心臓が破けそうなぐらい速く脈打っていた。


「落ち着け!作戦通りやれば大丈夫だ!」

「こんな事態で落ち着いてられるのかよ!」

「こんな事態だからこそ落ち着くんだ!冷静さを失えば、そこでGAMEOVERなんだぞ!」


皆が、叫んでいる俺の方を見つめている。


「そうだよな、とりあえず落ち着こう」

「作戦の変更は無い?」


皆が落ち着きを取り戻してきた。

...行ける!


「作戦を少し変更する。俺達数人で電子ロックを解除しに行くから、余った人達で2グループに分けてくれ!」

「分かれたぞ、これからどうすればいいんだ?」

「片方のグループは研究所外の状況を確認、報告してくれ! もう片方のグループで、研究所内の人達を陽動して、電子ロック解除組から遠ざけてくれ! 分かったか!」

「ああ」


「電子ロックを解除したらすぐに戦闘特化の奴らと合流してくれ、俺達は補助をする側だから戦闘になると不安なんだ!」

「了解」


作戦を一通り説明し終えたら、皆の顔に希望の色が戻っていた。


「それでは解散! 一人残らず脱出するんだ!」

「おおー!!」


「さぁ、俺達も電子ロックを解除しにいくぞ」

「お前なんかリーダーっぽくなってきたなw」

Hd303ー02がニヤニヤしながら言ってくる。


「元からだよ、バーカ」

そんなふうに茶化し合いながら、俺達はメインコンソールへ向かった




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