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世界に理

俺は今驚きを隠せない。

なぜって?簡単な話だ、なんと最初からソードスキルをたくさん持っているからだ。たぶん、20以上あるぞ。これは俺が持つこのスキルが原因だろう。


ナショナルスキル;佐々木小次郎(ささきこじろう)(ルーザー・オブ・ルーザー)


佐々木小次郎は有名人だからこのスキルを持てるのは嬉しいがルーザー・オブ・ルーザーって......

なんか嫌だな。ルーザーって敗者だよな?そんなの....いや、俺にお似合いか。

ともかくこんなにあるスキルたちもまだレベルは1だ。少しずつレベルを上げていこう。まずは.....


日本館を離れて北西部の森の方にきた。

ここには日本館にいたNPCらしき人物によるとモンスターが多めに出るらしい。モンスターが実際に目の前に出てきたら感動しないか心配だ。どんなモンスターがいるのだろうか高校生にもなってワクワクが止まらない。スライムか?それとも、低級の魔物か?いや、ゴブリンの線もあるな。どこにいるのだろう。


「ギィィィ」


この声はもしや、俺は木の陰から声の主を見た。やはり、あの背が低く、緑色の体はゴブリンだ!

けど、実際見ると少し気持ち悪いな。申し訳ないけど。

でも最初に戦う相手にはちょうどいいな、スキル性能の確認がてら相手をするか。

えーっとまずは"(くう)"を叩いて。


「コマンド;ソードスキル ラッシュ!!」

「ギィヤアアアアアアア!!!」


俺のスキルがゴブリンの胴体に当たりゴブリンは叫び声をあげながら体が崩れ去っていった。

初勝利だがあんな奇声を出されては勝ったような気がしない。


「せめて静かに死んでってくれよ」


俺がゴブリンの落としていったアイテムを拾っていた。その時、周りから木々をかき分けるかのような音がしてきた。新たなモンスターか?


「ギィイイイ」


また、ゴブリンのようだ。だが、これはまずい。目視でわかるだけでも20以上はゴブリンがいる。それも、俺を取り囲むようにうじゃうじゃと、これはまずい。さっきのゴブリンの奇声は仲間を呼んでいたようだ。先に攻撃を仕掛けるしか抜け道はないな。


「コマンド;ソードスキル ラッシュ!」


俺は立ち向かった。周りの木々などをうまく使いながら立ち回った。だが、ゴブリン達は死ぬ間際に

「ギィヤアアアア!」

奇声をさらに上げ仲間を呼び続けた。俺もひたすらに刀を振り続けた。

そして、俺はゴブリンに「ブッシュ!!」という聞いたことがない音と同時に頭を潰され、気づいたら目の前にGAME OVER と表示さていた。

スピードがあればあの群衆を抜け出せたかもしれないな。いや、魔法が使えたら範囲攻撃でスキルで感知したゴブリン達を一掃できていたかもしれないな。

一瞬のような長いような反省会をしていたら、目覚めたら最初の日本館に戻っていた。なるほど、HPがゼロになると各自国のパビリオンに転送され、俺のゴブリン達から拾ったアイテムをないのを見るにアイテムは全て消去、もしくはその場にドロップということになるようだ。痛みが感じないとはいえゴブリンにリンチされている時は流石に怖かった。

うん?待てよ、普通ゲームだったらあれだけ戦ったらレベルが上がってるはずじゃないか。

俺は気になり、初めて自分のステータス画面を見た。


プレイヤー名;サン レベル;9 

HP;99 自分の体力の総量

MP;157 魔力の総量

VP;165 スピードの値

SP;120 パワーの値

PP;153 感知力の値

役職(Job);剣豪 その他 得意属性;氷 総スキル数;36


役職がいつの間にか剣豪になっている。これも小次郎の影響か?まぁ、魔法属性も追加されてスキル数も増えて俺からすれば万々歳な結果だ。けど、このステータス画面には不可解な点がある。

俺の役職は剣豪だ。なのに、なぜかレベルが上がったことによって剣豪にそこまで必要ない魔力や感知力がとても上がっている。なぜだろう。もしやと思い俺はステータス画面からスキル画面へ移動し

ナショナルスキル;佐々木小次郎の詳細画面を開いた。その瞬間すべてを理解できた。


ナショナルスキル;佐々木小次郎(ささきこじろう)(ルーザー・オブ・ルーザー)

恩恵;ソードスキルを多く手に入りこのスキルのレベルが上がるたびソードスキルを得ることができ、役職”剣豪“になることができる。

副次効果;このスキルの所有者は何か失敗や敗北した時そこで意識的に必要だと思った能力を得られる。

しかし、難易度によっては失敗する可能性もある。


注目するべきなのはやはりこの副次効果だ。確かに俺はGAME OVER が出たときにスピードや魔力、感知が高ければと思った。意識的に敗北を感じたときに能力を得られるのか。これはとてつもない能力じゃないのか?俺の想像するすべてのことができるかもしれない。そう思うと顔のニヤニヤが止まらない。


「何をそんなにニヤニヤしてるの?」


そんな声が聞こえ思わず


「えっ!!」


驚きなが振り返るとそこには前にこの町で喧嘩をしていた少年がいた。




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