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GAME START

進むのを決めたのはいいがやはり、今になってもスキルの1つも確認することは出来ない。

しかし、今唯一俺には分かるのはこのゲームでは何かアクションを起こすときはある特有の行動をする必要がある。

つまりは、コマンドの入力だ。このゲームの場合は”(くう)”を意識を持って触るこれが1つのコマンドであるのは間違いないだろう。たぶん。

だって、触ったら反応してる気がするしね。たぶん.....

他にも様々なコマンドがあるはずだが、まだ、ゲームのスタート時間にもならないからどうすることもできないのが現状だ。どうしたものだろうか.....


ドッカーーン!! ガラカラガラカラガラカラ


大きな音が出た後に何かが崩れるような音が聞こえてきた。何事だ?

細い脇道から外に出て大通り出ると数人の大人が中学生ぐらいの男の子を突き飛ばした様に見えた。


「おい!クソガキ!!こんなクソみたいな状況でお前なんて言った!?」

「イタタタタタ!!あれ?でも、あんま痛くないやゲームだからかな?だから、俺はクソガキじゃないし、あなた達よりも幾分かまともなことを言っているはずだ。」


全員がこのピリピリした状況でこのような言い争いが起きるのは必然だろう。


「なんだとガキが。もう一回言ってみろや。お前がさっき言ったこと。」

「.....ギルド。日本のギルドを早急に作って私たちが優勝しましょう。」


ギルドか.....


「あのなぁ、今ほんの少し前に急に急に何の予告もなく俺らは殺される宣告をされたんだぜ?それなのになんだよお前。もう前を向いて進めっていうのか?」


言っていることは正しいがこの現状を呑み込めてないように見えた。しかも、それが大多数の人たちは男の言っていることに賛同しているようだ。


「そうですよ。その通りですよ!逆になんで前に進もうとしないんですか?前に進まない限り俺たちはこの1年間、家畜や獣と同じように死を待つだけのもののけになるぞ。それでもいいのか!?」


数秒の沈黙がこの世界を包み込んだ。


「いや、だよ。それでも子供のお前に指図されて動いているようじゃ俺のプライドが許せないんだよ!

外人!!」

「俺は外国人じゃない!!日本人だ!」


誰もが殴り合いになると思ったその瞬間、


「やめなよ。いい大人が子供相手に暴力なんて危なっかしくて見てられなかったよ。」


顔は若く見えるが薄い髭の生えた男が彼らの殴り合いを止めた。正直めっちゃかっこいい。


「誰だ?」

「俺は“タダシ”だ。向こうの世界では警察官をやっていた。俺の顔に免じてその拳を収めてくれないか?」


彼は警察官だったようだ....... おっと少し顔が暗くなってしまった。


「ちっ、わかったよ。」

「少年、大丈夫か?」

「あっ特にケガはないです。」


警察官は真剣なまなざしで少年に


「ならよかった、が君も自分の行動が間違っていた可能性があることをおぼえときなさい。みんながみんな君のようにすぐに前を向いて進めるわけではないからね。」

「はい.....」


落ち込んだような返事をした少年を見た警察官は続けて


「だが、君の言葉が周りの人変えるきっかけになったのもまた事実だ。よくやったね。」

「ありがとうございます!」


元気の良い返事で彼は答えた。


「おい、お前突き飛ばして悪かったな。」

「いや、僕も冷静さが足りてなかったです。すみません。」


2人は握手交わした。さっきの言い合いが嘘のようだ。この握手を生んだのはあの警察官だ。要注意かもしれない。


「お前名前は?」

「俺は“ライ”です。よろしく。」

「そうか、俺はカインだよろしくな。」


周りの雰囲気も彼らの言い合いの途中の時とは比べ物にならないほど明るい雰囲気に変貌したように感じる。


「では、ではみなさんスタートの時間になりました。」


また、キミの背筋を脅かすかのような声が頭の中を響き渡った。周りの人々に再度緊張が走った。


「あと1分でスタートですが皆さんにいくつかお願いがあります。」

「1つ、スタートの合図がかかったら最初に所持しているスキルや能力値の値の確認をお願いします。

みなさんがこのゲームをクリアするうえでとても重要なものですので。

2つ、ルールやガイダンスブックをしっかりとお読みください、スキルの極意や武器についても様々書いてあるはずです。しかとご確認くださいませ。

3つ、最低限の倫理観を持ってゲームをお楽しみください。

それでは、みなさんまた1年後に現実世界で会えるのを楽しみにしています。」


キミの言い終わったその瞬間に目の間に

GAME START

の文字が映し出されてゲームが始まった。

周りのプレイヤーは意外にも落ち着ているようだ。ルールやスキルを確認している様に見える。


俺も確認するか。

まずはスキルから


スキルの種類

通常スキル;剣や魔法、耐性などはここに含まれる


スキルの種類分け;ソード、魔法、鍛冶、料理、探索、耐性、鑑定、防御、体術

         裁縫、隠密、建築などがある


ユニークスキル;限られた者にしか得られないスキル通常スキルの上位互換


ナショナルスキル;各国の偉人が備え付きで持っていたとされる能力を再現し効果を増幅させ         たもので珍しさだけで言えばユニークスキルを上回る。会得するにはその偉人の生まれ故郷の血がその人物に入っていなければならない。


テオスアーツ;神話の神たちが使っていたとされる神術で誰でも得られるが手に入るのは困難を極める。


スキルは基本、本人の努力で得られるか、モンスターやボスを倒したりで得られることがある。

手に入れたスキルは最大5までレベルを上げられる。テオスアーツにはレベルがなく使いこなせるかは本人次第。


スキルの発動方法;基本的にスキルを使用する際はコマンドを入力しなければならない。スキルを会得した際にコマンドを決めそれを実行してスキルを発動させる。また、コマンドはプレイヤーの熟練度やセンスによっては省略化できるが難易度は高いはず。


スキルの説明はシンプルでわからない部分も多くあったから、実際に今あるスキル確認することにした。













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