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文化祭一日目

「失礼します、生徒会です。こちらは問題ないですか?」

「ああ、大丈夫だよ。……あ、でもステージの方で何かが足りないって言ってたな」

「あ、じゃあそっち行って見ますねー」


 抗争があった翌日、私は生徒会のお手伝いとして見回りに駆り出されていた。


 みんなに私が【かぐや姫】だとバレたというのは朝のうちに坂本先輩から聞いた。

 やっぱり稲垣さんは黙っていてはくれなかったらしい。


 まあ、そりゃそうだよね。

 ずっと【かぐや姫】を探していたらしいし、口止めもされなかったら話すよね……。


 やっぱりあの時、「黙っててください」って言うだけは言っておけば良かったかな?


 思うけれど、後の祭りってやつだ。

 私はため息をつきつつ仕方ないことだと納得した。


 でも、そんな状況なのに普段と変わりない様子で校内の見回りを出来ている。


 その理由は単純。

 【月帝】と【星劉】の人達が今日は学校に来ていないからだ。

 元々抗争の翌日はみんなケガとかしているだろうから、休むということになっていたらしい。


 そのおかげで今日の学校内では特に騒がれることはなかった。


 もしかしたら何人かは【月帝】と【星劉】の人に聞いたかもしれないけれど、多分信じないだろうっていうのが坂本先輩の見立て。

 まあ、普段の私は地味眼鏡だからね。


 ……何故かそれでもファンクラブみたいなのが出来ちゃってるけれど。

 でもその人達以外にはやっぱり地味眼鏡くらいにしか思われていないと思うし。

 流石に【かぐや姫】とは思われないってことでしょう。


 そういうわけで今日は予想に反して普通に生徒会のお手伝いをしている。

 ただ、その分明日は騒がしくなるだろうから生徒会室で事務を中心とした仕事をして欲しいと言われた。


 何にしても仕事はさせようとする坂本先輩は抜け目ない……。


 今朝恐々と学校に来たから拍子抜けした気分だったけれど、騒ぎ立てられたり追いかけられたりしなかったからとりあえずホッとした。

 その分明日が怖いけど。


 明日……久保くんも来れるのかな?

 昨晩のケガの状態が気になる。


 昨日の夜は病院に行ったのか、九時前に訪ねてみたけれど帰っていなかった。

 今朝は私が人にあまり会わないようにとかなり早めに学校に向かったから、起こしてしまったら申し訳ないと思って訪ねなかったし。


 深手ではなかったみたいだけれど……。

 それでも心配なのは変わらない。


「……あ、そうだ」


 いつもより人が多い校内を歩きながら、私はいいことを思いつく。

 今日の夜、もう一度訪ねてみよう。

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