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ライラとドルバル2人は? 視点

今夜はいつもより静かだわ。


今日のお昼過ぎ頃にレインとレンが無事に依頼達成して帰って来たまでは良かったんだけど、神獣剣を見つけたことで、レインが神獣の主の可能性が高いことが分かってしまった。そのことで、今は護衛やこれからのことをギルマスの部屋で会議中。


私は夜間担当の受付があるから、ここにいるのだけど、レインは大丈夫かしら?


こういう時に限って何かが……?


(あら? 上からドアが開く音がしたような?)


足元がフラフラとしておぼつかない小さな足音と子供が泣いている声がし、階段の方を見ると。


「レイン!」


暗い隅っこの角で泣いているレインを見た私は急いで駆け寄り、安心させるかのようにギュッと抱きしめた。


(足に力が入らないのに、ここまで必死に助けを求めて来たのね)


こんなに目を真っ赤にして少しまぶたも腫れて、暗い部屋の中で泣いてたんだわ。


奥の戸棚から毛布を取り、フワリとレインを包み、横抱きにして受付の椅子に座り、トントンとあやしてるうちに眠気がきたのか、私への感謝の言葉とギルマスの名前を呼んで眠ってしまったようだ。


怖い思いをした後なのだから部屋に誰かを待機させておくべきだったわ。


バタンッ!!


と、大きな音を立ててギルドへ入って来たのは、昨日冒険者登録をした新人の2人組だった。


彼らは依頼品と討伐したラットの尻尾を受付に出し。


「換金してくれ!」


帰還した冒険者たちに依頼達成の換金を頼まれたのだけど、レインを抱いた状態ではと悩んでる時に救世主が! 今だけのね。


奥の部屋の戸が開き、ドルバルが出て来た。


「あぁ、ドルバルちょうどいい所に!


レインを抱いてて!!」


ドルバルが受付にいるライラの元へ近付くと、強引にレインを腕の中に手渡され「はっ? ちょっ、おいっ!」と、アタフタと焦ってしまったが、食堂の椅子に腰をかけた。


ライラは人差し指を唇に当てて「シー、レインが起きちゃうから」と一言。


「分かったよ……目が…(腫れてるじゃねぇか、怖くて泣いてたんだな)


もう大丈夫だからな(それにしても、レインは軽すぎやしないか?)」


(ドルバルは大丈夫そうね、こういう時に限って忙しくなるのよ!)


「おい、早く換金してくれ!」


急かすな、新人冒険者たちめ!


「はい、ラット10匹と薬草5束、銀貨1枚と銅貨25枚。


そして、今日中の依頼達成のおまけ報酬付き、銅貨10枚。これで全部よ、確認してね!」


若い男性2人はお金の配分を受付、それも私の目の前で始めるものだから注意したのよ。


「配分は受付でするものではないのよ。


あっちのテーブルでお願いします!」


「あ"あ"ん!


すぐ終わるんだからいいだろうがぁ!!」


ばぁぁぁんっっ!!


初心者冒険者たちの1人が声を荒げて、受付台を大きな音を出して身を乗り出し、ライラの胸ぐらを掴もうとしたが上手くいかなかったようだ。何故なら後ろに……。


「お"いっっ!!」


(クソがっ! 俺のライラになにしてんだ、クソガキどもがっっ!!)


振り返った初心者冒険者たちの顔は真っ青になり、腰を抜かすかのようにしてギルドを走っていなくなってしまった。


何故なら、ドルバルが血の気が多い若者たちに一言とひと睨みでゴタゴタは終了したからよ。


私はドルバルに「ありがとう」と両手を合わせると「いいってことよ!」ってな感じで親指を立てて合図をくれるドルバルは(おとこ)の中の(おとこ)だねぇ。さすが私の彼だわ。


「ライラ、レインが起きちまった!」


起きてしまうだろうなとは思ってたよ、あの若者達は騒がしかったし……ヤバい、笑っちゃいけないけど、焦るドルバルが「ぷふっ、ふふふっ!」珍しいものが見れたわ。


そろそろ助け舟を出しますか……。


って、どこに行くのかしら?


あぁ、きっとレインがギルマスに会いたいって言ったのかもしれないわね。


数多の中から読んでいただきありがとうございます。


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「今後どうなるのっ……!」


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