第9話 ベテランキャンパーの素材採取 2
ノゲルの森に入ったユウジたちはオグレーンを探し始めたが当然の如く中々見つからない。ユウジは探索の上位互換能力の高探索を用いても見つけられることはできない。素材採取ではレアな素材であるほど見つかりにくい。
「(おかしい・・・中々見つからない。高探索でも見つからないとなるとよっぽどレア素材なのだろう・・・)」
「どうしたのユウジくん?」
「ん?何でもないよ。気にしないで」
「分かった!でも中々無いね~」
「そりゃ価値のあるものだから見つからないのも当然なのかな・・・」
ノゲルの森に入って3時間が経過した。オグレーンではないが回復薬や食物草を得た。回復薬はその名の通り怪我や病気になったときに使うと数時間で効果が出る。回復薬の上位互換の超回復薬はものの数分で治る。
食物草は揚げても焼いても炒めても美味しく、疲労回復にもってこいの食料で、多くの大会参加者が愛食している。また、加工することも可能で食物草から薬の作成も可能で、回復薬よりは劣るが十分効果を発揮し、利便性にも長けている。さらに長持ちしやすく、保存食としても有効である。
「食物草って結構高値で売れるらしいよ」
「へぇ~食料用と売却用で分けとくね!」
「了解~」
食物草は見た目は地味かもしれないが愛用している者も多くかなり高値で売れる。値段は1万パルいく。1万パルは日本円で10万円と高価である。
「どんどん集めると共にオグレーンも探すか・・・」
「そうだね!本来の目的から少しそれちゃったもんね!」
すると前方から人が歩いてきた。女性が2人、男性が2人の4人だ。全員服装から見るにレベル40相当だろう。能力調査でレベルはかかれていなかったが防備からしてレベル40以上と推測した。
「こんにちは!集果はどうですか?」
「こんにちは!オグレーンを探しているのですがどの辺にありますかね?」
「オグレーン・・・前に見つけたときは夜だったな・・・」
「夜ですか!貴重な情報ありがとうございます!お名前は?」
「カナです。隣はマージ、アスピー、ナーニャです。お三方のお名前は?」
「俺がユウジで、隣がサーシャとジュナです」
「そうでしたか!ですが夜は危険が伴います。気をつけてください。何かの縁ですのでこれを差し上げます」
カナはユウジに探査光を受け取った。このサーチライトは夜から深夜にかけて自動的に発行し、所有者の周囲を明るくする。明かりはかなりのものでつけるときは目を瞑らないと失明の可能性があるほど強力でデメリットもあるがメリットも兼ね備えている。
「ありがとうございます!大切に使います!」
「気をつけてね!目瞑らないと数時間は失明するよ!」
「分かりました。気を付けます」
「じゃあまた会えたらね!」
「はい!」
カナと別れた後、ユウジは有益な情報を手にしたと確信した。
「そうか夜か・・・どうする?一旦森から出てみる?」
「大丈夫!私たち夜に強いから!」
「了解!」
3人は夜まで待ってみることにした。また、ユウジはある予測を立てた。それは先程会話したカナという女性についてである。名前・顔つきがケンタ同様日本人らしく、仮に日本人だとしたら3人目の転生者になる。
「(カナさんか・・・ケンタ同様日本人らしい名前や顔をしていたな・・・彼女ももしかしたら・・・?また会えたら聞いてみるか!)」
「ユウジくん夜までどうする?」
「う~ん何しようか?」
「私は大会を優位に進めるために筋トレがしたい!」
「お!いいね筋トレ!ジュナは?」
「私もそれで良いよ!大会までにある程度は鍛えないと!」
大会参加規定の1つに身体調査があり、必ず大会1~2週間前に健康診断が行われる。また体重・身長制限があり、体重85キロ以上又は身長145センチ以下は大会参加は認められない。ユウジは身長178センチ、体重62キロと健康的である。サーシャとジュナは秘密としている。しかしリーダーである以上、メンバーの健康管理は任務の一つである。
「2人は体重・身長いくつ?」
そう聞くと2人は顔を赤らめた。赤らめた2人もかなり可愛い。
「ユウジくん!女の子に体重は聞いちゃいけないよ~!身長は良いけど・・」
「ごめんごめん!だけどリーダーとしてメンバーの健康管理も一つの役目みたいなものだからね・・・」
「「(ユウジくん、やっぱりカッコいい!)」」
満更でもなかったようだ。
「良いよユウジくん!私たちのこと教えてあげる!」
「私の体重は51キロ、身長は166センチ!」
サーシャは言った。サーシャはスタイルが良く丁度良い。一方ジュナも
「私は体重53センチ、身長は身長は165センチ!」
ジュナは身長・体重ともにサーシャに1センチ負けている。それでもジュナもスタイルは良い。
「2人ともありがとう。俺の身長は178センチ、体重62キロ。理想的な体型だ」
「ユウジくん良いね!」
そのように話した後、3人は休憩を挟み腹筋や腕立てなどをした。この世界の腹筋や腕立ては地球と同じ動作である。変わらなくて良かったとユウジは思った。
夜7時くらいになりいかにもオグレーンがいそうなところをくまなく探した。
「ライト点けるよ!目瞑って!」
目を瞑りユウジはサーチライトを点ける。数秒間は失明の危険があるため目を閉じておかなければならない。20秒後目を開けた。
「すげぇ!めっちゃ明るい!」
「本当にそうだね!オグレーンもすぐに見つかりそう!」
3人は夜になった森を歩く。夜だけ採れるオグレーンはどのような素材なのか。ユウジは心を踊らせて探し始めた。
読んでいただきありがとうございます。来週以降投稿が遅くなるかもしれませんがよろしくお願いします。




