第6話 ベテランキャンパーの初訓練 3日目
最終日、ユウジはフォースミッションに備えて6時に起床した。この日の朝食はキノコの味噌汁とパンである。ユウジはそれらを堪能してだフォースミッションまで時間を潰した。
「全訓練生に第四任務を通達する。第四任務は大雨を降らし、己の生命力を鍛えてもらう。降雨開始時間は1時間後の9時だ。各自準備せよ。これはグループでも作戦は可能だ。」
第四任務は大雨の中を生き抜くというサバイバルらしい任務が通達された。サバイバルやキャンプにおいて大雨は自然との勝負でもある。また、先ほどの任務ないようには他に【降雨開始までは各自の荷物をしまっておくように】となっている。
「降雨開始まで所持品はしまっておくのか・・・なるほど!突然の大雨の際の対応力を見極めているのか!素晴らしい!」
ユウジはこの訓練が大会に役立つと確信した。
「ユウジさ~ん!一緒に任務やりましょう!」
「良いですよ~!」
ユウジは自分の荷物をコマンド内にしまい、任務開始時間までサーシャとジュナと談笑した。その後、時間前となり
「そろそろかな・・・」
すると空の天候が晴れからくもり、そして雨へとなっていった。雨はしきりにユウジたちの服を濡らしていく。
「早く立てないと!」
びちょびちょになりながらもなんとかテントの設営が完了した。
「完成!二人は出来た?」
「「出来ました!」」
しかし3人ともかなり濡れている。そのため各自着替えをしてテント内で過ごした。このミッションは大雨などの自然からの脅威に対しての適応力が求められている。この訓練所には天候が操作可能な装置がある。すると任務の続報が入った。
「ここで君たちには大雨の中あるものを探してもらう。キツいかもしれないが各々努力するように!探すものは我々が配置した果物だ。これを最低10個集め、午後3時までに回収ルームに持ってくる。これが任務の詳細だ。では始め!」
大雨の中10個の指定物を探すのはかなり難しいかもしれない。しかしユウジは
「経験を積むためにも頑張ろう!」
「おー!」
着替えた3人は指定された果物を探しに防備から傘を開き、探しに行った。6時間の制限時間がある。この訓練終了時間は午後6時である。
「足元に気をつけて!」
大雨が降り続いている地面はもう歩きづらい。転倒して汚れる可能性があるためユウジは自分自身とサーシャとジュナに耐久効果を与えた。
「指定された果物どこだろう?」
ユウジは地図で指定された果物の場所を探した。数ヵ所に指定物を発見した。
「あった!この辺にもうある!」
「いいね!早速採ろう!」
しばらく探すと指定物を示す【指定】の文字が貼られた果物があった。
「1個目は橙食だね!」
ユウジたちが発見したのは橙食であるこれはみかんに似ており、甘くて美味しいのが特徴である。この世界では極めて重宝されているためサバイバル大会参加者は腹持ちの橙食を携行している。
「次行こ行こ!」
獲得した橙食は特別獲得物にしまった。ユウジたちは大雨の中探し回り途中で目的のものを探す訓練生のベルン、ドルガ、ゲーランと出会い軽く情報交換した。
「どの辺に指定物ありますかね?」
「あっちの方で橙食を見つけました。ベルンさんは何を見つけましたか?」
「俺らはさっきあっちの方で赤実を見つけたぜ!」
ベルンが見つけたのは赤実である。赤実はリンゴににたものであり、橙食同様甘味があるが食感はシャキシャキではなくジャリジャリである。
「分かりました!」
「おう!一緒に頑張ろうぜ!そうだ連絡先交換してメッセージのやり取りをできるようにしよう!」
ユウジらはベルンらと連絡先を交換した。その後彼らは別れて指定物を探しに行った。
「この辺水溜まり多いな・・・」
大雨から豪雨へと変わったため更に歩きづらくなっていた。
「耐久効果2倍!これで歩きやすくなるよ!」
「それはいいね!」
サーシャも耐久効果をかけることが出来た。耐久効果(2倍)はいかなる傾斜・地面でも決して転ばない能力へと進化させる。
「見つけたよ!」
豪雨にうたれながらも歩き回った結果2個目を見つけた。制限時間まで残すところ4時間。どんどん見つけなければならない。
「ここにもあった!あっここにも」
指定されたものが周囲に至るところあり、3つも見つけた。これで残り5個となった。
「後5個か・・・」
「そうだ!お腹すいたからそろそろ何か食わない?」
「確かにいいね!」
ジュナはそうすると簡単に焼きパンを作った。ユウジは食した。食したパンは口の中で踊っているのかの如くエグいほど美味であった。
「もちもちでうめぇ!美味しいよサーシャさん!」
「それは良かった!」
軽食後、3人は残りの5個の指定物果物を探しに歩いていった。また、12時から1時の間は訓練生全員お昼ご飯を食べると想定して大雨を止めさせた。
「6つ目はもう少し歩いたところにあるね~」
「また大雨に変更されたから傘使お!」
その後、雨脚が強まるなか一気に探した結果更に3つも見つけた。残り2つとなったものの制限時間まで残り1時間半となった。
「急ごう!残り少ししかない。」
「そうだね!超探索!」
ユウジはコマンドから超探索を用いた。この超探索は普通の探索よりも広範囲までの範囲を捜索することが可能である。
「残り2つ見つけた!」
「分かった!ユウジとジュナにこれ渡すね!」
サーシャから高速移動装置を受け取った。この装置は足に装着すると筋力が活かされて速く走ることが可能である。ユウジらはこれを装着して走った。すごいスピードである。
「この辺だ!えーっと・・・あった!」
「ここにもあった!」
「よし!これを回収ルームに・・・」
「ユウジくん!もう残り30分しかないよ!」
制限時間の3時まで残り30分となっていた。ユウジは高速移動装置の使用を提案した。二人は快諾し高速でかなり離れた回収ルームに移動した。
「着いた!」
3時まで残り10分とかなりギリギリであった。ユウジたちは急いで回収ルームに入っていった。
「これで良いですか回収長!」
「どれどれ・・・よろしい!君たちには加点とする!レベルを4与えよう!」
「「「ありがとうございます!」」」
ユウジたちは回収ルームを出た後、急ぎ足でテントのある所まで戻った。数分後訓練長官から全体に通信が入った。
「第四任務を終了する!繰り返す第四任務を終了する!よってこの3日間の訓練を終了する!訓練参加者は5時まで訓練所から出るように!」
「終わったね!」
「そだねぇ結構大変だったね~」
と疲れたものの楽しかったという表情をしていた。ユウジは
「二人ともありがとう!また会えたらよろしく!」
「うん!よろしくね!」
その後ユウジたちは荷物の回収を行い、訓練所を出た。3人は夕飯を飲もうと居酒屋に行った。
「」久しぶりの麦酒うまぁ!ありがとうユウジさん奢ってもらって!」
「いえいえ!お二人のお陰でですので気にしないで!(2人の飲み顔可愛いなぁ)」
「こちら肉飯になります!」
ユウジたちは麦酒にあう肉飯を頼んだ。サーシャとジュナは肉飯を食べて幸せな顔をしていた。
「美味しいですユウジくん!」
ユウジは非常に満足していた。その後3人は夕飯を楽しんだ後に宿に戻った。宿では3人部屋が用意され各自1人1つのベッドで寝た。
「おやすみユウジくん!また明日ね!」
「おやすみ二人とも(めっちゃ可愛いなぁ寝顔)」
3日間の訓練は充実したものとなった。サバイバルの世界に転生後難しい任務を協力して行うことが出来たためとても良い経験となった。また久しぶりのレベルを確認してみたらレベル12になっていた。大会まで2ヶ月弱しっかりと体力作りしていこうと覚悟した。
読んでいただきありがとうございます。次回もよろしくお願いします。




