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第28話「久しぶりに地元に帰ると大体何度も同じ話をする羽目になるので正直面倒くさい」

【前回までのあらすじ】

要求:ピクルスのレシピが欲しけりゃ娘と結婚しろ。

回答:そこまでの価値はない。

 ルン「【魔法少女ウイカ・マギカ】!お姉ちゃんも読んでみるといいよ!すっごく面白いんだから!」



プリン「へぇ~。そんなのが流行ってるのね。君は知ってる?」



ショタ「う、うん。名前は一応……」



プリン「そうなの。じゃあやっぱりホントに人気なんだ?」



 ルン「すごいでしょ!」フンス



プリン「いやまぁ……なんでアンタが自慢げなの?」



ショタ「でも、それもう50年くらい前に流行った本だよね?おばあちゃんの本棚にあったんだけど」



 ルン「えぇ!?そうなの?それじゃ、私が生まれるより10年も前の本ってこと?」



プリン「こんなド田舎だと外から流れてくる情報も古いからねぇ。私も初めて森の外に出た時はジェネレーション・ギャップに驚いたよ……」しみじみ



子供エルフA「つまりは不朽の名作って奴ッスか」



子供エルフB「やっぱり魔法少女は伊達じゃないね」



ショタ(なんだろう……エルフに囲まれると年月の感覚が狂ってくる)



プリン「ところで、これは今どこに向かってんの?」



 ルン「ユーちゃん家(ち)」



プリン「どこよ?」



子供エルフA「僕の家ッス。今日は母さんがお菓子を焼いてくれるって」



プリン「君か。ユーて言うんだ」



 ユー「うん」



子供エルフB「ちなみに私はアイって言うのよ」



プリン「よろしく。私はリンね」



ショタ「えっと。それじゃ僕も──」



 アイ「さっき聞いたからいいよ別に」



ショタ「あ、はい」



プリン「……」



プリン(そういや、店長がショタって呼ぶからそう呼んでたけど……)



プリン(この子の名前って、なんだ?)



 ルン「着いた!ユーちゃん家!」



プリン「……え!?近!まだ歩いて一分よ!?」



 アイ「まぁ、狭い村だし」



 ユー「お母さん、ただいまー!」



プリン「……って、この家は」



ユー母「おかえりなさい、ユー。ルンちゃん、アイちゃん、こんにちは」



ルン&アイ「こんにちは!」



ユー母「あら?今日はルンちゃんとアイちゃんだけじゃないのね?」



ショタ「は、はじめまして……僕──」



プリン「ミーちゃん!」



ユー母「……え、まさかリン?」



 ミー(プリンとショタを交互に見る)「あなた、もしかして……」



プリン「……ちょっと待って?」



 ミー「はい?」



プリン「この反応、今日2回目だから。先に私から全部話していい?」



 ミー「……」



 ミー「そういや、さっきアナタの家の方が騒々しかったわね」



プリン「ごめん」



 ユー「ルンちゃんの家がうるさいのはいつものことだから大丈夫だよ」



 アイ「ルンちゃんの家って鳥が近寄らないよね」



 ルン「基本声が大きいのよウチの親。宿屋だし」



 ミー「……」



プリン「……いやホントごめん」

【魔法少女ウイカ・マギカ】

樹海(ガオケレナ)に住むエルフの子どもの間で流行中の『動く絵本』。幼いながらに強力な魔力を身に宿した少女・ウイカは、ひょんなことから悪魔と契約を結んでしまい、世界征服を企む凶悪な敵・使徒(デマゴーグ)との壮絶な戦いに巻き込まれることになる。作品発表当時のキャッチコピーは「死ねば天国」。全42巻。


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